わたしを救った私の英雄

よつ丸トナカイ

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最終話 私の英雄

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今日は静かな日だ。青空が広がり心地よい風が樹々の間を抜けていく。鳥のさえずりも聞こえ、ゆっくりとした時間が流れている。
近くの公園は子供たちが遊ぶ声により住宅地の中に広がる静粛の唯一の賑やかな場所となっていた。

その静かな住宅地の道路を緊張した様子で谷崎は歩いていた。
一晩考えても答えは出ていない。僕は光莉さんの事が好きだ。光莉さんも昨夜スーパーで僕の事が好きだと言ってくれた。でもそれでも心は晴れない。

あの状況で光莉さんは感情的になってしまったから、告白というより衝動に違いない。
やはり彼女の将来の幸せを願うなら僕よりも今付き合っている彼氏さんと一緒になった方が良いに決まっている。

僕は歩きながら昨日まで揺れ動いていた僕の気持ちを整理しようとした。



メモに記載されていた光莉さんのアパートの部屋のドアの前に立つ。緊張しながらベルを押すと中から笑顔の光莉さんが迎えてくれていた。

「こんにちは、谷崎さん。どうぞ、入ってください」

いつものように、何もなかったような声だ。



室内に入り案内されたテーブルには既に友人の琴音が座っていた。
僕も向い側の椅子に腰を掛けた。

光莉が言った。
「谷崎さん、今紅茶入れます。しばらく待っていてくださいね!」

と紅茶を入れる様子を見ていると、目の前に既に座っていた友人が僕に話しかけてきた。
「改めまして、私は光莉の友人の琴音です。実は幼稚園からの付き合いなんです。」
「そんなに長くお友達ならもう大親友ですね」
「そうですね。あまりにも長い付き合いなので、本人以上に光莉の事、理解していると思います。」

僕は軽く微笑んだ。この場の緊張を和らげようとしてくれているのだろう。
同時に、やっぱり光莉さんには、僕は必要ない。素敵な彼氏に加えて、幼い頃からの親友が側にいるんだから。

「幼稚園からとは凄いですね。そんなに長く友人関係は続くかないですよ。人生の節目で少しずつ疎遠になってしまいますから」

琴音は答えた。
「小さいころから仲良かったのでいつも相談し合っています。高校や大学の進路も一緒に決めました。」
「これからもずっと仲良くされてくださいね」
「もちろん、そのつもりです」

僕の心には驚きがあった。この二人の関係は、僕が今まで見た事の無い関係だからだ。僕の人間関係は表面をなぞるような薄いもので、二人の関係を聞いるうちに、自分が恥ずかしくなり、情けなくもなってきた。



光莉は僕の前に紅茶を置く。琴音の横に腰を掛け僕に話をした。
「谷崎さん、今日来てくださってありがとうございます。どうしても見て欲しいものがありますが、その前に谷崎さんの返事を聞かせてください。」

僕は、心の決意が決まらぬまま、静かに話し始めた。
「光莉さん。僕への気持ちですが、本当にありがたい。でも今の僕には君を支える事などできない」

また本当のことを言わない自分に怒りが込み上げてきた。
何を恐れ、何を望んでいるのか。

光莉は優しく言った。
「わたしは、谷崎さんから支えてもらうつもりはありません。わたしは谷崎さんの側にいたいのです。」
「しかし、見ての通り君の将来の目標に近づくには、僕は足手まといになってしまう。」

光莉は首を振る
「足手まといなんてありません。わたしの夢は多くの人を助ける事です。でもそれ以外にも夢があります。好きな人の側で幸せな未来を歩みたい。谷崎さんと一緒に居たいのです。」


あまりにも真剣に光莉が見つめてくる瞳から、視線を外すし逃げるしかない。
とても情けない。
こんなにも真っすぐ素直に気持ちを伝えてくれているのに。
僕は本音を全く伝えていない。
何が英雄だ。
英雄なんて言われる資格は僕にはない。


光莉は話を続けた
「わたし、彼氏とも別れました。自分の気持ちを整理していたら、前から谷崎さんしか見えていなかったのです。高校や大学で知り合った人たちも、谷崎さんの事を心の中心に置いていたとおもいます。だから、谷崎さんと一緒じゃなきゃ、だめなんです!」

真剣さが胸に重くのしかかり、僕はますますみじめに感じた。なぜ人を助ける勇気があるのに自分の気持ちを伝える勇気が無いのだろうか。

続けて光莉は言った。
「実は見てもらいたかった物これです。」

と光莉は、表面に傷がついたランドセルをテーブルの上に置いた。

僕はランドセルを見た瞬間、息を呑んだ。あの時の光景が鮮明によみがえる。
「このランドセルは・・・。」

光莉は答えた。
「わたしのランドセルです。あの事故の時も背負っていました。ほら、表面の傷がありますよね。谷崎さんがこのランドセルを引っ張ってわたし歩道に投げ飛ばした時にできた傷です。このランドセルがクッションになってくれたおかげで、わたしは無傷で済んだのです」

光莉の目には涙が浮かんでいた。
僕もその傷を触っているとあの時の光景が思い出された。

「そうだ、僕の手が覚えている。あの時無意識に掴んだランドセルだ」

光莉は僕に微笑みながら話を続けた。

「この傷がついたランドセルは、わたしが助けられた証であり、谷崎さんの勇気と優しさの象徴です。しかも谷崎さんが助けたのは、わたしだけじゃない。わたしの両親も助けられました。もし、わたしが事故で命を落としていたら、両親はとても立ち上がれなかったと思います。わたしたち家族の人生まで救ってくれたのです」

横で聞いていた琴音も、
「私も、光莉が助かってくれて本当に嬉しかったです。事故にあったと聞いた時、私はショックで崩れ落ち立てませんでした。でも病院で無事な姿を見た時は涙が止まりませんでした」

駄目だ、そんな事言われたら・・・。一体僕はどうしたらいいんだろうか。
僕の行動はそんなにまで多くの人の心を動かしていたのか?
僕の心の中でざわついていた。

思わず言葉がこぼれていた。
「自分の気持ちを素直に伝えられない」


同時に一筋の涙が僕の頬を伝い落ちた。



光莉は笑顔で答えた。
「大丈夫ですよ。怖い気持ちわかります。みんな素直に気持ちなんて伝えられないですよ。わたしも言えなかったです。でも伝えなかったらそのまま二度と会えなくなる。後悔するなら伝えたい。そう思ってます。

しかも谷崎さんは優しすぎます。周りの人の事ばかり気にしてくれて、ご自身の事ちゃんと評価してください。もっと素直に、気持ちを伝えてください。谷崎さんを必要としている人は、わたしだけではありません」


その言葉を聞いた時、光莉の瞳の中で輝く強さという正体を少し理解できた気がした。



僕は大きく息を吸い整えて、光莉の目を見つめ話した。
「僕は、上手く体が動かない部分もあります。生活も厳しいです。そんな状態で光莉さんの幸せな人生を巻き込むことはしたく無いです。そのまま幸せな人生を歩む光莉さんを遠くから見てるだけで・・・。」

それを話した直後谷崎の目にも小さな光が現れた。
「でも、それは嫌だ。君の優しさに触れ、真っすぐな瞳で見つめる将来に期待し、素敵な人生を歩む光莉さんの、近くで君は見続けたい」

胸の中で抑えていたものが外れ、谷崎の瞳の光はさらに輝き始めた。
「決意しました。僕は光莉さんと歩みたい。僕の隣に光莉さんがいて欲しい。」

その言葉を聞いた時、光莉の瞳から大きな涙が溢れてきた。

谷崎が今まで抑えてきた感情が噴き出した。もう、誰にも止められない。

「僕は昔の事故で左腕と左目を犠牲にして光莉さんを助けました。これから側にいてくれるのであれば、何があっても光莉さんを守り続けます。左腕だけて足りないのであれば、右腕も持っていけ。光莉さんと一緒に未来を歩みたい!」

僕は嬉しさをかみしめていた。その嬉しさは、光莉に素直に伝えられた事、僕と光莉が一緒に未来へ歩むこと。そして今まで自分を卑下していた嫌な殻から飛び出すことが出来た事。その嬉しさをかみしめ、今更だが泣いている姿を見せたくないので、僕はうつむいた。



そして、一呼吸して落ち着いて顔上げて二人を見た。
涙を浮かべて喜ぶ光莉。
その横で琴音が優しく話しかけている。
――その琴音の横顔を見た瞬間、僕の心が奪われる感覚に襲われた。

「あっ、、、、」

思わず僕は声が漏れた。
なんだ、この感覚は。
わからない。

琴音が僕の声に気づき、優しい笑顔で僕を見る。
「どうなされましたか?」

その瞬間、僕は全身に雷が走ったような衝撃を受けた。
思い出した。
そうだ。
そうだったんだ。
僕の中ですべてが一つに繋がった。

そして琴音に尋ねた。
「お爺ちゃんお元気ですか?」

琴音はニコッと笑顔になり、
「やっと気が付きました? はい、祖父は今も元気にしていますよ!」
と答えてくれた。

光莉は僕たちの会話に理解できず尋ねてきた。
「谷崎さんと琴音は知り合いなの?」

琴音は話し始めた。
「光莉が交通事故にあった時、私のお爺ちゃんも足を痛めて偶然にも同じ病院に入院していたの。大好きな光莉と、大好きなお爺ちゃん二人が同じ時期に入院するから、私はすごくつらかった。でも光莉の怪我はたいしたことなく、助けてくれた人がいるって光莉のお母さんから聞いたから私は安心したよ。」

光莉と僕は静かに耳を傾けた。

「お爺ちゃんの足がなかなか治らなくて心配しながらリハビリを見ていた時に、谷崎さんと出会ったの。笑顔でお爺ちゃん見ていた方が早く良くなるよって言われて。
それから笑顔でお爺ちゃんのリハビリ見ていたら、どんどん回復して退院できた。
だから、私のお爺ちゃんが元気になれたのも、谷崎さんのおかげなんです」

谷崎は、苦笑いしながら答えた
「それは、お爺ちゃんを心配する琴音さんだから出来た事で、僕は何もしてません。」

琴音は首を横に振り、笑顔で返した。
「また、その時に谷崎さんは交通事故で入院と聞いたから、光莉を助けてくれた人ってすぐわかりました。そうしてお爺ちゃんのお見舞いしている時に、谷崎さんの事を色々とみていたのです。そうしたら毎日バジルパスタばかり食べていたのでバジルが好きなんだと思いました。」

谷崎はバツの悪そうな表情で答えた。
「あぁ。見られていたんですね。ちなみに、僕が好きなのは、バジルでなくパスタです。同じソースのパスタを何日も飽きるまで食べる癖があって・・・。」

琴音は驚いきながら笑った。
「そうだったんですか。バジルだと思っていました。だから光莉のお母さんにも谷崎さんの好物はバジルと伝えてしまいましたよ。」

谷崎は納得したように答えた
「それで、両親が来られた時、五日連続でバジルパスタ食べていた事話したら、お父さんは笑っていましたが、お母さんは無表情だったんですね」

光莉が話す。
「事故の後、わたしにバジル料理ばかり作ってくれていたのも、谷崎さんの好物だと知っていたからなの?」

琴音は答えた
「たぶんね。娘を救った谷崎さんの好物がバジルだから、いつの日か娘が谷崎さんにバジル料理を振舞ってお礼して、喜んでもらおうと思ったのかも。でも実際はバジルでなくパスタでしたけど」

思わず三人に笑みがこぼれた。

光莉は琴音に尋ねた。
「高校の文化祭の時、玉子を探しに一緒にピザ屋行ったよね。その時に琴音はレジ横にあったバジルソースを手に取っていたけど、あれって・・・。」

琴音は微笑み答えた。
「あれね、光莉にバジルソースを見つけてもらおうと手に取ったの。
あの時、光莉は玉子の事ばかり気にしてたから。しかもバジルを使ったオムライスとなるとまた光莉のレパートリー広がるかなと思って!」

光莉は驚きで口を開けたまま動かない。やっと正気に戻り尋ねた。
「なんで、琴音はそこまでして、わたしにバジル料理を覚えさせたかったの?」

琴音は、嬉しそうな表情で二人に話した。
「私、光莉が助かったが嬉しかったの。大切な親友だから。そして病院で谷崎さんと出会った時に、この人なら光莉を大切にしてくれると確信したの。
だから、二人が出会った後に、上手く一緒になれるように。
・・・今まで色々頑張ってきたんだよ!」

光莉はさらに驚き尋ねる。
「じゃあ、どうしてわたしが大学で恋人作ったとき、止めなかったの?」

琴音は当たり前の様な表情で答えた。
「彼・・・、あっもう元彼か。いい人で優しくて頼りがいがあったよ。
でもね、光莉が求める優しさはレベルが違うのよ。なんていうか映画でいう命がけで恋人を守るヒーローみたいな感じ?」

光莉はその言葉を聞いた時、以前も同じような事を言われた気がした。

琴音はつづけた
「だからね、多分すぐに終わるかなと思ってたの。でも予想以上に長く続いたのは意外だった。それも私は光莉が優しい子だという事を忘れていたよ」

光莉と僕は、同時に琴音を見つめた。
その表情のどこかに、「ぞくっ」とするような気配があった。
多分、僕と光莉は同じことを思っていた。
“なんか・・・怖いな” と。

光莉は話した。
「それで、温泉イベントの時、谷崎さんにバジルパスタを持っていくように、わたしに言ったのね。あの時は谷崎さん喜んでくれたけど、バジルでなくてパスタの方だったんですね」

谷崎は思い出した。あの温泉で顔立ちが整った友人は確かに琴音さんだったことを。そして今まで僕と光莉さんを結びつけようと、琴音さんが裏で動いていたにも驚かされた。

琴音は嬉しそうにパチンと手を叩き、無邪気に笑った。
「まぁ、二人が結ばれたから、私の願いもかないました!」

僕と光莉は苦笑いして、琴音を見ていた。
その時、玄関のドアが開き、少女が入ってきた。

少女と僕は目が合い
「えっ!!! なんでオジサンここにいるの?」
「君こそ、なんでここに?!」

突然の展開で光莉と琴音は驚き谷崎に尋ねる。
「えっ、二人とも知り合いなの」

少女は元気よく答えた
「私にお友達の作り方や、お母さんのへのプレゼントで手料理計画を教えてくれたのが、オジサン!」

「という事は、料理をお裾分けしてくれる隣人というのは、光莉さんの事ですか?」
僕は驚き尋ねる。

光莉は、恥ずかしそうに答えた。
「最初の頃、自炊慣れていなくて作り過ぎていたんですよ」
「少女に料理教えたのも光莉さん?」
「はい、頑張って“バジルケチャップのオムライス“作り方教えました」

谷崎は、天井を見上げ、小さく言葉を漏らした。
「以前この少女が言っていた“特製オムライス“というのは、“バジルケチャップオムライス“の事だったのか」

琴音は谷崎に優しく声をかけた。
「谷崎さんは、この少女にも手を差し伸べてますよね。そしてたくさんの人に影響を与えているじゃないですか。もう、ご自身を卑下するのを止めて、もっと胸を張って進まれていいですよ。今まで辛かったかもしれませんが、これからは光莉と二人で、そして私たちも含めて楽しい人生にしましょう!」

恥ずかしながら、涙が出てきた。まさか30歳を超えたオジサンが大学生から励まされ涙を流してしまうなんて。
確かに僕が光莉さんを助けたという出来事が、事故直後から今に至るまで、さまざまな形で繋がっている事には不思議に思うが、もう少し、自分をほめてもいいのかなと、思っていた。

その後、四人で「バジルケチャップオムライス」を囲んで楽しい時間を過ごした。
琴音と、隣の少女はそれぞれ家に戻り、光莉の部屋には僕と二人だけになった。

ベランダに出ると空には無数の星が輝いていた。
僕は、街の明かりと星の光を見ながらたたずんでいた。

隣で一緒に眺めている光莉は、僕を見つめていた。
光莉は見えていた。昔事故で助けてもらった時の同じ勇者の光が今、僕を包んでいる。
わたしは谷崎さんと一緒ならば何も不安はない。素敵な人生を歩める。

光莉は僕に優しく伝えた。
「谷崎さん、ありがとうございます。わたしを救ってくれて」

僕は首を振り答えた。
「いいえ、違いますよ。救われたのは僕の方です。人生に絶望して未来も見えない。そんな僕を救ってくれたのは光莉さんです。」

光莉はそっと僕の左手を握った。
「谷崎さんが失った左腕、わたしがこれから左腕になり支えます。。」

僕は、こらえきれない笑顔で答えた。
「光莉さん、本当に生きていてくれてありがとう」

光莉はその言葉を聞くと、大粒の涙がこぼれだした。
「谷崎さんこそ、生きていてくれありがとうございます」

二人は手を握り合い、涙を流した。

僕は思った。
やっと自分の気持ちを伝えられた。
前から僕の隣にいて欲しいと心のどこかで思い続けていたが、何かと理由をつけて最初から諦めていた。
きっと怖かったのだ、彼女の事を好きになっても願いは届かず将来、僕から去っていくことを。

でも夜空に輝く希望の星を掴まえるには、手を伸ばさなければいけない。
そんな単純な事をしていなかっただけである。
だけど、今は違う。
精一杯手を伸ばす。
とても簡単な事だけど、やっと理解できた気がした。

光莉も今まで複雑に考えていた。
単純に谷崎を好きだったんだ。
好きであることに理由はいらない。
自分を助けてもらって、人生を変えてもらった人を好きになる。
ただ、それだけだった。

二人とも遠回りし過ぎて、答えが目の前にある事に気づいていなかった。
でもその答えにたどり着くためには必要な流れだったのかもしれない。


光莉は言った。
「谷崎さんは、わたしの英雄です」

谷崎も応えた。
「光莉さんは、私の英雄です」



心地よいベランダの風が、二人をやさしく包み込む。
空に輝く一番明るい星。
それは、二人が目指す幸せの星なのかもしれない。
二人はそっと手を伸ばし、その星を掴まえようとした。

月の光が幸せな二人を包み、星の輝きは希望の未来へ導いていく。

- 終わり -
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