どーも、反逆のオッサンです

わか

文字の大きさ
74 / 145
サツキ公国編

第74話 どーも、鍋です

しおりを挟む
前書き

前回のあらすじ

主人公 厨二病を発症する


本文


どーも、海龍とお話ししたオッサンです。
煙草のために一生懸命ご飯の用意をしている最中。今日は鍋料理。偶には煮込み料理もいい。野菜と肉を切るだけで良いし楽だよね。鶏がらスープの元もあるから何とかなるだろう。醤油と豆腐があればなお良かったが、無いものをねだっても仕方ない。あるものだけで創意工夫して食事を楽しまなきゃ。

「ユリさん、鍋の具材が切り終わったよ。寄せ鍋だけど良い?」

「ええ、問題ないわ。ネイレス、ケンさんの作る料理は天下一品だから、きっと新鮮で美味しいわよ」

「それは楽しみです。ところで、こんなにお肉を消費しても宜しいのですか?」

「え?何で?肉なら大量にあるから問題ないよ」

「旅の道中でお肉を美味しく頂けるなんて幸せです。我が国であるサツキ公国は、魚介類は豊富なのですが、新鮮なお肉が中々手に入らないのです」

「へぇー。確かに面している森は魔蟲類ばかりで食肉に向かないね。ワイバーンの肉とかあるけど食べる?」

「良いのですか!?」

「帝国の食糧庫にあったものだから、品質は問題無いと思うよ。あの帝王のことだ、美食家に違いない。はははは」

ワイバーンの肉を薄くスライスして、鍋の中に投入する。ユリさんの希望でスライスしたお肉を焼いて、サンドイッチを作る。軽食として欲しいらしい。

「ケンさん、まだ?食べて良いわよね?」

「まだ野菜は固いと思うけど、キノコとお肉は大丈夫だよ」

ユリさんとネイレス女王陛下がフォークで鍋の具材を取り食べ始める。そんなに急いだら口の中火傷するぞ?

「はふ、熱い!」

「熱いです!でも美味しい!」

ほらみろ、言わんこっちゃない。落ち着いて食べれば良いのに。

「ケンさん、お肉追加して!」

「お願いします!」

「はいはい、この後少し身体動かすんだから控えめにしとけよ」

「分かっているわよ!」

「食事の後、何かされるのですか?」

「ああ、筋トレと剣などの素振りをする予定。地道に思えることでもやっておかないと、後悔するかもしれない。怠ったら死ぬかもしれない。不安材料は全て潰さないと」

「なぜ、そこまで懸命になれるのですか?」

「変な質問するねー。死にたくないから、それだけの理由だよ。当たり前のことじゃない?長く生きたいし、普通の生活をしたいからやるだけ。何か変か?」

「いえ、変ではありません。ただ、それを当たり前だと思って行動する人はこの世界でどれくらいいるのか...私も参加して良いですか?」

「別にいいんだけど、せっかく花が咲いているからここでは模擬戦はしないよ?体力トレーニングと素振りだけ」

「構いません。私も長く生きたいので」

「武器は何が得意なの?」

「私は、魔法戦士マジックファイターですので大きい剣でなければ大抵扱えます」

「それは、俺が望む解答ではない。何が得意なんだ?どの武器?どのくらいの長さの剣?女王様...お前は俺とは違う。ひとつの武器にこだわれ」

「ッ!ユリ?ケンさんって何者?ガラッと雰囲気が変わったのでだけど...」

「見ての通り、常に真剣。誰よりも生への欲求、渇望が強い。そして...恐ろしく人を見ている。だからネイレスの解答が間違っていて、提案をする。何故なら、自分が生き残らためだから。狂っているの、この人」

「ええ、恐ろしいわ...。あの目、心臓を握られたかのような感覚に陥る」

「それで?女王様、お前の得物はなんだ?」

俺はあるだけの剣を並べる。ガンツが製作した剣のみではあるが店にある剣を全て貰ったんだ。剣だけでもかなりの本数がある。

ご飯を中断し、女王様は真剣に選び始める。ユリさんは、女王様を眺めつつ食事をしている。食べられる時に食べる、これ当たり前。

「この白銀の剣にします」

「了解。そろそろ野菜がふやけて美味しい頃合いだと思うよ」

「ねぇ、ユリ。ケンさんって二重人格ではなくて?」

「あれが本来のケンさんよ」

「さっきから聞こえているから!俺は二重人格でも狂ってもいないから!」

「はいはい、そういうことにしておきましょう。今は食事に集中して。全部食べるわよ?」

結構大きい鍋だぞ?よくそのスタイルが保てるもんだ。女王様は水色のロングヘアー、碧眼、モデル体型。少食だと思っていたが、どうやらそうでもないようだ。3人で鍋を完食し終わり、食器などの後片付けを行う。女王様には、皿拭きをお願いする。

「ユリさん、先にお風呂入る?鍛錬してから入る?」

「今日は、鍛錬してから入るわ。ネイレスもそれで良いわね?」

「りょーかい」

俺たちは、それぞれ鍛錬を行い、汗を流す。無論、周囲の警戒は怠らない。

「明日はどんな一日になるのやら...」



後書き

次回 鍛錬
しおりを挟む
感想 31

あなたにおすすめの小説

異世界召喚は7回目…って、いい加減にしろよ‼︎

アノマロカリス
ファンタジー
『おぉ、勇者達よ! 良くぞ来てくれた‼︎』 見知らぬ城の中、床には魔法陣、王族の服装は中世の時代を感じさせる衣装… 俺こと不知火 朔夜(しらぬい さくや)は、クラスメートの4人と一緒に異世界に召喚された。 突然の事で戸惑うクラスメート達… だが俺はうんざりした顔で深い溜息を吐いた。 「またか…」 王族達の話では、定番中の定番の魔王が世界を支配しているから倒してくれという話だ。 そして儀式により…イケメンの正義は【勇者】を、ギャルっぽい美紅は【聖戦士】を、クラス委員長の真美は【聖女】を、秀才の悠斗は【賢者】になった。 そして俺はというと…? 『おぉ、伝承にある通り…異世界から召喚された者には、素晴らしい加護が与えられた!』 「それよりも不知火君は何を得たんだ?」 イケメンの正義は爽やかな笑顔で聞いてきた。 俺は儀式の札を見ると、【アンノウン】と書かれていた。 その場にいた者達は、俺の加護を見ると… 「正体不明で気味が悪い」とか、「得体が知れない」とか好き放題言っていた。 『ふむ…朔夜殿だけ分からずじまいか。だが、異世界から来た者達よ、期待しておるぞ!』 王族も前の4人が上位のジョブを引いた物だから、俺の事はどうでも良いらしい。 まぁ、その方が気楽で良い。 そして正義は、リーダーとして皆に言った。 「魔王を倒して元の世界に帰ろう!」 正義の言葉に3人は頷いたが、俺は正義に言った。 「魔王を倒すという志は立派だが、まずは魔物と戦って勝利をしてから言え!」 「僕達には素晴らしい加護の恩恵があるから…」 「肩書きがどんなに立派でも、魔物を前にしたら思う様には動けないんだ。現実を知れ!」 「何よ偉そうに…アンタだったら出来るというの?」 「良いか…殴り合いの喧嘩もしたことがない奴が、いきなり魔物に勝てる訳が無いんだ。お前達は、ゲーム感覚でいるみたいだが現実はそんなに甘く無いぞ!」 「ずいぶん知ったような口を聞くね。不知火は経験があるのか?」 「あるよ、異世界召喚は今回が初めてでは無いからな…」 俺は右手を上げると、頭上から光に照らされて黄金の甲冑と二振の聖剣を手にした。 「その…鎧と剣は?」 「これが証拠だ。この鎧と剣は、今迄の世界を救った報酬として貰った。」 「今迄って…今回が2回目では無いのか?」 「今回で7回目だ!マジでいい加減にして欲しいよ。」 俺はうんざりしながら答えた。 そう…今回の異世界召喚で7回目なのだ。 いずれの世界も救って来た。 そして今度の世界は…? 6月22日 HOTランキングで6位になりました! 6月23日 HOTランキングで4位になりました! 昼過ぎには3位になっていました.°(ಗдಗ。)°. 6月24日 HOTランキングで2位になりました! 皆様、応援有り難う御座いますm(_ _)m

【完結】スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜

かの
ファンタジー
 世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。  スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。  偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。  スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!  冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!

異世界で快適な生活するのに自重なんかしてられないだろ?

お子様
ファンタジー
机の引き出しから過去未来ではなく異世界へ。 飛ばされた世界で日本のような快適な生活を過ごすにはどうしたらいい? 自重して目立たないようにする? 無理無理。快適な生活を送るにはお金が必要なんだよ! お金を稼ぎ目立っても、問題無く暮らす方法は? 主人公の考えた手段は、ドン引きされるような内容だった。 (実践出来るかどうかは別だけど)

ユーヤのお気楽異世界転移

暇野無学
ファンタジー
 死因は神様の当て逃げです!  地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。

【完結】異世界に召喚されたので、好き勝手に無双しようと思います。〜人や精霊を救う?いいえ、ついでに女神様も助けちゃおうと思います!〜

月城 蓮桜音
ファンタジー
仕事に日々全力を注ぎ、モフモフのぬいぐるみ達に癒されつつ、趣味の読書を生き甲斐にしていたハードワーカーの神木莉央は、過労死寸前に女神に頼まれて異世界へ。魔法のある世界に召喚された莉央は、魔力量の少なさから無能扱いされるが、持ち前のマイペースさと素直さで、王子と王子の幼馴染達に愛され無双して行く物語です。 ※この作品は、カクヨムでも掲載しています。

巻き込まれ召喚・途中下車~幼女神の加護でチート?

サクラ近衛将監
ファンタジー
商社勤務の社会人一年生リューマが、偶然、勇者候補のヤンキーな連中の近くに居たことから、一緒に巻き込まれて異世界へ強制的に召喚された。万が一そのまま召喚されれば勇者候補ではないために何の力も与えられず悲惨な結末を迎える恐れが多分にあったのだが、その召喚に気づいた被召喚側世界(地球)の神様と召喚側世界(異世界)の神様である幼女神のお陰で助けられて、一旦狭間の世界に留め置かれ、改めて幼女神の加護等を貰ってから、異世界ではあるものの召喚場所とは異なる場所に無事に転移を果たすことができた。リューマは、幼女神の加護と付与された能力のおかげでチートな成長が促され、紆余曲折はありながらも異世界生活を満喫するために生きて行くことになる。 *この作品は「カクヨム」様にも投稿しています。 **週1(土曜日午後9時)の投稿を予定しています。**

異世界で家をつくります~異世界転移したサラリーマン、念動力で街をつくってスローライフ~

ヘッドホン侍
ファンタジー
◆異世界転移したサラリーマンがサンドボックスゲームのような魔法を使って、家をつくったり街をつくったりしながら、マイペースなスローライフを送っていたらいつの間にか世界を救います◆ ーーブラック企業戦士のマコトは気が付くと異世界の森にいた。しかし、使える魔法といえば念動力のような魔法だけ。戦うことにはめっぽう向いてない。なんとか森でサバイバルしているうちに第一異世界人と出会う。それもちょうどモンスターに襲われているときに、女の子に助けられて。普通逆じゃないのー!と凹むマコトであったが、彼は知らない。守るにはめっぽう強い能力であったことを。 ※「カクヨム」「小説家になろう」にも掲載しています。

アイテムボックス無双 ~何でも収納! 奥義・首狩りアイテムボックス!~

明治サブ🍆スニーカー大賞【金賞】受賞作家
ファンタジー
※大・大・大どんでん返し回まで投稿済です!! 『第1回 次世代ファンタジーカップ ~最強「進化系ざまぁ」決定戦!』投稿作品。  無限収納機能を持つ『マジックバッグ』が巷にあふれる街で、収納魔法【アイテムボックス】しか使えない主人公・クリスは冒険者たちから無能扱いされ続け、ついに100パーティー目から追放されてしまう。  破れかぶれになって単騎で魔物討伐に向かい、あわや死にかけたところに謎の美しき旅の魔女が現れ、クリスに告げる。 「【アイテムボックス】は最強の魔法なんだよ。儂が使い方を教えてやろう」 【アイテムボックス】で魔物の首を、家屋を、オークの集落を丸ごと収納!? 【アイテムボックス】で道を作り、川を作り、街を作る!? ただの収納魔法と侮るなかれ。知覚できるものなら疫病だろうが敵の軍勢だろうが何だって除去する超能力! 主人公・クリスの成り上がりと「進化系ざまぁ」展開、そして最後に待ち受ける極上のどんでん返しを、とくとご覧あれ! 随所に散りばめられた大小さまざまな伏線を、あなたは見抜けるか!?

処理中です...