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DAY 14.
ご機嫌いかがでしょうか?
しおりを挟む「ありがとうございます」
俺のシャツを着たあかりは
スープを飲んでにっこり笑った。
裸でここに連れてきた彼女が、
布団から出たがらず・・
この部屋にある洋服ダンスには
俺の服しか入ってなかったので、
自然に着てもらえた。
初めて見る彼シャツの彼女は・・イイ!
写真に残したいレベルだけど、
こっちの世界に来る時に持ってきた
スマホは電池切れで・・
ここでは、スマホの充電はできない。
・・・ゲーム終わって、向こうに帰ったら
もう一回着てもらうように頼もう。
しょーもない決意をして、
彼女の隣でスープにパンを付けて食べる。
「ところで、あかりさん・・
身体は大丈夫でしょうか?」
「・・大丈夫です。」
あかりが俯いて言いながら、
スープの中でスプーンをくるんと回す。
くるんと回した後で、俺の顔を見上げる。
「・・・その話は食べ終わってからで!」
・・・怒られた。
◇◇◇
食べ終わった食器をサイドテーブルに置いて・・
あかりを後ろから抱き込んだ。
割と、よくやる事だからか・・
あかりは、おとなしく、抱き込まれてる。
「・・・改めて・・・
身体は大丈夫でしょうか?」
「大丈夫ですから、心配しないでください。」
声は怒っていないのに、俯いたままだ。
「・・・あかりさんは悦かったでしょうか?」
「・・・・・」
返事はない。
「・・・・・」
もう一度聞くのも怖くて、
オロオロしていると、あかりが俺を見上げた。
「・・・その・・
先に道哉君がどうだったか教えてくれたら・・」
「・・むっちゃ良かったです。」
(はい。それはもう悦かったです。)
間髪入れずに言うと、あかりは赤くなる。
「それなら・・シて良かったです。」
うん。可愛いです。
・・・でも、そうじゃあない・・
「あかりは?」
あかりは、目線を泳がせた。
「・・・嬉しかった・・です?」
「えと・・気持ち良かったりは?」
「・・その・・余裕がなくて・・」
あかりがぽそぽそと言う。
・・とりあえず、悦かったりはしないらしい。
「・・・それは・・・ゴメン」
分かってはいたけど・・凹む。
「あの!嬉しかったのはホントです。」
あかりが俺の顔をじっと見る。
「道哉君だから・・嬉しかったです。
・・・なので・・・」
「・・・なので?」
あかりはまた、俯いてしまうし、
小声になる。
・・といっても、ハッキリキッパリ聞き取れた。
「また・・その内、シてください。」
真っ赤だ。
小声でコレ言われるの・・めっちゃイイ・・・
「じゃあ、今から?」
「・・・無理です。」
・・・秒で断られた。
落として上げて・・
ちょっと落とされたものの・・
『シてください』に、俺は・・
ふわっと軽くなった気がした。
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