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1章、人が生きる世こそ地獄ではないか
12話、加護 ー後編ー
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聖堂からの一連の行動ですっかりと遅くなってしまったせいか、2人で大食堂へ訪れた時にはもう、思う程の人は居なかった。
そんな私の思いなど関係ないと言わんばかりに、まばらで静かだった大食堂が俄かに騒ぎ始める。騒ぎの中には安堵の声が多分に混じっており、随分と皆に心配をかけた事を改めて窺い知る。
「みな、食事中にすまない」
ここにいる皆が、食事の手を止め私を見ている。
「色々と心配させてすまなかった。もう大丈夫だ。ここなら皆に会えると思い邪魔させてもらった。ゆっくりと食事を楽しんでくれ」
そう皆への感謝の言葉を述べ、着席する。
「主様、本当に皆と同じ食事で良いのですか?」
ユリシスが何とも申し訳なさげな表情で確認してくる。
「ああ、構わない」
皆が嬉しそうにする姿を眺めつつ、私もここで食事を頂く事にしたのだ。
使用人や兵士たち体を動かす者達の食事は意外と多く、1枚のトレイにはライ麦パンと鶏肉の炒め物、野菜メインのおかずが2種ほど添えられていた。
私がライ麦パンを相手に悪戦苦闘していると、誰にも気づかれぬようユリシスがそっと耳打ちし教えてくれる。
「スープに浸すか、何かを一緒に召し上がると食べやすいです」
なるほど、固く独特の風味がするライ麦パンも、スープに浸して食べると確かに柔らかくなり、風味も軽減され食べやすい。決して不味いという意味ではないぞ? そこは誤解しないでくれ。
食事を頂きながら本来の目的を果たすべく強く念じてみると、食堂にいる皆々につらつらと文字群が表示されていく。
特定の個の情報を見る事も出来るし、いまの様に大勢の情報も見ることができる。
そして、表示させるその者との相対距離によって、文字の大きさが変わる事もわかった。
「なるほど、良く出来ているな」
字の大きさが全て同一だと、戦場など人が大勢いる場所では視界が文字で埋め尽くされてしまうだろ? それに遠近感も分からなくなる。手前の者なのか奥の者かもわかりづらそうだ。
使い手への配慮に感心し、つい独り言ちてしまったがユリシスは能力を試している事を知っているので問題ないだろう。
その大きくて綺麗な瞳で、爛々と私を見つめていた。
皆に不審に思われぬよう気遣いながら、表示される情報に次々と目を通しわかった事がある。
兵士ですら武の数値は60に届かない者が殆どで、意外や50台が最も多かったのだ。使用人やメイドら普段戦いを生業としない者たちはさらに低く、40以下の者も多い。知力に至っては平民は最低限な教育しか受けていない者や、そも教育すら受けていない者が多いせいなのか、押しなべて低いことがわかった。
もしかするとユリシスの数値はかなり優秀なのかもしれないぞ?
「あっ! 若様!」
私を若様と呼ぶ人間は少ない。
ハーマンとエイブラムに亡きメイド長カミラ、前のアンネマリーくらいだろうか。
目線を声がした方へ移すと、アイリーンとホルガーの2人が共に食事が盛られたトレイを持ち、足早とこちらへ向かっている最中だった。
「大食堂に来られるなんて珍しいですね」
とアイリーン。確かに珍しい、今までは家族用食堂で家族と食事を頂く事が殆どで、両親と接する数少ない場ともなっていたから、こちらに来る事は殆ど無かった。
「あっちは1人だしな」
しまった! とアイリーンは申し訳なさそうな表情を浮かべるが、自分の父も未だ戻らない事を思い出し落ち込んでしまう。
「身内に不意を突かれた父上と、陣の中程にいたエイブラムでは状況がまるで違う。きっと無事さ、少なくとも私はそう信じている」
アイリーンにだけ聴こえれば良いと小さい声でそう呟いたあと、次は皆に聞こえるよう比較的大きな声で独りごちる。
「これからは、たまにここで頂こうかな」
これにはアイリーンやホルガーだけでなく、ユリシスや周りの皆も一様に喜んだ。
そうだ折角の機会だ、この2人の数値も確認しておくとするか……。
↓ 食事中のアイリーン挿絵です ↓
[アイリーン・フォン・ヴァイメルシュタット、女、20歳]
[LV7 、統74、武76、政56、知71、魅78]
[ホルガー・シュタインホフ、男、19歳]
[LV7、統63、武82、政48、知52、魅72]
[その他:空腹]
アイリーンの全体的な能力の高さに驚いた。
なにせ父があのエイブラムで、彼の娘への溺愛っぷりはつとに有名だ、彼の事だから娘の教育に心血を注いだのかもしれない。
続いてホルガーの数値に目を移す。
全体的に控えめな数値の中、一際目立つ武の驚異の82! 撤退戦時のあの暴風のような暴れっぷりにも思わず納得してしまった。さすがホルガーだな。
それはそうと食事中なのに[空腹]ってどういう事だ? まだまだ足りないということだろうか??
しかも[その他]ってどういう事だろう……、ユリシスの信奉もそうだったな、特に知らせたい事柄のみ[その他]扱いなのかもしれない。これも暫く観察対象だな。
それにしても凄い量だ。
ホルガーのトレイには食料が山盛りに配されていた。
食事を終え執務室へ戻った私は、長年に亘り蓄積された莫大な数の書類や、領政に関する資料に目を通し確認していく。父上が存命であれば引き継ぐべき情報の取捨選択も容易であったであろうが、いない今、どの情報が必要で、どれが不要なものであるかは一度目を通さねば判断できない。
黙々と執務を行う傍らハーマンを呼びつけ、屋敷内の空部屋をユリシスへ与えるよう指示を出す、これには彼女も大層な喜びようで、早速の引っ越しを希望するので許可してあげた。
なお私の隣の部屋を強く熱望されたが、それは却下させて頂いた。
執務を終えた私は、簡単な入浴を済ませたあとベッドで横になり、能力について思案を巡らせていた。
大食堂の件もあり、初日にしては結構な数の能力値を確認する事が出来たと思う。こうなると自分の能力を知りたいと思うのは当然の帰結だろ?
しかしだ、自分の能力を一切の主観なく客観的に知るは何とも恐ろしい。
自分は優れているはずだ、何かしら人に勝る部分があると夢を見ていたいのが人だろう? 客観的に無能であると知ればどうだ? その残酷さに耐えられるか? 内容次第では人生に絶望してしまうかもしれない。
しかし私の場合は少し事情が違う。
他者の能力は見る事が出来るのに、己の能力は恐ろしくて見れない。そんな身勝手が許されるであろうか? また、そんな矮小な者に相応しい能力とも思えん。
生来の好奇心も後押しし、己の能力を知るべきだと結論づけた。
ふぅ、少し緊張するな。
だが、そういう訳にはいくまい。
自分の能力見せろ、と強く念じる。
[アレクス・フォン・ローゼリア、男、ー歳]
[LVー,統62、武42、政62、知74、魅77]
[アレクシア・ヴィルヘルミナ・フォン・ローゼンクランツ、男、ー歳]
[LVー、統94、武91、政88、知94、魅85]
アレクスとアレクシアの能力が並んで表示されている?
今までとは様子が変わり字は薄暗く年齢やレベルが表示されていない、さらに下方へ文章が続いていたので目を通していく。
[*アレクスとアレクシアの能力を統合しました]
[*数値が超過するため計算式を変更します]
[*計算式の変更が完了しました]
[*能力の再計算を行いました]
[*年齢は肉体に合わせました]
[アレクシス・フォン・ローゼリア]
[LV1、統78+3、武67、政75、知84、魅81]
[*累積経験によりレベルアップ処理を行いました]
[*LVが1上昇し2になりました。ボーナスポイント+1を取得しました]
[*魅力が80を超えたので統率に+3補正が付きました]
[LV2 、統79+3、武68、政76、知85、魅82になりました]
[*LVが1上昇し3になりました]
[LV3 、統80+3、武69、政77、知86、魅83になリました]
[*LVが1上昇し4になりました。ボーナスポイント+1を取得しました]
[LV4 、統81+3、武70、政78、知87、魅84になりました]
・
・
・
・
[*LVが1上昇し11になりました。ボーナスポイント+1を取得しました]
[*魅力が90を超えたので統率に+7補正が付きました]
[LV11、統88+7、武77、政85、知94、魅91になりました]
[累計ボーナスポイントが5になりました。使用されますか?]
開示された情報がやたらと多く、しかも未知のモノである。
訳のわからなさ加減と妙に長い文章に、一瞬読む気が失せたが、そういう訳にもいかない。なにせ我が身事だからな。
挫けず読むとアレクスとアレクシアの能力統合を試みたのであろう事はわかった。
2人の能力値を足そうとしたら多すぎて失敗し平均化された感じか?
その後は累積経験とやらで、レベルアップした表記がずらずらと並び、最後にボーナスポイントをどうするか聞かれ止まっている。
このボーナスポイントとやらもわからず困っていると、表示が切り変わった。
[ボーナスポイント:2レベル上がる度に1付与、好きな能力を増加させる事ができる]
好きな能力を上げる事が出来る?
そんな都合いい事があり得るのか?
もしも可能であるならば、1つに決まっているではないか。
降りかかる火の粉を払うには強さがいる、大事なモノを守るにも力が必要だ。
ただ座して守られるだけの存在はご免だ、私も皆と一緒に戦いたいのだ!
ここはやはり武力を選びたいところだが果たして……。
[ピコン]
[ボーナスポイントが使用されました]
[アレクシス・フォン・ローゼリア、男、19才]
[LV11、統88+7、武77+5、政85、知94、魅91]
[加護:女神の恩寵:運が上昇、毒、麻痺などの状態異常に抵抗
LV2アップ時ボーナスポイント付与、良成長補正、神眼付与]
「加護:聖なる花冠:LVアップ必要経験減少
配下の成長率アップ(小)、配下のLVアップ必要経験減(小)]
[ボーナスポイント:0]
あの不思議な音と共に数値が更新される。
私が願った通りに武力が+補正されたようだった。
こんなに嬉しい事はない、これでヴァイスや皆と轡を並べて戦えるではないか……。
加護とやらも表示される。
食堂で見た皆よりレベルが高くなったのは『LVアップ必要経験減少』のお陰だろうか?、これも有難い。いつぞやは『何が神か、馬鹿馬鹿しい』などと悪態ついてしまった事を反省せねばならんな……、シュマリナ様ありがとうございます。
誰もいない部屋で一人跪き、ただただ女神様へ感謝の祈りを捧げるのである。
停戦が開ければアルザスや、レーヴァンツェーンとの戦いが始まるだろう。
背後関係次第では戦火が拡大して行く事も十分予測される。
先日の退却戦のような『ただ守られる』だけの存在など御免だ。
皆と一緒に戦う、たかがそれだけの事がアレクスとして過ごした十数年、どれだけ遠く恋焦がれてきた事か。
これで皆と共に戦える、こんな事が心の底から嬉しかった。
女神シュマリナ様に最大級の謝意と感謝をしつつ、眠りに落ちていくアレクシスであった。
そんな私の思いなど関係ないと言わんばかりに、まばらで静かだった大食堂が俄かに騒ぎ始める。騒ぎの中には安堵の声が多分に混じっており、随分と皆に心配をかけた事を改めて窺い知る。
「みな、食事中にすまない」
ここにいる皆が、食事の手を止め私を見ている。
「色々と心配させてすまなかった。もう大丈夫だ。ここなら皆に会えると思い邪魔させてもらった。ゆっくりと食事を楽しんでくれ」
そう皆への感謝の言葉を述べ、着席する。
「主様、本当に皆と同じ食事で良いのですか?」
ユリシスが何とも申し訳なさげな表情で確認してくる。
「ああ、構わない」
皆が嬉しそうにする姿を眺めつつ、私もここで食事を頂く事にしたのだ。
使用人や兵士たち体を動かす者達の食事は意外と多く、1枚のトレイにはライ麦パンと鶏肉の炒め物、野菜メインのおかずが2種ほど添えられていた。
私がライ麦パンを相手に悪戦苦闘していると、誰にも気づかれぬようユリシスがそっと耳打ちし教えてくれる。
「スープに浸すか、何かを一緒に召し上がると食べやすいです」
なるほど、固く独特の風味がするライ麦パンも、スープに浸して食べると確かに柔らかくなり、風味も軽減され食べやすい。決して不味いという意味ではないぞ? そこは誤解しないでくれ。
食事を頂きながら本来の目的を果たすべく強く念じてみると、食堂にいる皆々につらつらと文字群が表示されていく。
特定の個の情報を見る事も出来るし、いまの様に大勢の情報も見ることができる。
そして、表示させるその者との相対距離によって、文字の大きさが変わる事もわかった。
「なるほど、良く出来ているな」
字の大きさが全て同一だと、戦場など人が大勢いる場所では視界が文字で埋め尽くされてしまうだろ? それに遠近感も分からなくなる。手前の者なのか奥の者かもわかりづらそうだ。
使い手への配慮に感心し、つい独り言ちてしまったがユリシスは能力を試している事を知っているので問題ないだろう。
その大きくて綺麗な瞳で、爛々と私を見つめていた。
皆に不審に思われぬよう気遣いながら、表示される情報に次々と目を通しわかった事がある。
兵士ですら武の数値は60に届かない者が殆どで、意外や50台が最も多かったのだ。使用人やメイドら普段戦いを生業としない者たちはさらに低く、40以下の者も多い。知力に至っては平民は最低限な教育しか受けていない者や、そも教育すら受けていない者が多いせいなのか、押しなべて低いことがわかった。
もしかするとユリシスの数値はかなり優秀なのかもしれないぞ?
「あっ! 若様!」
私を若様と呼ぶ人間は少ない。
ハーマンとエイブラムに亡きメイド長カミラ、前のアンネマリーくらいだろうか。
目線を声がした方へ移すと、アイリーンとホルガーの2人が共に食事が盛られたトレイを持ち、足早とこちらへ向かっている最中だった。
「大食堂に来られるなんて珍しいですね」
とアイリーン。確かに珍しい、今までは家族用食堂で家族と食事を頂く事が殆どで、両親と接する数少ない場ともなっていたから、こちらに来る事は殆ど無かった。
「あっちは1人だしな」
しまった! とアイリーンは申し訳なさそうな表情を浮かべるが、自分の父も未だ戻らない事を思い出し落ち込んでしまう。
「身内に不意を突かれた父上と、陣の中程にいたエイブラムでは状況がまるで違う。きっと無事さ、少なくとも私はそう信じている」
アイリーンにだけ聴こえれば良いと小さい声でそう呟いたあと、次は皆に聞こえるよう比較的大きな声で独りごちる。
「これからは、たまにここで頂こうかな」
これにはアイリーンやホルガーだけでなく、ユリシスや周りの皆も一様に喜んだ。
そうだ折角の機会だ、この2人の数値も確認しておくとするか……。
↓ 食事中のアイリーン挿絵です ↓
[アイリーン・フォン・ヴァイメルシュタット、女、20歳]
[LV7 、統74、武76、政56、知71、魅78]
[ホルガー・シュタインホフ、男、19歳]
[LV7、統63、武82、政48、知52、魅72]
[その他:空腹]
アイリーンの全体的な能力の高さに驚いた。
なにせ父があのエイブラムで、彼の娘への溺愛っぷりはつとに有名だ、彼の事だから娘の教育に心血を注いだのかもしれない。
続いてホルガーの数値に目を移す。
全体的に控えめな数値の中、一際目立つ武の驚異の82! 撤退戦時のあの暴風のような暴れっぷりにも思わず納得してしまった。さすがホルガーだな。
それはそうと食事中なのに[空腹]ってどういう事だ? まだまだ足りないということだろうか??
しかも[その他]ってどういう事だろう……、ユリシスの信奉もそうだったな、特に知らせたい事柄のみ[その他]扱いなのかもしれない。これも暫く観察対象だな。
それにしても凄い量だ。
ホルガーのトレイには食料が山盛りに配されていた。
食事を終え執務室へ戻った私は、長年に亘り蓄積された莫大な数の書類や、領政に関する資料に目を通し確認していく。父上が存命であれば引き継ぐべき情報の取捨選択も容易であったであろうが、いない今、どの情報が必要で、どれが不要なものであるかは一度目を通さねば判断できない。
黙々と執務を行う傍らハーマンを呼びつけ、屋敷内の空部屋をユリシスへ与えるよう指示を出す、これには彼女も大層な喜びようで、早速の引っ越しを希望するので許可してあげた。
なお私の隣の部屋を強く熱望されたが、それは却下させて頂いた。
執務を終えた私は、簡単な入浴を済ませたあとベッドで横になり、能力について思案を巡らせていた。
大食堂の件もあり、初日にしては結構な数の能力値を確認する事が出来たと思う。こうなると自分の能力を知りたいと思うのは当然の帰結だろ?
しかしだ、自分の能力を一切の主観なく客観的に知るは何とも恐ろしい。
自分は優れているはずだ、何かしら人に勝る部分があると夢を見ていたいのが人だろう? 客観的に無能であると知ればどうだ? その残酷さに耐えられるか? 内容次第では人生に絶望してしまうかもしれない。
しかし私の場合は少し事情が違う。
他者の能力は見る事が出来るのに、己の能力は恐ろしくて見れない。そんな身勝手が許されるであろうか? また、そんな矮小な者に相応しい能力とも思えん。
生来の好奇心も後押しし、己の能力を知るべきだと結論づけた。
ふぅ、少し緊張するな。
だが、そういう訳にはいくまい。
自分の能力見せろ、と強く念じる。
[アレクス・フォン・ローゼリア、男、ー歳]
[LVー,統62、武42、政62、知74、魅77]
[アレクシア・ヴィルヘルミナ・フォン・ローゼンクランツ、男、ー歳]
[LVー、統94、武91、政88、知94、魅85]
アレクスとアレクシアの能力が並んで表示されている?
今までとは様子が変わり字は薄暗く年齢やレベルが表示されていない、さらに下方へ文章が続いていたので目を通していく。
[*アレクスとアレクシアの能力を統合しました]
[*数値が超過するため計算式を変更します]
[*計算式の変更が完了しました]
[*能力の再計算を行いました]
[*年齢は肉体に合わせました]
[アレクシス・フォン・ローゼリア]
[LV1、統78+3、武67、政75、知84、魅81]
[*累積経験によりレベルアップ処理を行いました]
[*LVが1上昇し2になりました。ボーナスポイント+1を取得しました]
[*魅力が80を超えたので統率に+3補正が付きました]
[LV2 、統79+3、武68、政76、知85、魅82になりました]
[*LVが1上昇し3になりました]
[LV3 、統80+3、武69、政77、知86、魅83になリました]
[*LVが1上昇し4になりました。ボーナスポイント+1を取得しました]
[LV4 、統81+3、武70、政78、知87、魅84になりました]
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[*LVが1上昇し11になりました。ボーナスポイント+1を取得しました]
[*魅力が90を超えたので統率に+7補正が付きました]
[LV11、統88+7、武77、政85、知94、魅91になりました]
[累計ボーナスポイントが5になりました。使用されますか?]
開示された情報がやたらと多く、しかも未知のモノである。
訳のわからなさ加減と妙に長い文章に、一瞬読む気が失せたが、そういう訳にもいかない。なにせ我が身事だからな。
挫けず読むとアレクスとアレクシアの能力統合を試みたのであろう事はわかった。
2人の能力値を足そうとしたら多すぎて失敗し平均化された感じか?
その後は累積経験とやらで、レベルアップした表記がずらずらと並び、最後にボーナスポイントをどうするか聞かれ止まっている。
このボーナスポイントとやらもわからず困っていると、表示が切り変わった。
[ボーナスポイント:2レベル上がる度に1付与、好きな能力を増加させる事ができる]
好きな能力を上げる事が出来る?
そんな都合いい事があり得るのか?
もしも可能であるならば、1つに決まっているではないか。
降りかかる火の粉を払うには強さがいる、大事なモノを守るにも力が必要だ。
ただ座して守られるだけの存在はご免だ、私も皆と一緒に戦いたいのだ!
ここはやはり武力を選びたいところだが果たして……。
[ピコン]
[ボーナスポイントが使用されました]
[アレクシス・フォン・ローゼリア、男、19才]
[LV11、統88+7、武77+5、政85、知94、魅91]
[加護:女神の恩寵:運が上昇、毒、麻痺などの状態異常に抵抗
LV2アップ時ボーナスポイント付与、良成長補正、神眼付与]
「加護:聖なる花冠:LVアップ必要経験減少
配下の成長率アップ(小)、配下のLVアップ必要経験減(小)]
[ボーナスポイント:0]
あの不思議な音と共に数値が更新される。
私が願った通りに武力が+補正されたようだった。
こんなに嬉しい事はない、これでヴァイスや皆と轡を並べて戦えるではないか……。
加護とやらも表示される。
食堂で見た皆よりレベルが高くなったのは『LVアップ必要経験減少』のお陰だろうか?、これも有難い。いつぞやは『何が神か、馬鹿馬鹿しい』などと悪態ついてしまった事を反省せねばならんな……、シュマリナ様ありがとうございます。
誰もいない部屋で一人跪き、ただただ女神様へ感謝の祈りを捧げるのである。
停戦が開ければアルザスや、レーヴァンツェーンとの戦いが始まるだろう。
背後関係次第では戦火が拡大して行く事も十分予測される。
先日の退却戦のような『ただ守られる』だけの存在など御免だ。
皆と一緒に戦う、たかがそれだけの事がアレクスとして過ごした十数年、どれだけ遠く恋焦がれてきた事か。
これで皆と共に戦える、こんな事が心の底から嬉しかった。
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