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ふわふわわたげは、おそらのうえにごしょうたいされます。

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まいにち、ふわふわとかぜにのってたびをするふわこちゃん。

きょうも、ふわふわ、おそらをただよっていると、きれいなひかりがふわこちゃんのところにとんできました。

「ふわこちゃん、ふわこちゃん。あなたに、しょうたいじょうを、わたします。」

きらきらひかるとりは、そういって、ふわこちゃんをおそらのうえの、くものうえにごしょうたいしました。

「おそらのうえは、きれいなのね!」

ふわこちゃんは、じょうきげんです。

おそらのうえの、くものうえは、ふわふわわたげたちだけでは、のぼっていくことができないのです。

めのまえのきらきらひかるとりさんが、ふわふわわたげさんたちをせなかにのせてあがってくれることで、ようやくのぼることができるのです。

「ありがとう、とりさん。とっても、うれしいです!」

ふわこちゃんはうれしさのあまり、ぷうとふくらみました。

ふわこちゃんのうれしそうなようすをみて、とりさんはきらきらとはねをひからせながら、どういたしまして、ときれいなこえでさえずって、ふわこちゃんをくものうえにそっとおくと、またそらのしたへともどっていきました。

「とりさんありがとう!」

そういってふわこちゃんがりょうてをふっておわかれをいっていると、ふわこちゃんのふわふわあたまをやわらかくておおきなおててがなでてきました。

「ようこそ、ふわこちゃん。おまねきうけてくれてありがとう」

そういって、ふわこちゃんをやさしくなでてくれるのは、とりさんとおなじように、きらきらとひかるひとでした。

「きょうは、まいにちがんばるふわこちゃんに、ごほうびですよ」

とってもやさしくって、ほっとするそのおこえをきいて、ふわこちゃんはこころからよろこびました。

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