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2章 シルビア・メイの試練
12話 試練 其の弐
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「おめでと~試練 其の壱クリアだよ!」
「え?」
サラリアの声がまた聞こえた。
「今回の試練は、此の魔物を倒す事がクリア条件だったから、試練達成って訳。」
“ポワァァ”
目の前に下へ下りる階段が現れた。
「次は試練 其の弐!頑張ってねー……」
また、サラリアの声がしなくなった。
「はぁ…よし!行くか!」
俺は気合を入れ直し、試練 其の弐へ向かった。
暗闇の階段を抜けると、其処は一面の銀世界だった。
「今回の試練は…ダダン!此の銀世界で24時間生き残れ!だよ!
頑張ってね~。」
先程と同様、声が聞こえなくなった。
辺りは見渡す限り、雪!雪!雪!であった。
「キイィィィ!!」
突如猿の様な魔物が数メートル先に現れた。
「嘘だろ~!!」
「ウソジャナイヨ~。」
「!!??」
何と其の猿が突如喋り出した。
「くっ……生活魔法 秘伝!ゴミ焼却!!」
此のゴミ焼却は生活魔法の秘中の秘であったらしく、幻の様なものだったらしい。
“ジュワー”
「んな!!」
何と普通のゴミ処理よりも高い、1000度近くの炎が、一瞬にして消えたのである。
「ハッハッハ!フハツフハツ!」
(此奴も普通に腹立つ。)
「ごめ~ん。」
サラリアの声が聞こえた。
「此のフィールドは、炎系の魔法使えないから!
それじゃあ頑張って!!」
「早よ言いやがれぇぇ!!」
また聞こえなくなった。
「キイィィィ!!」
猿の様な魔物が襲いかかってきた。
「創造カマクラ!」
カマクラが猿の様な魔物ー2メートルくらいを覆い尽くした。
「ナンダコレ!アッタカイ!」
猿の様な魔物はカマクラに夢中だった。
「創造スノウボール。」
カマクラが丸い雪の球となり、中まで、雪が詰まった。
スノウボールの外に石板が現れた。
「ふぅ…吸収!石板白猿エイキー!」
石板が俺に吸収されていった。
「へぇ、全言語順応か…凄いな。」
俺がエイキーの能力に感心していると、遠くからエイキーの声が聞こえた。
「キイィィィ。」
遠くにエイキーが5体ほど見えた。
彼方はまだこっちに気が付いていないみたいだった。
「試してみるか。
……
キー、キキッキイィィ!!(おーい、其処の君たちー。)」
「キッキイィィ?キーキキキー!(なんだい?変な格好だね~。)」
どうやら本当に会話ができているみたいだ。
「キッキキキーキキーキキー!!(明日まで一緒に暮らさないかい?)」
出来たらいいくらいの気持ちで尋ねてみた。
「キーキー!(いーよー!)」
(マジか!)
◇
そんな訳で、俺は1日、エイキーが食糧を分けてくれたお陰で此の銀世界で生き残る事ができた。
「おめでと~試練 其の弐クリアだよ!」
サラリアの声が聞こえた。
「え?」
サラリアの声がまた聞こえた。
「今回の試練は、此の魔物を倒す事がクリア条件だったから、試練達成って訳。」
“ポワァァ”
目の前に下へ下りる階段が現れた。
「次は試練 其の弐!頑張ってねー……」
また、サラリアの声がしなくなった。
「はぁ…よし!行くか!」
俺は気合を入れ直し、試練 其の弐へ向かった。
暗闇の階段を抜けると、其処は一面の銀世界だった。
「今回の試練は…ダダン!此の銀世界で24時間生き残れ!だよ!
頑張ってね~。」
先程と同様、声が聞こえなくなった。
辺りは見渡す限り、雪!雪!雪!であった。
「キイィィィ!!」
突如猿の様な魔物が数メートル先に現れた。
「嘘だろ~!!」
「ウソジャナイヨ~。」
「!!??」
何と其の猿が突如喋り出した。
「くっ……生活魔法 秘伝!ゴミ焼却!!」
此のゴミ焼却は生活魔法の秘中の秘であったらしく、幻の様なものだったらしい。
“ジュワー”
「んな!!」
何と普通のゴミ処理よりも高い、1000度近くの炎が、一瞬にして消えたのである。
「ハッハッハ!フハツフハツ!」
(此奴も普通に腹立つ。)
「ごめ~ん。」
サラリアの声が聞こえた。
「此のフィールドは、炎系の魔法使えないから!
それじゃあ頑張って!!」
「早よ言いやがれぇぇ!!」
また聞こえなくなった。
「キイィィィ!!」
猿の様な魔物が襲いかかってきた。
「創造カマクラ!」
カマクラが猿の様な魔物ー2メートルくらいを覆い尽くした。
「ナンダコレ!アッタカイ!」
猿の様な魔物はカマクラに夢中だった。
「創造スノウボール。」
カマクラが丸い雪の球となり、中まで、雪が詰まった。
スノウボールの外に石板が現れた。
「ふぅ…吸収!石板白猿エイキー!」
石板が俺に吸収されていった。
「へぇ、全言語順応か…凄いな。」
俺がエイキーの能力に感心していると、遠くからエイキーの声が聞こえた。
「キイィィィ。」
遠くにエイキーが5体ほど見えた。
彼方はまだこっちに気が付いていないみたいだった。
「試してみるか。
……
キー、キキッキイィィ!!(おーい、其処の君たちー。)」
「キッキイィィ?キーキキキー!(なんだい?変な格好だね~。)」
どうやら本当に会話ができているみたいだ。
「キッキキキーキキーキキー!!(明日まで一緒に暮らさないかい?)」
出来たらいいくらいの気持ちで尋ねてみた。
「キーキー!(いーよー!)」
(マジか!)
◇
そんな訳で、俺は1日、エイキーが食糧を分けてくれたお陰で此の銀世界で生き残る事ができた。
「おめでと~試練 其の弐クリアだよ!」
サラリアの声が聞こえた。
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