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0.プロローグ 先輩をかばって死んだ俺は異世界に転生しました。
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やわらかな日差しとさわやかに吹き付ける風になびく髪が頬をくすぐる。小高い丘から眺める大地に、草原が広がっており、それぞれが風になびき、浜辺によせる波のように波紋が広がっていく。
今までにみたことがないほどに綺麗な光景に、俺は戸惑っていた。「ここ、どこだ?」
俺は確か、先輩と下校をしていたはずだ。生徒会の仕事を終え、帰路についていた。その先輩というのは、俺が通っていた高校の生徒会長で俺は庶務だ。今日は生徒会の仕事の追い込みで仕事が多く残っていたため、役員全員でやっていたのだが、他の役員たちが私用で早めに切り上げたため、結果的に俺たちが残ったというわけだ。
彼女は信頼も厚く、眉目秀麗、文武両道と全校でも人気があったものだ。そんな彼女にスカウトされて生徒会の庶務なんてことをやっているが、俺は満足している。美人な彼女と共に放課後を過ごせる上に庶務というプレッシャーのかからない立場にいるからだ。生徒会は俺以外女子で気まずいのはまた別の話であるのだが。
「悠真、今日はありがとね、最後まで付き合ってもらっちゃって」
俺の左隣を肩まで伸ばした漆黒のような黒髪と整った顔は俺の目を、鈴のように透き通った声は俺の耳を奪った。いつまで立ってもこの感覚は慣れない。実を言うと彼女と俺は幼馴染であり、家は隣同士なため、よく一緒に帰路につく。
「いいよ、美鈴は頑張り過ぎなんだから、俺に頼ってよ」
我ながらくさいセリフだとは思うが、実際そう思っているのだから仕方ない。
「やさしいね、悠真は」
そう言うと彼女は俺に微笑みかけた。その笑顔に俺は見とれていた。そんなこんなで駅前についたのだが、さっきから後ろをチラチラする、黒い服を着た男の姿が見えた。物陰に隠れるような感じだ。なんだろうとは思ったが人が多いためたまたま進行方向が同じなんだとさほど気にしていなかった。多少挙動は不審だったが。
そのまま駅に入ろうと歩みを進めていたのだが、後ろから大きな声が聞こえた。
その声の持ち主はその男だった。
「篠原さん!僕はあなたが好きです!」
言葉の最後になるにつれ声がかすれていたため、本気で叫んだのだろう。全身黒いコートを着ている男は寒さからか緊張からか赤く染まっていた。頭を下ろしながら美鈴に向かって告白している彼に若干焦りが見て取れた。
美鈴は彼に歩み寄り、彼の姿をまじまじと見ながら「ゴメンね、私、君とは付き合えない」そう、告白を拒否した。そうすると、もともと赤かった顔が更に赤くなり、体は小刻みに震え始めた。「なぜ、なんで付き合ってもらえないのか、理由を聞かせてもらえませんか?」ゆっくりと体を起こしながら彼は美鈴の顔をまじまじと見た。
「まず、私は君のことを知らないし、私には好きな人がいるから駄目なの」そう言うと彼は更に激情していった。
「あんたはそこにいる御神のことが好きなんだろ!?わかってたよ!」彼は大きな声でそう叫ぶ。美鈴は「ちがうわ」と否定するが更に大きい声で叫ぶ。「嘘だ!そんなの嘘に決まってる。さっきまであんなに楽しそうに、しかも頬を染めながら話していたじゃないか!生徒会の仕事中も見てたぞ!御神の仕事している姿を何度も写真に収めていたじゃないか!なんで嘘を付くんだ!」一音節を話し終わるごとに加速していく発語に若干押されながら俺と美鈴は落ち着けというが聞く耳を持たない。
「お前は俺に嘘をついてはだめだ、こいつのそばにいちゃだめだ!お前は俺のものなんだ!お前が他の人間に触れること、触れられることは許さない!お例外を見るのは許さない!俺以外の人間に関わってはだめだ!お前は俺のものだ!俺のものだ!俺のものだ!おれのものだ!おれのものだ!オレのモノだ!オレノモノダ!オレノモノダ!オレノモノダ!!!!俺のものにならないお前なんて・・・!」
彼は恐ろしい表情をしたかと思うとポケットに手を突っ込み、鋭利なものを取り出した。それはナイフであった。鞘を投げ捨て、「うおおおおおおお!」とけたたましい雄叫びを上げたかと思うとそのナイフの柄を自身の腹部に当て美鈴に対して走り始めた。彼の様子がおかしくなり始めてから美鈴は彼と距離をおいていたためまだ余裕はあったが、ふとした瞬間に、周囲に赤い液体が飛び散った。じわじわと地面には赤い池が広がっていき、周辺からは悲鳴があがる。腹部によって勢いがすべて込められた刃が横腹に深く刺さっており、そこからどく、どくと血が溢れ出していく。
鋭い痛みと遠くなりつつある意識から、俺は死ぬんだなと実感した。そう、その刃が刺さったのは美鈴ではなく、俺だった。俺は男が抜こうとする刃を無理やり抑え込んだ。なぜこうなったかは俺にもよくわからない。気づいたら美鈴の前に立っており、気付いたら俺の腹部に刃が深く突き刺さっていた。
「なんで邪魔をするんだ! そうだ!お前が!お前がいなければこんなことにはならなかったんだ! 死ね!死ね!死ね!」血が少なくなっている俺の体に男を押さえつける力はなく、彼は刃を何度も俺に突き刺した。
その時だろうか、周辺の人達に男は取り押さえられ、刃が俺に突き刺さるのが止まった。だが、急所を外しているとはいえ体中にナイフが突き刺さったわけだ。痛みと流血によって意識は先程よりも早く減衰していった。
「さ…むい」
そうかすれた声で出た。
先程まで内側で体を温めていたであろう赤いものの多くは体外に流失しており、外側から微かに俺の体を温めていた。しかし、それは十分でなく、失われる体温のほうが早かった。
「な…、なんで、こうなったの」
男が周辺の大人を振り払おうと叫んでいる中、美鈴のきれいな声がかすかに聞こえた。限界まで減衰した体力を振り絞って彼女の顔を見た。絶望に染まり、ぐちゃぐちゃになった顔にある小さな口を微かにあけ、「悠真ァ!悠真ァ!」そう叫びながら「何で、何で」と小さくつぶやく。
「無事…で良かった…」そう俺はつぶやいた。
「こんな最後になるなら、気持ちを伝えておけばよかった!」
そんなことを叫んでいた。でも俺の意識はさほど残っていなかった。
「…ゥま、好きだよ」そう聞こえた気がした。
その後唇に柔らかい感触を感じたが、俺の意識はそこで耐えた。
真っ白になった視界はやがて赤に近い色になる。
それは明るい場所でまぶたを閉じたときの色であった。
不思議に思い、まぶたを開けると俺は小高い丘の頂点で寝転んでいた。 広い草原には小さな村が見える。
「本当にどこなんだ!?」
今までにみたことがないほどに綺麗な光景に、俺は戸惑っていた。「ここ、どこだ?」
俺は確か、先輩と下校をしていたはずだ。生徒会の仕事を終え、帰路についていた。その先輩というのは、俺が通っていた高校の生徒会長で俺は庶務だ。今日は生徒会の仕事の追い込みで仕事が多く残っていたため、役員全員でやっていたのだが、他の役員たちが私用で早めに切り上げたため、結果的に俺たちが残ったというわけだ。
彼女は信頼も厚く、眉目秀麗、文武両道と全校でも人気があったものだ。そんな彼女にスカウトされて生徒会の庶務なんてことをやっているが、俺は満足している。美人な彼女と共に放課後を過ごせる上に庶務というプレッシャーのかからない立場にいるからだ。生徒会は俺以外女子で気まずいのはまた別の話であるのだが。
「悠真、今日はありがとね、最後まで付き合ってもらっちゃって」
俺の左隣を肩まで伸ばした漆黒のような黒髪と整った顔は俺の目を、鈴のように透き通った声は俺の耳を奪った。いつまで立ってもこの感覚は慣れない。実を言うと彼女と俺は幼馴染であり、家は隣同士なため、よく一緒に帰路につく。
「いいよ、美鈴は頑張り過ぎなんだから、俺に頼ってよ」
我ながらくさいセリフだとは思うが、実際そう思っているのだから仕方ない。
「やさしいね、悠真は」
そう言うと彼女は俺に微笑みかけた。その笑顔に俺は見とれていた。そんなこんなで駅前についたのだが、さっきから後ろをチラチラする、黒い服を着た男の姿が見えた。物陰に隠れるような感じだ。なんだろうとは思ったが人が多いためたまたま進行方向が同じなんだとさほど気にしていなかった。多少挙動は不審だったが。
そのまま駅に入ろうと歩みを進めていたのだが、後ろから大きな声が聞こえた。
その声の持ち主はその男だった。
「篠原さん!僕はあなたが好きです!」
言葉の最後になるにつれ声がかすれていたため、本気で叫んだのだろう。全身黒いコートを着ている男は寒さからか緊張からか赤く染まっていた。頭を下ろしながら美鈴に向かって告白している彼に若干焦りが見て取れた。
美鈴は彼に歩み寄り、彼の姿をまじまじと見ながら「ゴメンね、私、君とは付き合えない」そう、告白を拒否した。そうすると、もともと赤かった顔が更に赤くなり、体は小刻みに震え始めた。「なぜ、なんで付き合ってもらえないのか、理由を聞かせてもらえませんか?」ゆっくりと体を起こしながら彼は美鈴の顔をまじまじと見た。
「まず、私は君のことを知らないし、私には好きな人がいるから駄目なの」そう言うと彼は更に激情していった。
「あんたはそこにいる御神のことが好きなんだろ!?わかってたよ!」彼は大きな声でそう叫ぶ。美鈴は「ちがうわ」と否定するが更に大きい声で叫ぶ。「嘘だ!そんなの嘘に決まってる。さっきまであんなに楽しそうに、しかも頬を染めながら話していたじゃないか!生徒会の仕事中も見てたぞ!御神の仕事している姿を何度も写真に収めていたじゃないか!なんで嘘を付くんだ!」一音節を話し終わるごとに加速していく発語に若干押されながら俺と美鈴は落ち着けというが聞く耳を持たない。
「お前は俺に嘘をついてはだめだ、こいつのそばにいちゃだめだ!お前は俺のものなんだ!お前が他の人間に触れること、触れられることは許さない!お例外を見るのは許さない!俺以外の人間に関わってはだめだ!お前は俺のものだ!俺のものだ!俺のものだ!おれのものだ!おれのものだ!オレのモノだ!オレノモノダ!オレノモノダ!オレノモノダ!!!!俺のものにならないお前なんて・・・!」
彼は恐ろしい表情をしたかと思うとポケットに手を突っ込み、鋭利なものを取り出した。それはナイフであった。鞘を投げ捨て、「うおおおおおおお!」とけたたましい雄叫びを上げたかと思うとそのナイフの柄を自身の腹部に当て美鈴に対して走り始めた。彼の様子がおかしくなり始めてから美鈴は彼と距離をおいていたためまだ余裕はあったが、ふとした瞬間に、周囲に赤い液体が飛び散った。じわじわと地面には赤い池が広がっていき、周辺からは悲鳴があがる。腹部によって勢いがすべて込められた刃が横腹に深く刺さっており、そこからどく、どくと血が溢れ出していく。
鋭い痛みと遠くなりつつある意識から、俺は死ぬんだなと実感した。そう、その刃が刺さったのは美鈴ではなく、俺だった。俺は男が抜こうとする刃を無理やり抑え込んだ。なぜこうなったかは俺にもよくわからない。気づいたら美鈴の前に立っており、気付いたら俺の腹部に刃が深く突き刺さっていた。
「なんで邪魔をするんだ! そうだ!お前が!お前がいなければこんなことにはならなかったんだ! 死ね!死ね!死ね!」血が少なくなっている俺の体に男を押さえつける力はなく、彼は刃を何度も俺に突き刺した。
その時だろうか、周辺の人達に男は取り押さえられ、刃が俺に突き刺さるのが止まった。だが、急所を外しているとはいえ体中にナイフが突き刺さったわけだ。痛みと流血によって意識は先程よりも早く減衰していった。
「さ…むい」
そうかすれた声で出た。
先程まで内側で体を温めていたであろう赤いものの多くは体外に流失しており、外側から微かに俺の体を温めていた。しかし、それは十分でなく、失われる体温のほうが早かった。
「な…、なんで、こうなったの」
男が周辺の大人を振り払おうと叫んでいる中、美鈴のきれいな声がかすかに聞こえた。限界まで減衰した体力を振り絞って彼女の顔を見た。絶望に染まり、ぐちゃぐちゃになった顔にある小さな口を微かにあけ、「悠真ァ!悠真ァ!」そう叫びながら「何で、何で」と小さくつぶやく。
「無事…で良かった…」そう俺はつぶやいた。
「こんな最後になるなら、気持ちを伝えておけばよかった!」
そんなことを叫んでいた。でも俺の意識はさほど残っていなかった。
「…ゥま、好きだよ」そう聞こえた気がした。
その後唇に柔らかい感触を感じたが、俺の意識はそこで耐えた。
真っ白になった視界はやがて赤に近い色になる。
それは明るい場所でまぶたを閉じたときの色であった。
不思議に思い、まぶたを開けると俺は小高い丘の頂点で寝転んでいた。 広い草原には小さな村が見える。
「本当にどこなんだ!?」
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