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第4章 裏切りと脅迫と忘却

snitch on ブルータス(告げ口をしたのは、身近で意外な人物) 中編<363>

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夜になれば、話し合いが待っている。



私の両親と冬野さんと私の話し合いのはずなのに。




ソウが来るなんて、聞いてない。




でも今更、ごねてどうにかなる問題ではない。



なら、いっそ、逆らわず、抗わずだ。






連続休暇最後の日曜の午後。





冬野さんと訪れたいつものジムで、私はお決まりの背泳ぎ500メートルトライアルをしていた。



初心者コースで延々と背泳ぎ。



冬野さんはその間にクロールで1キロ泳いでる。




私は冬野さん程、ストイックではない。





「セイ。今日も、スイスイ泳いでたね」



「冬野さんこそ、遠泳選手でも目指すんですか?」



「それ、褒めてるの?」



「一応」




水泳の後は、冬野さんはインストラクターの人とトレーニングをして、その間、時間にして1時間前後なのだが、私はランニングマシーンで大体10キロ走った。





冬野さんがトレーニングしている姿を見ながらするランニングが、何より楽しくて、冬野さん見てなかったら10キロなんて絶対走れないだろう。






ジムでのこのルーティンのお陰で、実はジムを始める前より体重が3キロ痩せた。

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