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第2章 人の人生を変えるなら、人に人生変えられるかくご位してやがれ

水野 雪 前編<184>

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「途中でやめたいのは、どっちよ。怖じ気づいてるの?」



私はそう言って彼が途中まで外した自分の上着のボタンを全部外して脱いだ。




ソウはベルトとズボンのホックを外した。



私はスカートのホックを外して、ファスナーを下ろすと、ストッキングの太もものところが破けていた。




私は膝を立ててスカートを脱いで、破れたストッキングと膝まで降りた下着を脱いだ。




「ソウは脱がないの?」




ズボンを脱ぐのを途中でやめたまま、こちらを見て微動だにして居なかったが私の言葉で、手を動かし始めた。



チャックをおろしてズボンを脱ぐと傍のソファーの背もたれにかけて、下着一枚で私のところにやってくる。




筋肉質な肉体。



黒のオールバックの前髪をかきあげて私をベッドに押し倒す。




「俺、ゴム付けないよ」



「付けないの?」



「嘘だよ。動じないなんてね」




付けずにした事無かったから聞いただけなのに、いちいち、私はからかわれている気がしてきた。



ちなみにすごく動揺してる。



セックスは知っている。



経験済みだ。



でも、きっとこの人とするセックスは今までに経験したセックスとは全く違う事の様な気がしていた。



実際、そうだった。




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