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シーワーズ帝国復讐編
第58話 どーも、エピローグです
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前書き
前回のあらすじ
主人公 神龍に身体を預け帝王を倒す
本文
どーも、帝王を神龍にお願いして倒してもらったオッサンです。
戦争?内戦?を仕掛けて3日しか経っていないのに、もう終戦してしまった。結果から見れば大勝利と言える。これだけのことをしてしまったにも関わらず、俺に後悔の気持ちはない。きっとこの先も変わらないだろう。俺はただ普通の生活を望んでいるだけ。
「ケン様、ここが帝王の私室です。帝王本人のみ入ることが出来る部屋で、詳細なことは分かっておりません」
「ありがとう、姫さま」
玉座の間から移動して、姫さまの案内の元、帝王の私室の前に到着する。
「トラップが設置されているかもしれない。ユリさん、龍眼化で探知出来る?」
魔力系トラップなら微弱な魔力が流れているので龍眼化の能力で確認してもらう。
「ケンさん、扉には魔力系トラップはありません。さすがに部屋の内部は分かりません」
「あの帝王のことだ、必ず罠が仕掛けられているはずだし、もし帝王本人が死んだ場合のことも想定していると思う。うーん...皆んなはどう思う?」
「ケンさんが望まれるなら扉を破壊して探索しますよ?」
「私たちも、ケン様の意見を尊重致します」
えー、俺が判断するのかよ。あの帝王こと爺ちゃんの研究や私蔵している物に興味はあるけどさー、こんなに厳重そうな扉を見ると入るのがためらわれるんだよね。壊滅した国の生き残りの住民が押し寄せる可能性があるから、さっさと逃げるのが1番良いんだろうけど。
「この部屋自体、地下の隠し部屋同等の頑丈性であれば、破壊するのに時間がかかる。扉を開ける鍵は、神龍の炎によって溶けてしまった。ダメじゃん!」
「仕方ありませんよ、ここは諦めて一旦地下の隠し部屋に行きましょう?」
勿体ない...という気持ちはあるが、仕方ないな。切り替えて次に進もう。隠密スキルを発動させ、俺たちは孤児院の近くまで行くが、そこには数十人の兵や住民がいる。
「あっ、忘れてた。商人にこの場所を密告したんだった。この様子じゃ、戦闘になること間違いない。ユリさん、姫さまたちにあの場所教えても良い?」
「今はケンさんの奴隷なので構いませんよ」
「はぁー、奴隷については後で解除するんだけど。まぁ良いや、ポイントAの隠し部屋に行こう」
孤児院の廃墟というより瓦礫の山を取り囲んでいる兵や住民たちは何もない地下室に姫さまたちがいると思っているのだろうか。もしもそうだったら間抜けだな。
「ここは、倉庫ですか?」
「倉庫の中に隠し部屋に繋がる道があるんだ。姫さまたちに教えなかったのは察してくれ」
「はい、力不足なのは痛いほど分かっております」
「今はもう立派な戦士だと思うよ。とりあえず地下の隠し部屋に入るね」
俺たちは隠し部屋に入り、各々寛ぐ。姫さまたちが押収した後宮の家具をマジックバックから取り出し設置する。中々豪華な家具だなー、ソファーとか革張りで出来ていてオシャレ。
「ケンさん、説明忘れていませんよね?」
「あー、そのまま聞かないでくれた方が楽だったのに!」
「ダメです!しっかり説明してください。私含めて全員聞きたいことが山ほどあるんですから!」
「分かった、分かった。何から話せばいい?」
「タダノ・ヒトシのことからお願いします」
テーブルと椅子を配置し、コップに紅茶を注ぐアルテさん。良い香りだ、こんな茶葉あったけ?
「ケン様、この茶葉は後宮で使用されていたものです。いかがですか?」
「アルテさん、これ美味しいね。淹れてくれてありがとう。さて、全員席に着いてくれ」
俺の指示があるまで座らない姫たちに命令をだす。こういうのめんどくさいな。全員が着席したのを見て説明を始める。
「えーと、タダノ・ヒトシについてだったね。ユリさんには話したけど姫さまたちには言ってないよね?アイツ、俺の爺ちゃんだ。断定は出来ないけど、おそらく間違いないと思う。ここから先の話は、奴隷とか関係なく俺が知っていることを全て話すから何でも聞いてくれ。あと、言葉遣いも気にしなくていい」
「分かりました。早速ですが私から質問よろしいですか?ケン様のお爺さまという考えに至った経緯を教えて下さい」
「姫さま。まず、俺のフルネームを教えておこう。俺の名は、タダノ・ケン。別の世界から転移したことは話したよね?タダノ・ヒトシも俺と同じ世界から転移してきた者だ。証拠は、この日記だな。この文字は日本語という言語で書かれている。それと、前の世界での爺ちゃんは行方不明になっている。もちろん、同姓同名。ここまで出揃えば察しは着く。転移した年月にかなりのズレはあるが、何かの影響でこちらの世界の1000年前に転移したんだ」
ユリさんを除き、姫さまたちは驚愕の顔を浮かべている。少し間をあけ、アルテさんとハルさんから質問される。
「ケン殿、その日記に書かれているのは真実ではないと帝王が言っていました。それを信用しても大丈夫なのですか?」
「嘘ではないとも帝王が言っていたはず、何を信じればいいんだ僕たちは...」
ハルさんの言葉に同意だけど、全てを疑っていてはこの話がここで終わってしまう。
「アルテさんとハルさんの質問は、俺も同じことを思っている。正直、これを書いた人物が初代帝王であるタダノ・ヒトシという事実しか確認が取れていない」
「では、その日記は何なんですか?」
「ユリさん、この日記はあくまでもタダノ・ヒトシが転移者に解読させ自分の元まで来させる切符のようなものだと考えればいいよ。日記の内容の一部は本当かもしれないけど、それを証明できるものがない」
「うーん、難しい話で私には分からない!」
「私も分からん」
「私もだ」
モイラちゃん、ライアさん、カーラさんが手を上げ考えることを放棄した。
「まだ話の前半なんだけど…」
「貴女たち!少しは頭を使いなさい!」
姫さまに叱られる3人。でも、いつもこんな感じなんだろう。3人とも叱られることに慣れているのか、反省の色が見えない。
「いいよ、姫さま。俺の説明が下手なだけだから。モイラちゃんたち、簡単に説明するとこの日記を読んだ転移者は帝王の元に行くように仕向けられていたんだよ。それを利用して帝王ことタダノ・ヒトシはその転移者に乗り移ってこの世界を支配しようと企んでいた。以上」
「おおー、私にも分かる説明ありがとう!」
重要な部分を省いて、モイラちゃんたちが見たものを繋ぎ合わせただけの結論を説明した。
「どーも。姫さまたちも真相はどうあれ復讐は出来たんだしこれで納得してくれ。ユリさんには後で説明するから」
「分かりました。それでケンさん、姫たちを解放されるのですか?」
「もちろん解放する。えーと、鍵は?」
ユリさんから鍵をもらい、奴隷の鎖を解除する。あと、後宮で押収したマジックバックから数100枚白金貨を抜き取り手元に置き、残り全てを姫さまにマジックバックごと渡す。逃走ルートと商人から貰った鍵について話す。
「てな訳で、君たちは晴れて自由だ!」
「本当によろしいのでしょうか?」
「姫さまたちは、散々苦労したんだろ?もう身売りなんてする必要はない。余生を好きに過ごせばいいさ」
「ケン様たちは、どちらに行くのですか?」
「さあ?適当に旅して何処かの国でまったり過ごすと思うよ」
「うっ、うう。本当にありがとうございました!」
「泣かないで姫。貴女たちが必死になって掴み取った自由よ。こういう時は笑いなさい」
ユリさんから姫さまに言葉と共に腕輪を渡される。使い方を説明し終わり、姫さまたちとの最後のご飯を食べる。彼女たちは、お腹が膨れ、戦闘の疲れで寝てしまった。起こさないように、俺とユリさんは隠し部屋を後にする。
後書き
次回 エピローグ2
前回のあらすじ
主人公 神龍に身体を預け帝王を倒す
本文
どーも、帝王を神龍にお願いして倒してもらったオッサンです。
戦争?内戦?を仕掛けて3日しか経っていないのに、もう終戦してしまった。結果から見れば大勝利と言える。これだけのことをしてしまったにも関わらず、俺に後悔の気持ちはない。きっとこの先も変わらないだろう。俺はただ普通の生活を望んでいるだけ。
「ケン様、ここが帝王の私室です。帝王本人のみ入ることが出来る部屋で、詳細なことは分かっておりません」
「ありがとう、姫さま」
玉座の間から移動して、姫さまの案内の元、帝王の私室の前に到着する。
「トラップが設置されているかもしれない。ユリさん、龍眼化で探知出来る?」
魔力系トラップなら微弱な魔力が流れているので龍眼化の能力で確認してもらう。
「ケンさん、扉には魔力系トラップはありません。さすがに部屋の内部は分かりません」
「あの帝王のことだ、必ず罠が仕掛けられているはずだし、もし帝王本人が死んだ場合のことも想定していると思う。うーん...皆んなはどう思う?」
「ケンさんが望まれるなら扉を破壊して探索しますよ?」
「私たちも、ケン様の意見を尊重致します」
えー、俺が判断するのかよ。あの帝王こと爺ちゃんの研究や私蔵している物に興味はあるけどさー、こんなに厳重そうな扉を見ると入るのがためらわれるんだよね。壊滅した国の生き残りの住民が押し寄せる可能性があるから、さっさと逃げるのが1番良いんだろうけど。
「この部屋自体、地下の隠し部屋同等の頑丈性であれば、破壊するのに時間がかかる。扉を開ける鍵は、神龍の炎によって溶けてしまった。ダメじゃん!」
「仕方ありませんよ、ここは諦めて一旦地下の隠し部屋に行きましょう?」
勿体ない...という気持ちはあるが、仕方ないな。切り替えて次に進もう。隠密スキルを発動させ、俺たちは孤児院の近くまで行くが、そこには数十人の兵や住民がいる。
「あっ、忘れてた。商人にこの場所を密告したんだった。この様子じゃ、戦闘になること間違いない。ユリさん、姫さまたちにあの場所教えても良い?」
「今はケンさんの奴隷なので構いませんよ」
「はぁー、奴隷については後で解除するんだけど。まぁ良いや、ポイントAの隠し部屋に行こう」
孤児院の廃墟というより瓦礫の山を取り囲んでいる兵や住民たちは何もない地下室に姫さまたちがいると思っているのだろうか。もしもそうだったら間抜けだな。
「ここは、倉庫ですか?」
「倉庫の中に隠し部屋に繋がる道があるんだ。姫さまたちに教えなかったのは察してくれ」
「はい、力不足なのは痛いほど分かっております」
「今はもう立派な戦士だと思うよ。とりあえず地下の隠し部屋に入るね」
俺たちは隠し部屋に入り、各々寛ぐ。姫さまたちが押収した後宮の家具をマジックバックから取り出し設置する。中々豪華な家具だなー、ソファーとか革張りで出来ていてオシャレ。
「ケンさん、説明忘れていませんよね?」
「あー、そのまま聞かないでくれた方が楽だったのに!」
「ダメです!しっかり説明してください。私含めて全員聞きたいことが山ほどあるんですから!」
「分かった、分かった。何から話せばいい?」
「タダノ・ヒトシのことからお願いします」
テーブルと椅子を配置し、コップに紅茶を注ぐアルテさん。良い香りだ、こんな茶葉あったけ?
「ケン様、この茶葉は後宮で使用されていたものです。いかがですか?」
「アルテさん、これ美味しいね。淹れてくれてありがとう。さて、全員席に着いてくれ」
俺の指示があるまで座らない姫たちに命令をだす。こういうのめんどくさいな。全員が着席したのを見て説明を始める。
「えーと、タダノ・ヒトシについてだったね。ユリさんには話したけど姫さまたちには言ってないよね?アイツ、俺の爺ちゃんだ。断定は出来ないけど、おそらく間違いないと思う。ここから先の話は、奴隷とか関係なく俺が知っていることを全て話すから何でも聞いてくれ。あと、言葉遣いも気にしなくていい」
「分かりました。早速ですが私から質問よろしいですか?ケン様のお爺さまという考えに至った経緯を教えて下さい」
「姫さま。まず、俺のフルネームを教えておこう。俺の名は、タダノ・ケン。別の世界から転移したことは話したよね?タダノ・ヒトシも俺と同じ世界から転移してきた者だ。証拠は、この日記だな。この文字は日本語という言語で書かれている。それと、前の世界での爺ちゃんは行方不明になっている。もちろん、同姓同名。ここまで出揃えば察しは着く。転移した年月にかなりのズレはあるが、何かの影響でこちらの世界の1000年前に転移したんだ」
ユリさんを除き、姫さまたちは驚愕の顔を浮かべている。少し間をあけ、アルテさんとハルさんから質問される。
「ケン殿、その日記に書かれているのは真実ではないと帝王が言っていました。それを信用しても大丈夫なのですか?」
「嘘ではないとも帝王が言っていたはず、何を信じればいいんだ僕たちは...」
ハルさんの言葉に同意だけど、全てを疑っていてはこの話がここで終わってしまう。
「アルテさんとハルさんの質問は、俺も同じことを思っている。正直、これを書いた人物が初代帝王であるタダノ・ヒトシという事実しか確認が取れていない」
「では、その日記は何なんですか?」
「ユリさん、この日記はあくまでもタダノ・ヒトシが転移者に解読させ自分の元まで来させる切符のようなものだと考えればいいよ。日記の内容の一部は本当かもしれないけど、それを証明できるものがない」
「うーん、難しい話で私には分からない!」
「私も分からん」
「私もだ」
モイラちゃん、ライアさん、カーラさんが手を上げ考えることを放棄した。
「まだ話の前半なんだけど…」
「貴女たち!少しは頭を使いなさい!」
姫さまに叱られる3人。でも、いつもこんな感じなんだろう。3人とも叱られることに慣れているのか、反省の色が見えない。
「いいよ、姫さま。俺の説明が下手なだけだから。モイラちゃんたち、簡単に説明するとこの日記を読んだ転移者は帝王の元に行くように仕向けられていたんだよ。それを利用して帝王ことタダノ・ヒトシはその転移者に乗り移ってこの世界を支配しようと企んでいた。以上」
「おおー、私にも分かる説明ありがとう!」
重要な部分を省いて、モイラちゃんたちが見たものを繋ぎ合わせただけの結論を説明した。
「どーも。姫さまたちも真相はどうあれ復讐は出来たんだしこれで納得してくれ。ユリさんには後で説明するから」
「分かりました。それでケンさん、姫たちを解放されるのですか?」
「もちろん解放する。えーと、鍵は?」
ユリさんから鍵をもらい、奴隷の鎖を解除する。あと、後宮で押収したマジックバックから数100枚白金貨を抜き取り手元に置き、残り全てを姫さまにマジックバックごと渡す。逃走ルートと商人から貰った鍵について話す。
「てな訳で、君たちは晴れて自由だ!」
「本当によろしいのでしょうか?」
「姫さまたちは、散々苦労したんだろ?もう身売りなんてする必要はない。余生を好きに過ごせばいいさ」
「ケン様たちは、どちらに行くのですか?」
「さあ?適当に旅して何処かの国でまったり過ごすと思うよ」
「うっ、うう。本当にありがとうございました!」
「泣かないで姫。貴女たちが必死になって掴み取った自由よ。こういう時は笑いなさい」
ユリさんから姫さまに言葉と共に腕輪を渡される。使い方を説明し終わり、姫さまたちとの最後のご飯を食べる。彼女たちは、お腹が膨れ、戦闘の疲れで寝てしまった。起こさないように、俺とユリさんは隠し部屋を後にする。
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