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後編
天使のステージ
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『いいかいお前たち。1度しか言わないからよく聞きな…』
豹那は毅然とした態度で言った。
『お前たち、今日までよく頑張ったね…よくここまでついてきてくれた。あたしは鼻が高いよ』
そう言って豹那は微かにだが笑った。
『蘭菜。彼は来てるのかい?』
蘭菜は緊張した表情でうなずいた。
『見てほしかったんだろ?いっぱい可愛いとこ見せてやんな』
蘭菜は赤くなってしまった。
『風雅。お母さんはいらしてるのかい?』
『あぁ…来てくれてるよ』
風雅は恥ずかしそうだった。
『なんだ赤くなって。らしくないじゃないか。カッコいいとこ見せてこい。いいね?』
風雅は小さく縦に首を振った。
『麗桜。お前のことは哉原のアホが見に来てるよ』
『いっ!?俺樹さんに言ってないぜ!?』
麗桜は恥ずかしいので呼んでいない。もちろん豹那が絶対に来いと連絡を入れた。
『なら尚更よかったじゃないか。あんたたちはこう言ったらなんだけど本当にお似合いだよ』
麗桜は額に手を当て溜め息をついた。
『さて、愛羽。あんたのお兄さんとお姉さんだけどね、ウザったいからなんとかしてくれよ』
伴と龍玖も2人で来ているようだ。愛羽は緊張からか落ち着きがなかった。
『ふふ。愛羽、安心しなよ。みんなお前のこと見たらビックリするよ。あんたが1番頑張ったじゃないか。大丈夫、自信持ってやんな』
豹那は愛羽の背中をポンと叩いた。
『豹那さん…』
『おい玲璃。朝ごはんはちゃんと食べてきたかい?ちゃんと今日のイメージしてきたんだろうねぇ』
『へっ、誰に言ってんだよ。任せろよ完璧だってんだよ!』
『さっきまであんなにずーっとトイレにこもってたのにかい?もう今日は出てこないのかと思ってたんだけどね』
『うるさいなぁ!もう!』
『ふふ。ほら、怒らず笑うんだよ。せっかく今日はそんなに可愛いんだからさ』
言われて玲璃は顔を真っ赤にして照れていた。
『蓮華。ケンカは弱いけどダンスはお前がリーダーだ。あとは頼んだよ』
『…ねぇ。そのケンカのくだり、今必要だった?』
そのやり取りを見てみんなの表情がいつものように笑顔になった。
『いや…お前には感謝してる。本当バカばっかで大変だったけど、楽しかった。貴重な経験だったよ…ありがとう』
蓮華はどんな言葉や出来事よりも、その一言が嬉しかった。
『あたしは今、お前たちが好きで満足してる。色んな奴に見せつけてやりたいよ。どうだい?すごいだろってね…』
あの豹那の言葉とは思えなかった。
『ねぇ、豹那さん』
『ん?』
愛羽たちはそれぞれ隠していた花束を豹那の目の前に持っていった。
『なんだい?』
『時間がないから今から豹那さんの好きなとこ1人1個言うね!はい麗桜ちゃんから!』
『え!?俺からなの!?えーっと、そりゃぁカッコいいとこかな。前から思ってたけど、センスがいいと思うぜ。それからさぁ…いつもありがとな』
『私は豹那さんを女性として尊敬してるわ。綺麗だけど、ちゃんと努力もしてる人だと思うの。本当に親切に教えてくれて、ありがとうございました』
『僕は豹那さんは優しい人だと思うよ。教え方もそうだけど、そうじゃなかったら、こんなに毎日付き合ってくれてないと思う。本当に感謝してます』
『あたしはねぇ、豹那さんに結局いつも助けてもらってることかな。ベイブリッジの時も大阪の時も、あたしが危ない時いっつも豹那さんに助けてもらっちゃったもんね。毎日遅くまでダンスも教えてくれてホントにありがとう』
麗桜から蘭菜、風雅、愛羽の順に花束を渡しながらお礼の言葉をかけていく。夏から始まり約2ヶ月毎日のように付き合ってくれた豹那への感謝をこの日に伝えたかったのだ。
『豹那さん。あたし豹那さんの笑った顔が1番好きなんだ。だからこれからも豹那さんにもっともっと笑ってほしいの。本当に毎日付き合ってくれてありがとね、豹那さん』
蓮華が花を渡してついに玲璃に番が回ってきた。
『えーっと、あたしは~…なんだよもう!みんな言われちゃったじゃねぇかよ!えーっと、えーっと…』
豹那は玲璃から花を取り上げた。
『ふふ。玲璃、お前はいーよ。遠慮しとくよ』
『はぁ!?なんでだよ!ちょっと待ってろよ!すぐ出てくるから!』
豹那は手で玲璃の口をそっとふさいだ。
『もう十分だよ…くそガキ共。だいたいね、このあたしが花なんてもらって喜ぶと思ったのかい?嬉しくないんだよ。こんなによこしやがって…』
しかし豹那は珍しく機嫌がよさそうだ。
それに玲璃からの言葉はもう大阪でもらっている。本人は覚えてないようだが。
そうこうしてる内に時間は近づいていた。愛羽たちの出番はもうすぐだ。
『ここを1歩出てったら、お前たちは暴走族じゃない。アイドルだ。見てる人、応援してる人みんなを楽しませて満足させてやんな。そして自分たちも楽しんでくるんだ。いいね?』
『はい!!』
愛羽たちが声を揃えると放送が流れ始めた。
『えー、次は1年生の女子6人組のユニットです。今日の為にみんな頑張って練習してきました。可愛くてセクシーなダンスと表情に注目させられること間違いなしです』
豹那に背中を押され6人はステージに向かって走りだした。
彼女たちの物語はこれからも続いていく。
『では呼んでみましょう!夜明けの空の天使たち。暴走♡アイドルです!!』
豹那は毅然とした態度で言った。
『お前たち、今日までよく頑張ったね…よくここまでついてきてくれた。あたしは鼻が高いよ』
そう言って豹那は微かにだが笑った。
『蘭菜。彼は来てるのかい?』
蘭菜は緊張した表情でうなずいた。
『見てほしかったんだろ?いっぱい可愛いとこ見せてやんな』
蘭菜は赤くなってしまった。
『風雅。お母さんはいらしてるのかい?』
『あぁ…来てくれてるよ』
風雅は恥ずかしそうだった。
『なんだ赤くなって。らしくないじゃないか。カッコいいとこ見せてこい。いいね?』
風雅は小さく縦に首を振った。
『麗桜。お前のことは哉原のアホが見に来てるよ』
『いっ!?俺樹さんに言ってないぜ!?』
麗桜は恥ずかしいので呼んでいない。もちろん豹那が絶対に来いと連絡を入れた。
『なら尚更よかったじゃないか。あんたたちはこう言ったらなんだけど本当にお似合いだよ』
麗桜は額に手を当て溜め息をついた。
『さて、愛羽。あんたのお兄さんとお姉さんだけどね、ウザったいからなんとかしてくれよ』
伴と龍玖も2人で来ているようだ。愛羽は緊張からか落ち着きがなかった。
『ふふ。愛羽、安心しなよ。みんなお前のこと見たらビックリするよ。あんたが1番頑張ったじゃないか。大丈夫、自信持ってやんな』
豹那は愛羽の背中をポンと叩いた。
『豹那さん…』
『おい玲璃。朝ごはんはちゃんと食べてきたかい?ちゃんと今日のイメージしてきたんだろうねぇ』
『へっ、誰に言ってんだよ。任せろよ完璧だってんだよ!』
『さっきまであんなにずーっとトイレにこもってたのにかい?もう今日は出てこないのかと思ってたんだけどね』
『うるさいなぁ!もう!』
『ふふ。ほら、怒らず笑うんだよ。せっかく今日はそんなに可愛いんだからさ』
言われて玲璃は顔を真っ赤にして照れていた。
『蓮華。ケンカは弱いけどダンスはお前がリーダーだ。あとは頼んだよ』
『…ねぇ。そのケンカのくだり、今必要だった?』
そのやり取りを見てみんなの表情がいつものように笑顔になった。
『いや…お前には感謝してる。本当バカばっかで大変だったけど、楽しかった。貴重な経験だったよ…ありがとう』
蓮華はどんな言葉や出来事よりも、その一言が嬉しかった。
『あたしは今、お前たちが好きで満足してる。色んな奴に見せつけてやりたいよ。どうだい?すごいだろってね…』
あの豹那の言葉とは思えなかった。
『ねぇ、豹那さん』
『ん?』
愛羽たちはそれぞれ隠していた花束を豹那の目の前に持っていった。
『なんだい?』
『時間がないから今から豹那さんの好きなとこ1人1個言うね!はい麗桜ちゃんから!』
『え!?俺からなの!?えーっと、そりゃぁカッコいいとこかな。前から思ってたけど、センスがいいと思うぜ。それからさぁ…いつもありがとな』
『私は豹那さんを女性として尊敬してるわ。綺麗だけど、ちゃんと努力もしてる人だと思うの。本当に親切に教えてくれて、ありがとうございました』
『僕は豹那さんは優しい人だと思うよ。教え方もそうだけど、そうじゃなかったら、こんなに毎日付き合ってくれてないと思う。本当に感謝してます』
『あたしはねぇ、豹那さんに結局いつも助けてもらってることかな。ベイブリッジの時も大阪の時も、あたしが危ない時いっつも豹那さんに助けてもらっちゃったもんね。毎日遅くまでダンスも教えてくれてホントにありがとう』
麗桜から蘭菜、風雅、愛羽の順に花束を渡しながらお礼の言葉をかけていく。夏から始まり約2ヶ月毎日のように付き合ってくれた豹那への感謝をこの日に伝えたかったのだ。
『豹那さん。あたし豹那さんの笑った顔が1番好きなんだ。だからこれからも豹那さんにもっともっと笑ってほしいの。本当に毎日付き合ってくれてありがとね、豹那さん』
蓮華が花を渡してついに玲璃に番が回ってきた。
『えーっと、あたしは~…なんだよもう!みんな言われちゃったじゃねぇかよ!えーっと、えーっと…』
豹那は玲璃から花を取り上げた。
『ふふ。玲璃、お前はいーよ。遠慮しとくよ』
『はぁ!?なんでだよ!ちょっと待ってろよ!すぐ出てくるから!』
豹那は手で玲璃の口をそっとふさいだ。
『もう十分だよ…くそガキ共。だいたいね、このあたしが花なんてもらって喜ぶと思ったのかい?嬉しくないんだよ。こんなによこしやがって…』
しかし豹那は珍しく機嫌がよさそうだ。
それに玲璃からの言葉はもう大阪でもらっている。本人は覚えてないようだが。
そうこうしてる内に時間は近づいていた。愛羽たちの出番はもうすぐだ。
『ここを1歩出てったら、お前たちは暴走族じゃない。アイドルだ。見てる人、応援してる人みんなを楽しませて満足させてやんな。そして自分たちも楽しんでくるんだ。いいね?』
『はい!!』
愛羽たちが声を揃えると放送が流れ始めた。
『えー、次は1年生の女子6人組のユニットです。今日の為にみんな頑張って練習してきました。可愛くてセクシーなダンスと表情に注目させられること間違いなしです』
豹那に背中を押され6人はステージに向かって走りだした。
彼女たちの物語はこれからも続いていく。
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