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シズカ。
シズカ 急ぐ。
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高島病院へ着くと受付へと向かう。
受付の高齢のおばあちゃんにお爺ちゃんの名前を伝えると数日の入院が決まったようで病室を案内された。
そこは大部屋の病室でドアをゆっくり開ける。
お爺ちゃん大丈夫かな………お爺ちゃん……いつも優しく微笑んでくれるお爺ちゃん。
一緒にお菓子を食べたり花火をした記憶が蘇ってくる…。
お爺ちゃん………!!
病室に入るなり視界に飛び込んで来たのは…。
「茶釜………?」
病室の真ん中で火のついたコンロに置いてある茶釜…。
そして小さい畳に正座しているのは仮面?を着けて和服を着た男性??
その男性は小さい杓で茶釜からお湯を掬いお茶碗へと移す。
病室に抹茶の香りが広がっていく。
病室なのに…。
チャチャチャチャチャと軽快な音をたてて混ぜたあとそのお茶碗をお盆に乗せて…茶菓子と一緒にお爺ちゃんへ…あっお爺ちゃん居た!
「お口に合いますかどうか……。」
「うむ…。」
お爺ちゃんは静かにゆっくりと口につけて…。
「うまい。」
と優しく一言そう言った。
ここ病室だよね??
「お爺ちゃん!?」
「ん?おお!シズカ!来てくれたのか!」
「お爺ちゃん大丈夫なの?入院って聞いて心配したんだよ!」
「あぁちょと屋根の補修しててな降りる時に脚立から落ちてしまってな。」
お爺ちゃんの左足にギブスが着けてある。
「折れたの?大丈夫なの?」
「あぁ心配ないよ、ただ一緒に腰も痛めてしまってなぁ…1週間くらい入院することになった。」
折れたにも関わらずお爺ちゃんは元気そうだ。
「よくないけど、元気で良かったぁ私心配したよ!」
「はははそうかぁごめんなぁ。」
そして視線を茶碗に移してさっきの仮面の人に向けるとそこには仮面の人は居なく茶釜も無くなっていた。
「あれ、さっきの人は?」
病室内を見回してもその姿は見えない。
「あの人はなぁドラゴンさんだ。」
「ドラゴンさん?」
「いつもその辺をふらぁっとしとる。」
「え?」
「そしてふらぁっと居なくなるんじゃ。」
「え?変質者なの?」
「変質者ではないが…確かに言われてみると変な男じゃの!ははは!」
これが、私とドラゴンさんのファーストコンタクトだった。
受付の高齢のおばあちゃんにお爺ちゃんの名前を伝えると数日の入院が決まったようで病室を案内された。
そこは大部屋の病室でドアをゆっくり開ける。
お爺ちゃん大丈夫かな………お爺ちゃん……いつも優しく微笑んでくれるお爺ちゃん。
一緒にお菓子を食べたり花火をした記憶が蘇ってくる…。
お爺ちゃん………!!
病室に入るなり視界に飛び込んで来たのは…。
「茶釜………?」
病室の真ん中で火のついたコンロに置いてある茶釜…。
そして小さい畳に正座しているのは仮面?を着けて和服を着た男性??
その男性は小さい杓で茶釜からお湯を掬いお茶碗へと移す。
病室に抹茶の香りが広がっていく。
病室なのに…。
チャチャチャチャチャと軽快な音をたてて混ぜたあとそのお茶碗をお盆に乗せて…茶菓子と一緒にお爺ちゃんへ…あっお爺ちゃん居た!
「お口に合いますかどうか……。」
「うむ…。」
お爺ちゃんは静かにゆっくりと口につけて…。
「うまい。」
と優しく一言そう言った。
ここ病室だよね??
「お爺ちゃん!?」
「ん?おお!シズカ!来てくれたのか!」
「お爺ちゃん大丈夫なの?入院って聞いて心配したんだよ!」
「あぁちょと屋根の補修しててな降りる時に脚立から落ちてしまってな。」
お爺ちゃんの左足にギブスが着けてある。
「折れたの?大丈夫なの?」
「あぁ心配ないよ、ただ一緒に腰も痛めてしまってなぁ…1週間くらい入院することになった。」
折れたにも関わらずお爺ちゃんは元気そうだ。
「よくないけど、元気で良かったぁ私心配したよ!」
「はははそうかぁごめんなぁ。」
そして視線を茶碗に移してさっきの仮面の人に向けるとそこには仮面の人は居なく茶釜も無くなっていた。
「あれ、さっきの人は?」
病室内を見回してもその姿は見えない。
「あの人はなぁドラゴンさんだ。」
「ドラゴンさん?」
「いつもその辺をふらぁっとしとる。」
「え?」
「そしてふらぁっと居なくなるんじゃ。」
「え?変質者なの?」
「変質者ではないが…確かに言われてみると変な男じゃの!ははは!」
これが、私とドラゴンさんのファーストコンタクトだった。
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