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第3章 7days 3years fights

マリアージュ<300>

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夕食を終えて、冬野さんと外に散歩に出て、夜の湯布院を散策した。




静かで、まほろばにいる様な雰囲気の街並みにわたしは心踊らせていた。




「普段は仕事で中々セイと一緒に居られないから、俺本当嬉しいよ」



私なんかに何て勿体ない。





旅館の下駄をからからさせながら冬野さんの腕を抱いて歩く至高の一時を味わいながら。



自分はあとどれくらいこんな夢みたいな一時を過ごせるのだろうかと、不安にかられて仕舞う程、幸せだった。





「セイさえ良かったら、一緒に住まない?」



「えっ?」




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