怪盗ローゼが紡ぐ物語

水澤玲音

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美女と宝石と警備員

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 お目当てのクリスタルゼロを見ようとしたが、それらしい展示コーナーは見当たらないので、宝石に負けないくらい美しい受付のお姉さんに「クリスタルゼロの展示会場は何処ですか?」と聞いてみた。すると、予想外の回答が帰ってきた。「クリスタルゼロの展示会場はこの建物の裏側にある柴木さんの家のホールに展示されてますよ。良かったら案内しましょうか?」と言われたので、お言葉に甘えて案内して貰った。案内して貰っている間は世間話や名前などを聞いていた。氏名は大村 柚子さんらしい。
「名前に劣らない位可愛く、そして、甘くいい香りがするなあ~」と考えていたらどうやら、目的の柴木家に着いたらしい。門の前から、見ただけでも分かるほどの豪邸だ。なぜなら、豪邸の代名詞ともいえるプールがあるのだからだ。
 チャイムを押してしばらくすると、中から警備員さんが出てきた。「こんにちは、クリスタルゼロの見学ですか?」と聞かれたので、俺は「はい、見学に来ました。」と答えた。すると警備員さんは「わかりました。では、中に案内しますね。」と言ったので、案内して貰うことにした。どうやら、ここで大村さんとはお別れのようだ。なので、おれは別れ際に手を振ったら、振り返してくれた。
 柴木家に入ると、やはり見た目に見劣りしないくらいのシャンデリアなどで装飾されていた。少し、歩くとひとつの扉にたどり着いた。すると警備員さんが自分のネームプレートを翳して扉を開けたのだ。警備員は「さあ、どうぞ。ご自由にご覧ください。何か疑問がありましたらお聞きください。」と言ったので、俺は早速見ることにした。クリスタルゼロは俺が近づいたり、周りを移動する度に色が変化していった。どうやら、クリスタルゼロは周りの物質の輝きを反射して色になっているらしい。俺が部屋の構造をセキリュティなどを探してたら、部屋の隅で俺の事を監視していた。警備員が俺に「何か落としましたか?」と尋ねてきたから、「いえ、物は落としてはいません。しかし、なんでこんなに警備が頑丈なんですか?」と聞くと、警備員さんは「いつもは私達は扉の外でお客様が出てくるのを、待っています。しかし、本日は怪盗アイルから、予告状が来ているため監視させていただいてます。閉館後は絶対に開かないので大丈夫ですが、一般のお客様が来る時間は だけ監視させていただいています。」
 俺は、その名前を聞いて驚いた。なぜなら、怪盗アイル、やつは俺のライバルだからだ。いつも、邪魔ばかりして宝を横取りしようとするのだ!
 ふと、時計をみると4時30分を針は指していた。俺は警備員さんに「最後に記念にクリスタルゼロを写真を撮っていいですか?」と聞いてみた。やはり、予想通り「クリスタルゼロの写真撮影はダメですが、柴木家の外観は撮影して、大丈夫ですよ。」と返ってきたので、外壁にとることにした。今、俺が本当に撮りたかったのは、クリスタルゼロでも外壁でもなく、警備員さんのネームプレートだったので、外壁を撮影するふりをして、警備員さんのネームプレートを撮影してきた。
 その後、案内してくれた警備員さんにお礼を述べて家に帰った。
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