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DAY 20.
レポート 鈴木孝太郎
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「・・で、大橋、
鈴木孝太郎の件だけど・・」
青木は自分の通信の腕輪を操作する。
すると、俺の通信の腕輪が
メッセージを受信した。
メッセージを開くと、島の地図が表示される。
「これがキプロス島の地図だ。」
青木は島の南西の海岸から
北西に少し移動したあたりを指差した。
「ここがアフロディーテの神殿
鈴木孝太郎はこの神殿を毎月・・
1日、2日、10日、11日、
20日、21日に訪れるらしい。」
それから、俺達の住む
パフォスの町の南辺りにある
エロースの神殿も指さす。
「それから、大体ひと月に2~3度、
エロース様の神殿にも行ってる。」
こっちは、俺も行ったから分かる。
「ふむふむ・・」
「・・で、住居だけど、レメソスの街」
青木は地図を指差す指をぐぐっと東側・・
キプロス島の南側に移動させた。
俺達が住んでるパフォスから直線距離だと
50kmほど離れた場所。
・・確か、済む場所を選ぶ時に、
このレメソスの街の物件もトニから
紹介されたけど、パフォスよりも家賃が、
高いからと早々に候補から外したのを
覚えてる。
「レメソスの街には、
エジプトとの貿易港がある。」
「おぉ!エジプト!!」
知っている国名に少し感激して言うと
青木は、心底残念そうな顔をして見せた。
「まぁ・・国はあるけどね・・」
「・・ピラミッドとかはあんの?」
俺が聞くと、青木の肩に掛かった水槽から、
クリスタが答えた。
『残念ながら・・この世界のピラミッドは、
150年ほど前に全て壊されてしまいました。』
「そーなの?!」
びっくりして聞き返すと、
クリスタが答えた。
『戦争で・・・』
「はぁ・・残念・・」
青木は、溜息を吐いた。
「・・て、そうじゃない、そうじゃない。
鈴木孝太郎に話を戻すぞ・・」
青木は頭をブンブンと振る。
「鈴木孝太郎だが、
普段はこの街にある燃料採掘と商売をしている
技術者自由市民と商人自由市民が
多く通うクラブに出入りしてる。
あとは時々、ふらっとエロース様の神殿に
行くみたいだね。」
「自由市民??クラブ?」
おれが首を傾げた。
青木はうーーん・・と唸った。
「自由市民ってのはこの国の身分だよ。
自由市民は、何もしなくても食っていける人達。
最低限の生活費は国から支給されるらしいからな。
・・でも、あくまで国から支給されるのは
最低限の生活費だから、
奴隷や人形・・ロボットを抱えて
会社みたいな感じで商売を
やって金稼ぐのが一般的だ。
このクラブは、その会社みたいなコト
やってる自由市民が情報交換目的に
集まる場所だな・・・」
「それって、俺たちみたいな
日本人でも行っていい場所なの?」
不思議に思って聞くと、青木は頷いた。
「クラブの入場条件は、
"奴隷でないコト"と
"入会費が払えるコト"だから、
金払えば条件は満たすよ。」
「・・・ふーーん・・」
「・・というわけで、
鈴木孝太郎の出入りしてるクラブと自宅・・」
鈴木は地図上に付けた2つのマルを指差した。
「目撃情報はアフロディーテの神殿と
この2つのマルの場所に多いな。」
「ありがと!!助かる。」
成功報酬で3アテナを渡した。
「こっちこそ、助かる。
・・・で、サービスで情報を付けとく。」
青木がそう言って、
もう一つメッセージを送ってきた。
写真が3枚くっ付いてる。
「鈴木孝太郎の共同プレイヤー情報だ。」
「・・・そこまで調べたの?!」
俺がエロいコトで悩んで悶々としている間、
青木は探偵みたいなコトをしてたらしい。
「金もらってんのもあるけど、
他のゲームプレイヤーの情報は
俺にとっても有益だからな・・」
一枚目の写真を開くと、
前に鈴木さんと一緒に居た女が映ってる。
隠し撮りなのか・・
目がカメラの方を見ていない。
どうやってこの写真をゲットしたかは
敢えて聞かないコトにする。
「一応、名前入れてるけど・・
その人、名前は"小泉乃亜"。
アフロディーテの神殿に行く日を除いて
鈴木孝太郎と一緒にいる様だ。
住んでる自宅も一緒みたいだし、
鈴木孝太郎が神殿に行ってる日は、
1人でレメソスの街を
フラフラしているみたいだから、
鉢合わせたくないなら、
レメソスの街に入らない方が良いと思うよ。」
「なるほど・・」
2枚目の写真を開くと、
初めて見る女の人が写ってる。
1枚目の写真と違って、バッチリカメラ目線だ。
迫力のある美人だけど・・
結構年いってる気がする。
小泉乃亜とはかなりタイプが違うし・・
鈴木さんの好みがよく分からない。
「"鈴木和香子"。
この人はアフロディーテの神殿に住んでて、
女神の娼婦として働いてる。」
確か、トニが、前に話してたけど、
女神の娼婦っていうと、神官を兼ねる
結構な難関を通り抜けた美女達だったはずだ。
「鈴木・・ってコトは・・」
「鈴木孝太郎の奥さんらしい。」
青木が遠い目をした。
「小泉乃亜さんとは不倫ってこと??」
「・・多分」
「・・ところで、女神の娼婦って・・
プレイヤー・・っていうか日本人でもなれるの?」
俺が疑問を口にすると、
青木の携帯水槽からクリスタが答えた。
『試験をパスすれば外国人でもなれますよ。』
「・・とはいえ、50代の外国人が
女神の娼婦になるってのは異例らしいけどな・・
お陰で、この人の情報を取るのは
簡単だったよ・・
すげー有名人だし・・」
「50代?!」
年いってるかなとは思ったけど、
そう聞くと若く見える。
「この人は
基本的にアフロディーテの神殿に
居るみたいだから、会いに行かないと
会えないと思うよ。」
「・・・分かった。」
3枚目の写真を開くのが怖くなるけど
開くと、そこに映っていたのは、
美人ではなくて・・幼女だった。
これは隠し撮りらしくて目線が合ってない。
「"鈴木真名"・・
鈴木和香子の娘で、
今はエロース様の神殿に預けられてる。」
俺は、エロースを見ると、
ニコニコ黙って聞いていた
エロースが口を開いた。
「いや、大したものだ。
この世界に来て20日・・
逃げ回りながらこれだけ
情報収集できるとは・・」
「そういうコトじゃなくて、
親の不倫騒動に巻き込んで、
子供をこんなゲームに連れてきたん??」
俺が聞くと、
エロースが珍しく笑わずに言った。
「私の口からは話せない。」
「とりあえず、この子はエロース様の
神殿に仕える神官のビオンさんと奥さんの
トコで暮らしてるらしい。
ちょっと気になって見に行ったけど、
楽しそうにはしてたよ。」
青木は、淡々と言ってから頭を
ぽりぽり掻いた。
「どっちにしても、鈴木孝太郎とは、
関わんないってのはいい判断だと思う。
この人のゲーム内容までは分かんないけど・・
人間関係が複雑だし、
割といい加減な人みたいだから・・」
「わかった。」
「・・さて、俺はそろそろ行くよ。
また、なんか欲しい情報ができたら
メッセージ入れて?」
「もう行くのか?
あかりも多分、会いたがるし、
あかりも呼んで3人で飯・・」
青木は小さく笑った。
「いや、ゆっくり寝れる様になってまだ
2日目だからな・・
もう2~3日は、睡眠時間を長めに
取りたくてな・・」
「・・じゃあ、また、しばらくしたら
3人で飯食おう?」
「分かった。
そんじゃ、エロース様も・・
場所貸してくれてありがとうございました。」
「なに、私も興味深かった。
・・さて、プシュケーも待っているし・・
帰るか・・」
エロースが立ち上がってベッドを収納した。
鈴木孝太郎の件だけど・・」
青木は自分の通信の腕輪を操作する。
すると、俺の通信の腕輪が
メッセージを受信した。
メッセージを開くと、島の地図が表示される。
「これがキプロス島の地図だ。」
青木は島の南西の海岸から
北西に少し移動したあたりを指差した。
「ここがアフロディーテの神殿
鈴木孝太郎はこの神殿を毎月・・
1日、2日、10日、11日、
20日、21日に訪れるらしい。」
それから、俺達の住む
パフォスの町の南辺りにある
エロースの神殿も指さす。
「それから、大体ひと月に2~3度、
エロース様の神殿にも行ってる。」
こっちは、俺も行ったから分かる。
「ふむふむ・・」
「・・で、住居だけど、レメソスの街」
青木は地図を指差す指をぐぐっと東側・・
キプロス島の南側に移動させた。
俺達が住んでるパフォスから直線距離だと
50kmほど離れた場所。
・・確か、済む場所を選ぶ時に、
このレメソスの街の物件もトニから
紹介されたけど、パフォスよりも家賃が、
高いからと早々に候補から外したのを
覚えてる。
「レメソスの街には、
エジプトとの貿易港がある。」
「おぉ!エジプト!!」
知っている国名に少し感激して言うと
青木は、心底残念そうな顔をして見せた。
「まぁ・・国はあるけどね・・」
「・・ピラミッドとかはあんの?」
俺が聞くと、青木の肩に掛かった水槽から、
クリスタが答えた。
『残念ながら・・この世界のピラミッドは、
150年ほど前に全て壊されてしまいました。』
「そーなの?!」
びっくりして聞き返すと、
クリスタが答えた。
『戦争で・・・』
「はぁ・・残念・・」
青木は、溜息を吐いた。
「・・て、そうじゃない、そうじゃない。
鈴木孝太郎に話を戻すぞ・・」
青木は頭をブンブンと振る。
「鈴木孝太郎だが、
普段はこの街にある燃料採掘と商売をしている
技術者自由市民と商人自由市民が
多く通うクラブに出入りしてる。
あとは時々、ふらっとエロース様の神殿に
行くみたいだね。」
「自由市民??クラブ?」
おれが首を傾げた。
青木はうーーん・・と唸った。
「自由市民ってのはこの国の身分だよ。
自由市民は、何もしなくても食っていける人達。
最低限の生活費は国から支給されるらしいからな。
・・でも、あくまで国から支給されるのは
最低限の生活費だから、
奴隷や人形・・ロボットを抱えて
会社みたいな感じで商売を
やって金稼ぐのが一般的だ。
このクラブは、その会社みたいなコト
やってる自由市民が情報交換目的に
集まる場所だな・・・」
「それって、俺たちみたいな
日本人でも行っていい場所なの?」
不思議に思って聞くと、青木は頷いた。
「クラブの入場条件は、
"奴隷でないコト"と
"入会費が払えるコト"だから、
金払えば条件は満たすよ。」
「・・・ふーーん・・」
「・・というわけで、
鈴木孝太郎の出入りしてるクラブと自宅・・」
鈴木は地図上に付けた2つのマルを指差した。
「目撃情報はアフロディーテの神殿と
この2つのマルの場所に多いな。」
「ありがと!!助かる。」
成功報酬で3アテナを渡した。
「こっちこそ、助かる。
・・・で、サービスで情報を付けとく。」
青木がそう言って、
もう一つメッセージを送ってきた。
写真が3枚くっ付いてる。
「鈴木孝太郎の共同プレイヤー情報だ。」
「・・・そこまで調べたの?!」
俺がエロいコトで悩んで悶々としている間、
青木は探偵みたいなコトをしてたらしい。
「金もらってんのもあるけど、
他のゲームプレイヤーの情報は
俺にとっても有益だからな・・」
一枚目の写真を開くと、
前に鈴木さんと一緒に居た女が映ってる。
隠し撮りなのか・・
目がカメラの方を見ていない。
どうやってこの写真をゲットしたかは
敢えて聞かないコトにする。
「一応、名前入れてるけど・・
その人、名前は"小泉乃亜"。
アフロディーテの神殿に行く日を除いて
鈴木孝太郎と一緒にいる様だ。
住んでる自宅も一緒みたいだし、
鈴木孝太郎が神殿に行ってる日は、
1人でレメソスの街を
フラフラしているみたいだから、
鉢合わせたくないなら、
レメソスの街に入らない方が良いと思うよ。」
「なるほど・・」
2枚目の写真を開くと、
初めて見る女の人が写ってる。
1枚目の写真と違って、バッチリカメラ目線だ。
迫力のある美人だけど・・
結構年いってる気がする。
小泉乃亜とはかなりタイプが違うし・・
鈴木さんの好みがよく分からない。
「"鈴木和香子"。
この人はアフロディーテの神殿に住んでて、
女神の娼婦として働いてる。」
確か、トニが、前に話してたけど、
女神の娼婦っていうと、神官を兼ねる
結構な難関を通り抜けた美女達だったはずだ。
「鈴木・・ってコトは・・」
「鈴木孝太郎の奥さんらしい。」
青木が遠い目をした。
「小泉乃亜さんとは不倫ってこと??」
「・・多分」
「・・ところで、女神の娼婦って・・
プレイヤー・・っていうか日本人でもなれるの?」
俺が疑問を口にすると、
青木の携帯水槽からクリスタが答えた。
『試験をパスすれば外国人でもなれますよ。』
「・・とはいえ、50代の外国人が
女神の娼婦になるってのは異例らしいけどな・・
お陰で、この人の情報を取るのは
簡単だったよ・・
すげー有名人だし・・」
「50代?!」
年いってるかなとは思ったけど、
そう聞くと若く見える。
「この人は
基本的にアフロディーテの神殿に
居るみたいだから、会いに行かないと
会えないと思うよ。」
「・・・分かった。」
3枚目の写真を開くのが怖くなるけど
開くと、そこに映っていたのは、
美人ではなくて・・幼女だった。
これは隠し撮りらしくて目線が合ってない。
「"鈴木真名"・・
鈴木和香子の娘で、
今はエロース様の神殿に預けられてる。」
俺は、エロースを見ると、
ニコニコ黙って聞いていた
エロースが口を開いた。
「いや、大したものだ。
この世界に来て20日・・
逃げ回りながらこれだけ
情報収集できるとは・・」
「そういうコトじゃなくて、
親の不倫騒動に巻き込んで、
子供をこんなゲームに連れてきたん??」
俺が聞くと、
エロースが珍しく笑わずに言った。
「私の口からは話せない。」
「とりあえず、この子はエロース様の
神殿に仕える神官のビオンさんと奥さんの
トコで暮らしてるらしい。
ちょっと気になって見に行ったけど、
楽しそうにはしてたよ。」
青木は、淡々と言ってから頭を
ぽりぽり掻いた。
「どっちにしても、鈴木孝太郎とは、
関わんないってのはいい判断だと思う。
この人のゲーム内容までは分かんないけど・・
人間関係が複雑だし、
割といい加減な人みたいだから・・」
「わかった。」
「・・さて、俺はそろそろ行くよ。
また、なんか欲しい情報ができたら
メッセージ入れて?」
「もう行くのか?
あかりも多分、会いたがるし、
あかりも呼んで3人で飯・・」
青木は小さく笑った。
「いや、ゆっくり寝れる様になってまだ
2日目だからな・・
もう2~3日は、睡眠時間を長めに
取りたくてな・・」
「・・じゃあ、また、しばらくしたら
3人で飯食おう?」
「分かった。
そんじゃ、エロース様も・・
場所貸してくれてありがとうございました。」
「なに、私も興味深かった。
・・さて、プシュケーも待っているし・・
帰るか・・」
エロースが立ち上がってベッドを収納した。
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