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第2章 人の人生を変えるなら、人に人生変えられるかくご位してやがれ
意地悪な指先<141>
しおりを挟むパジャマの上着一枚で、冬野さんの上で思わず冬野さんにされるがままに両足を開いて跨がって、重力で冬野さんのカラダに裸の胸を押し付けている。
冬野さんの顔が私の眼下で、私が一番、恐怖としている、ノーが言えなくなる様な素敵な笑顔でほほ笑んでいる。
「もう、さすがに最終通告。嫌って言う、チャンスあげるけど」
冬野さん、もしかして、私がいつ 嫌(いや)を繰り出すのか、試してた?
「お言葉に甘えて良いですか?」
「お構い無く。まだ、ギリ、理性が残ってるから」
「では、今はパンツを履きたいです」
冬野さんは、瞬間目を丸くして黙ったが、すぐ気を取り直した様に私に言った。
「じゃぁ、どうぞ」
冬野さんが、私のパンティをベッドから拾い上げた。
「きゃっ…」
冬野さんにパンツ拾われるなんて恥ずかしくて、慌てて取り返した。
履かなきゃ、そう思って冬野さんの上から横にどきパンツを履いて、ついでに有無を言わさないぞとズボンも履いた。
「セイ、後、一つだけ、俺、君にお願いしても良い?」
「何ですか?」
「パジャマの上着、俺にとめさせて」
「……本当にぼたんとめてくれるんですか?」
冬野さんはにっこり笑った。
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