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5 ※イラマチオ、スカあり

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一際大きな叫び声の残響が響く中、メフィは相変わらず笑みを讃えている。
「魔王様――」
その綺麗な顔を魔王の耳元に近づけると、何かを囁いた。
魔王が、それもよいなと頷くと、メフィはジークの腕をつかんで体を引き起こした。
ジークは自分の腕と足が自由になったのも気づかず、ただただ痛みを逃がしたいと、床に尻を付け腹を抱えて動物のようにうめいた。
「犬、出したいか?」
魔王の言葉に、一も二もなくこくこくと頷く。
「犬、我に奉仕をしてみよ」
とてもそんな余裕はないが、ジークはうなずくしかなかった。
メイドは笑いながらジークの足を広げさせるとその間に金属でできた桶を置いた。
人前でこのようなことが――そう思う気持ちはすでに頭の片隅でちらちらと顔を出す程度。
ジークは目の前に立つ魔王の下履きの前を寛げた。
「っ」
少年のような見た目からは想像つかない、凶器のように大きなそれ。
軍隊にいた時にその凶悪な大きさで有名だった者と同じくらいの大きさのそれ取り出すと、ほんの少し力を持っているそれに一瞬怖気ずくもなんとか口づける。
かといってどうすればいいのかわからず、必死で舌を這わす。
ぺろぺろと舐めあげていると魔王がくすくすと笑った。
「そんな子猫のような真似をしていたのでは一生望みはかなわぬぞ?」
魔王の言葉に意を決してそれを口いっぱいに頬張る。
しかし、大きすぎるそれはとてもすべては入りきない。
「かわいい犬よ」
そう言うと、魔王はぐいっと喉の奥へそれをぶつけてきた。
「がっ、ぐっ」
息ができず、思わずせき込むと、その衝動で傷んだ腹をかばうように口を引こうとする。
しかし、メイドはそれを許さないようにジークの腰を持ち、四つん這いになるよう引き上げた。
「う"う"う"う"」
とめどなく流れる涙と鼻水でぐちゃぐちゃになった顔で、否定の声をあげると、魔王は苦笑した。
「最初だし、許してやるかの。その代わり、――こっちは頑張ってもらおうかの」
そういうと同時に、今までせき止めていた力がふっと軽くなる。
ぶすっと大量の空気の音が室内に響き、少し軽くなった痛みと相まって少し遅れて羞恥が襲ってくる。
きっと、鏡越しに魔王には全て見えているのだろう。
しかし、そんな羞恥は一瞬だった。
魔王は、つゆほどの技術もない口淫に満足するはずもなく、ぐいっとのどの奥に自身のそれを突き入れた。
あまりに乱暴な行為。
「んっ」
生理反射で喉の奥がぎゅっとしまると同時に硬直した勢いで透明な水が尻穴から噴き出すと、魔王は満足そうに笑った。
勿論、ジークに魔王の様子をうかがう余裕などない。
「…んぁっ、ぐっ…」
喉に魔王の一物が突き刺さるたびに秘部から噴き出す水はだんだんと濁ったものに変わっていく。
「ふっ、んっ、がっあ"」
上も下も何が起きているかわからない。
ただ、苦しい中で一瞬魔王が腰をひく瞬間に酸素を得ることしか考えられない。
しかし、酸素を得ようとした瞬間に凶悪なそれが喉の奥に突き刺さり、かはっと意味をなさい音を立てる。
頭がジンジンと痺れて意識が薄れる。
今実現する一番の救いかもしれない。
しかし、魔王は薄れる意識を引き戻すように一瞬動きを止める。
ジークがせき込み空気を得た瞬間再開される。
むしろ殺してくれと思うような死と生のリアルを繰り返しながら、唯一の救いを求めて、魔王の一物を精一杯口で受け止める。
どれほど繰り返しただろう、涙で霞んだ視界の奥で魔王の笑顔を感じた瞬間、喉の奥に熱い物が放たれた。
「飲め」
喉に引っかかるそれを必死で飲み込もうとするが、なかなか喉を通らない。
独特な味に吐き出しそうなところをやっとのことで飲み込むと、魔王はジークの上半身を抱き締め、よく頑張ったなと何の液体で汚れているのか最早わからないくらいぐちゃぐちゃの顔にキスをした。
ああ、終わったのだ――。
気づいた瞬間、ほっとしてよくわからない感情が爆発したように涙が止めどなく溢れてきた。
「ひっ、……うっ」
子供のようにしゃくりをあげるジークを、魔王は偉かったぞと何度も撫でる。
そして、反抗する気力もないジークは、魔王から与えられる舌を絡めるような深いキスをおずおずと受け止める。
頭の芯が痺れていて、理性などない。
きっと、そのせいだろう。
――ジークの欲望は再び天を向いていた。
魔王は、それに指を絡めると、キスの合間に言葉を紡ぐ。
「頑張った犬には、褒美をやらねばな」
その甘い声に、ジークの欲望が期待でぷるりと震える。
「はは、かわいいのう」
魔王は、ジークの上半身を起こし膝立ちにすると、再び腹部に手を当てる。
「全部でたかの?」
そう聞くと、ジークはかっと顔を赤くした。
魔王は、天を向いた鬼頭を指の腹でぐりぐりと撫でると、ジークの耳元に呟く。
「まだ、腹がごろごろいうておる。そのままだせる、な?」
ジークは、目を見開くと諦めたように目を伏せた。
朱に染まった目じりが恥ずかしさでぴくぴくと動いている。
ジークは、足の間を少し開くと、んっと息を詰める。
魔王は、ジークの欲望を弄っていない側の手で、ジークの尻たぶを引っ張る。
鏡越しに、ジークの秘部が魔王の眼下に晒される。
大量の水をまき散らしたジークの尻穴は、先ほどまで慎ましく閉じていたはずの肉がぷっくりと膨らんでは何かを耐えるようにきゅうっと閉じるということを繰り返していた。

そして、幾ばくかの間のあと、むにっと肛門が突き出ると、大きな塊が顔を出す。
魔王が、目じりに唇を寄せながら、ジークの陰茎を上下にしごくと、ジークは甘い息を吐いた。
一瞬引っ込みかけたそれに魔王が注意すると、ジークはんっと力むように息を詰める。
出辛そうにだが、少しずつ、ミチミチとと外に出てくる茶色い塊に、陰茎を扱く動きも早める。
「んっ、くうっ」
甘い声と同時に、ずるりと茶色い塊が落ちてきてぽちゃんと桶の中に落ちた。
続いて今まで堰止められていた軟便混じりの汚水が勢いよく噴き出す。
「うっ、あっあああ」
ぽちゃぽちゃと音を立てて全てを出し切ったジークは、荒い息を繰り返していた。
そして、息が整うと泣きはらして赤く充血した目を魔王に向ける。
その顔は、迷子の子供のように情けない顔をしていた。
「よしよし、――前もイけて偉いの」
魔王の手にはジークのねっとりとした体液が吐き出されていた。
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