無意味短編集

spankpunk

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3.マスク

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派手な装飾のレザー・マスク
悪魔のいけにえ垂れ流し、
目の前に写る偽りの自分を
見つめる。

いつからか自分好みを忘れ
誰か好みの上等級への自己加虐。

欲しいモノ等たかが知れてる?

他人の一瞬の満足感の為に生きている?
マトモな対価など得られない。

命の削れる音を脳に響かせながら
飲み流す数錠。

何故に縋り付けるのか?
装飾の下の質素な自分を見る度に
自己嫌悪のカミソリが肌を走る。

蔓延る醜悪の群れに蝕まれる精神
猟奇な夢に苛まれる真っ昼間、
カーテンの隙間の光は鋭利そのもの。

帷が降りれば、マスクで過飾を施し
命を削るその繰り返しが永遠と。

欲望に飢えた煩悩の崇拝と空想の
夢カルト。

私を弄ぶ彼の為、私の心、身体、思想、
その全ては存在する。

派手な飾りも鼻抜けの悪い甘い香りにも
慣れてしまった。

そして醜悪の群れはまた私を求める。

孤独の隙間は一瞬を満たす毎に広がり
その亀裂へと深く深く落ちていく。

寝覚めは最悪、黄昏時にまた
悪魔のいけにえを巻き戻す。


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