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第二章 赤の瞳と金の瞳
第89話 何が怖いの?
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「追い出されたぁぁぁぁ」
「それでわたしのとこに連れてこられたのか」
「う゛ん…………」
話のあと、ブレイドがルニアの部屋に行ってほしいと言ってきた。
ブレイドにも聞きたい事はいっぱいあったのに。
皆が私に食べていいよって言ってくれたお菓子の袋を握りしめつつ、私はルニアの部屋で食べる、食べない、今日、明日、明日からと葛藤しながら一個一個と食べていく。
「なんで、急に追い出されるの?」
「あー、それも言ってくれてないのか」
「うん……。って、ほぁ!?」
ルニアに抱えられる。まるで、仔猫のように持ち運ばれる。
何、何がおきてるの。こっちは、ブレイドの部屋だ。
「おーい、ブレイド。忘れもんだ」
ノックに反応して出てきたブレイドにぽいっとパスされる。
私の扱いちょっと酷くない?
ブレイド、すごく驚いた顔をしていたけれど、慌てながらもしっかり受け止めてくれてよかった。
「話せる時にちゃんと話しとけ。あとで話せなくなった時につらいぞ」
じゃあ、とルニアは走って帰っていった。
残された私はブレイドの顔をうかがう。なんだか苦しそう。
「あの、大丈夫?」
「あ、あぁ大丈夫。ボクもいきなりだった。ごめん」
謝りながらゆっくりとおろしてくれた。
私は地面に降り立つと同時にブレイドに聞いた。
「どうして、追い出すの。居てもいいって言ったのはブレイドなのにぃぃ」
「うん、ごめん。ボクが怖かったんだ」
「……怖かった?」
「うん。エマはボクが怖くないのかい?」
「怖い? 何が怖いの?」
ブレイドは小さく笑いながら続けた。
「だって、食べられるかもしれないんだよ?」
「ん? それがなんでブレイドが怖いって事になるの?」
「ボクが過去のエマを食べたってスピアーは言っていたじゃないか」
「そうだね。でもさ、私はいまエマだし、ブレイドも食べたって言う竜じゃないんだよね」
たじろぎながら彼は頷く。
「なら、怖がる必要ってあるのかな? だって、ブレイドは最初会った時から竜だったし、私に臭くて食べれないって言って、その次はどんな姿でも食べてやるって言って、――私食べられるのかわらなくない? 今さら、過去の私? が食べられましたって言われても、今だって食べてやるって宣言されてるんだから、何も変わらないよ」
私はそう考えて、なんだかおかしくて笑ってしまった。
そう、別に変わらない。過去に私だったらしい人がお願いして食べられた。だけど、それは私じゃないもの。
「ブレイドが好き。だから、何も怖くない」
瘴気で終わりがくるなら、私も彼にお願いするのかな。
でも、悲しませるのは嫌だな。
「ボクは怖い。エマがいなくなったら。エマを傷つけたら。エマを食べる事になったら……」
私はブレイドに近付く。背の高い彼に届くように精いっぱい背のびした。
もうちょっと痩せてから言うつもりだったのに好きって言ってしまった。もう、こうなれば言ってしまえ。
「ブレイド、大好きだよ。食べてくれるって言うあなたに戻ってください」
少し久しぶりに私から口付けをした。
「それでわたしのとこに連れてこられたのか」
「う゛ん…………」
話のあと、ブレイドがルニアの部屋に行ってほしいと言ってきた。
ブレイドにも聞きたい事はいっぱいあったのに。
皆が私に食べていいよって言ってくれたお菓子の袋を握りしめつつ、私はルニアの部屋で食べる、食べない、今日、明日、明日からと葛藤しながら一個一個と食べていく。
「なんで、急に追い出されるの?」
「あー、それも言ってくれてないのか」
「うん……。って、ほぁ!?」
ルニアに抱えられる。まるで、仔猫のように持ち運ばれる。
何、何がおきてるの。こっちは、ブレイドの部屋だ。
「おーい、ブレイド。忘れもんだ」
ノックに反応して出てきたブレイドにぽいっとパスされる。
私の扱いちょっと酷くない?
ブレイド、すごく驚いた顔をしていたけれど、慌てながらもしっかり受け止めてくれてよかった。
「話せる時にちゃんと話しとけ。あとで話せなくなった時につらいぞ」
じゃあ、とルニアは走って帰っていった。
残された私はブレイドの顔をうかがう。なんだか苦しそう。
「あの、大丈夫?」
「あ、あぁ大丈夫。ボクもいきなりだった。ごめん」
謝りながらゆっくりとおろしてくれた。
私は地面に降り立つと同時にブレイドに聞いた。
「どうして、追い出すの。居てもいいって言ったのはブレイドなのにぃぃ」
「うん、ごめん。ボクが怖かったんだ」
「……怖かった?」
「うん。エマはボクが怖くないのかい?」
「怖い? 何が怖いの?」
ブレイドは小さく笑いながら続けた。
「だって、食べられるかもしれないんだよ?」
「ん? それがなんでブレイドが怖いって事になるの?」
「ボクが過去のエマを食べたってスピアーは言っていたじゃないか」
「そうだね。でもさ、私はいまエマだし、ブレイドも食べたって言う竜じゃないんだよね」
たじろぎながら彼は頷く。
「なら、怖がる必要ってあるのかな? だって、ブレイドは最初会った時から竜だったし、私に臭くて食べれないって言って、その次はどんな姿でも食べてやるって言って、――私食べられるのかわらなくない? 今さら、過去の私? が食べられましたって言われても、今だって食べてやるって宣言されてるんだから、何も変わらないよ」
私はそう考えて、なんだかおかしくて笑ってしまった。
そう、別に変わらない。過去に私だったらしい人がお願いして食べられた。だけど、それは私じゃないもの。
「ブレイドが好き。だから、何も怖くない」
瘴気で終わりがくるなら、私も彼にお願いするのかな。
でも、悲しませるのは嫌だな。
「ボクは怖い。エマがいなくなったら。エマを傷つけたら。エマを食べる事になったら……」
私はブレイドに近付く。背の高い彼に届くように精いっぱい背のびした。
もうちょっと痩せてから言うつもりだったのに好きって言ってしまった。もう、こうなれば言ってしまえ。
「ブレイド、大好きだよ。食べてくれるって言うあなたに戻ってください」
少し久しぶりに私から口付けをした。
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