274 / 507
第3章 7days 3years fights
クロスオーバー ラプソディ 前編<274>
しおりを挟む冬野さんの身体の全部と私の身体の全部さらけ出して、二人でお風呂に入って、湯船の中で冬野さんと向き合う。
「冬野さんとお風呂入るの慣れちゃいましたね」
私がそう言うと、冬野さんは軽くため息を付いた。
「そうだね。でも、刺激的だよ。セイの全部を俺は見てるって」
それは、言えてる。冬野さんの全部を見ながら、自分の全部を冬野さんに見られているのは。
刺激的だ。
「セイの身体、好きだよ」
ゆっくりお風呂に浸かって、お風呂を出て、服を着らずにベッドに入って、私は冬野さんに抱かれようとした。
冬野さんは私を抱こうとした。
私の身体を、いつもより、沢山、キスして、触れて、私を翻弄させた。
でも。
残念ながら、途中で眠ってしまって、朝起きてから、冬野さんに抱かれたのか?
そう尋ねたけれど、
「全然出来ずにお互い眠ってしまったんだ」と冬野さんに言われて呆然としてしまった。
その日、私は、心地良い眠気の中で冬野さんに抱かれて目が覚めたなら、なんて素敵な朝だろうと思っていたから。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
119
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる