101 / 145
サツキ公国編
第101話 どーも、発情です
しおりを挟む
前書き
前回のあらすじ
主人公 窮地に陥る
本文
どーも、ユリさんにひざ枕してもらっているオッサンです。
ネイレスは服を着て俺の顔を濡れた布で拭いてくれる。これ、介護やん。っと内心思いつつ甘える。ユリさんとネイレスさんの優しさが心に沁みるぜ。
「ありがとう、ネイレスさん。ところでさっきはなんで服着ていなかったの?」
顔を拭き終わり、桶に布を浸し布についた血を落としているネイレスさんに問う。頬を赤くしながら答えてくれる。
「その、ユリに治癒をしてもらう際に服を脱いだのです。私も血を流しすぎて身体が動かなかったのですが、ケンさんが帰ってきたことを知って、いても立ってもいられず裸体のままお出迎えしてしまったという...とても恥ずかしい行動をしてしまいました」
「そうか。無理しなくていいよ。今、辛かったら横になっててもいいし」
「いいえ、私のせいでケンさんとユリを傷つけてしまいました。とても心が痛いのです」
「あれは海龍のせいだろ?ユリさんに止められていなかったら、俺はネイレスさんを殺すつもりでいたし、感謝するならユリさんにして」
「ありがとうございます、ユリ」
横になっているからネイレスさんの顔しか見れない。ユリさんがどんな顔をしているか身体を動かし確認してみる。あ、ニヤけている。
「どうしたの?私に何か言ったかしら?」
「ユリ、貴女、顔がニヤついていますよ。何を考えていたのです?」
ネイレスさんの感謝の言葉は聞こえていなかったようだ。ニヤついているユリさんがネイレスさんの問いに、更に顔を歪めて唇を舌で舐めてから答える。
「ふふふふふ。今日、ケンさんと同衾するのよ。それもケンさんからのお誘い!これがニヤけられずにいられるかしら?いや、出来ないわ!興奮するに決まっているわ!!」
「同衾!!?ちょっと、ユリ!ずるいです!」
勝ち誇った顔でネイレスさんを見るユリさん。優越感があるようにも見える。
「これは、私へのご褒美よ。ネイレスは、安静にしなさい。もう海龍が貴女に憑依することはないはず。安心して一人で寝てちょうだい」
「えっ?ユリさん、海龍が憑依しないって何処の情報?」
ユリさんが言った海龍について聞く。
「なぁに?ケンさん、知りたいの?」
俺の顔に手を当て撫でる。口元に指が当たり、麗色な表情を浮かべるユリさん。
「指を吸ってくれるなら教えてあげるわよ?ケンさん...うふ、ふふふふ」
どうせ、神龍のリンさんから教えてもらったんだろ?お節介焼きのリンさんのことだ。ネイレスさんを治癒する時にユリさんと話した。うん、これしか考えられない。でも、血が欲しいからユリさんの指を吸おう。
「あむ。ユリさん、血ちょうだい?」
「はぁ、はぁはぁ、はぁ、素直なケンさん好き...待ってて、今、指の腹を切るから!」
「ちょーっと!私を除け者にしないでください!!私も混ぜて!!」
ネイレスさんが、俺の服をめくり塞がったと思われる弾が貫通した傷口を舐める。
「な、何しているのよ!?ネイレス!わ、私もケンさんの身体舐めたいわ!」
「うるはいでふ。けんさんのちをふきとっているのです」
あー、そろそろ止めないと...食われる。
「二人とも、落ち着いて。まず海龍のことを聞かせて。ね?」
「分かったわ。はい、この指から血を吸って」
俺はユリさんの指を咥えて血を飲む。相変わらず、不思議な味だな。
「ふふ。リンから海龍のことを教えてもらったの。ケンさん、シャロンが使っていた断魂の神炎を海龍に当てたでしょ?あの魔法で憑依できる力が削がれたらしいわ」
「そんな都合の良いことあるか?確かに魂に作用する魔法を行使したけど...って、ネイレスさんおへその下舐めるのやめて?」
「うふふふふふふ。美味しい。ずっと舐めていたいです...」
あー、収拾がつかん。誰か助けて!
コンコン
願いが通じた!!珍しい。
この隠れ家を知っているのは、プルトスさんか商会の者しかいないはず。
「ネイレスさん、悪いけど訪問者の確認お願い」
「はい、任せてください!」
俺はユリさんにも声をかけ、身体を起こしてもらう。
『プルトスでございます、急な訪問すみません』
「ネイレスさん、念のため警戒をして」
俺の言葉に頷き、ネイレスは予備の剣に手を当てながら扉を開ける。
「ほ、ほ、ほ、ほ。ネイレス女王陛下がお出迎えとは、相変わらずケン様の周りは華やかですな」
「確かにそうかも、ははは。先の戦闘で身体が動かないんだ。この態勢で申し訳ない。どうぞ、俺の前の席に座ってくれ」
「ありがとうございます。では、失礼致します」
ユリさんとネイレスさんは俺の隣に座り、目の前のソファーにプルトスさんが座る。
「水とお茶、どちらがいいかな?プルトスが良ければ、ワインでもいいけど」
「そうですなぁ...この後、大きな商談が入っておりますのでお水にしましょうか」
俺はユリさんに目をやると、ユリさんが頷き、グラスに水を注ぐ。ドリンクの提供は基本だな。
「今回は、すまなかった。俺たちが王宮から宝を盗んでくる予定だったのに。手を煩わせてしまって、申し訳ない」
「ほ、ほ、ほ、ほ。構いません。直接、現場に行き仕入れをするのと変わりません。ネイレス女王陛下に頂いた短剣のおかげで宝物庫が開きました。刀身が鍵になっているという情報は本当だったのに驚きましたよ」
「へぇー、そうなんだ。その様子だと結構拝借したと見えるけど?」
「ええ、それはそれは。宝物庫を空にするほどに。ほ、ほ、ほ、ほ。ケン様がレスト王を引きつけてくれたおかげでもあります。こちらをどうぞ」
マジックバッグを渡され中身を確認するために、手を突っ込む。
「煙草と白金貨?」
「はい。お約束していた煙草、それとケン様が嵌めていらっしゃる指輪の代金です」
海龍の魔力が込められていた指輪のことか?
「ネイレスさん、これ売っていい?」
「構いません。もう、私に必要ないものですから」
ネイレスさんの目には、海龍の指輪を非難しているように見える。あんなことがあったんだ。当事者としては、嫌な代物だろうね。
「それじゃあ、はい。プルトスさん」
指輪をプルトスさんに渡す。俺たちにとって呪いのアイテムだ。代わりに魔力を貯めておく指輪をネイレスさんに渡しておく。嬉しいそうな顔でネイレスさんが左薬指に嵌める。
「ケンさん?私には?」
「痛い、イタイ。つねらないで!ちゃんと、もう一つあるから!はい」
ユリさんの機嫌を直しつつ、指輪を左薬指に嵌めてあげる。機嫌が戻ったのを確認してからプルトスさんと話をする。
「ケン様、お支払いした金額を確認しなくても宜しいのですか?」
「ネイレスさん、確認宜しく頼むよ」
プルトスさんの目の前で確認するネイレスさん。中々、数え終わらない。もういいや。
「ネイレスさん、その辺りでいいよ。数百枚以上はありそうだし、今後の資金に当てようか」
「はい、分かりました。海龍の指輪は、それだけの価値があるんですね?」
ネイレスさんの質問に頷くプルトスさん。
「そうか。今回は武器の相性が良かったから海龍に憑依したネイレスさんを撃退出来たけど、本体には敵わないだろうな。もっと強くならなければ。そういえば、馬車はどうなった?」
「御者席に屋根を設置することは完了致しました。いつでもお返し出来る状態でございます。ただ...」
「どうしたのさ?」
「困ったことに、現在公国から出れないのです。大きな商談というのは、レスト王でして。商人から武器を巻き上げると言われてまして、門を封鎖しております。それと、仮面の殺人者が早くも指名手配されていますよ。ほ、ほ、ほ、ほ。愉快、愉快」
「困ったように見えないんだけど。あれだけの事をしたんだ。指名手配くらいされるよなー。それにしても門を封鎖って、俺たちを逃さないつもりかな?」
「十中八九そうでしょうな。ただ、神殿関係者だけは裏門から出れるらしいです」
「ふーん。そうか。キサラ法国との戦争について何か情報はあるか?」
「今のところございません。ケン様が持ってこられた情報が最新でございますね」
外部との接触を絶ってしまって大丈夫なのか?ネイレスさんから聞いたレスト王は、あまり頭がいいように思えないし...これだけは聞いておかないと。
「プルトスさんたちはいつ頃この国を出るんだ?」
「この国から出れないと言った側から...まるで出ることが当然のようにお聞きになる。私はただの商人でございますよ?」
「はっ、よく言うよ。アンタならこの国を出るくらい造作もないだろ?」
「私だけなら可能ですが、ふむ。そうですな、3日後ですかね」
顎髭を触りながら答えるプルトスさん。3日後か...
「分かった。明後日、馬車を引き取りに行くよ。それまでは存分にあの馬車を研究してて」
「ほ、ほ。かしこまりました。では、私はそろそろ王宮に行ってきます」
プルトスさんが立って扉の方へ歩く。その後ろにネイレスさんがついていき扉を開けプルトスさんをお見送りをする。
はぁ、疲れた。もう、今日はゆっくり休みたい。
後書き
次回 M
前回のあらすじ
主人公 窮地に陥る
本文
どーも、ユリさんにひざ枕してもらっているオッサンです。
ネイレスは服を着て俺の顔を濡れた布で拭いてくれる。これ、介護やん。っと内心思いつつ甘える。ユリさんとネイレスさんの優しさが心に沁みるぜ。
「ありがとう、ネイレスさん。ところでさっきはなんで服着ていなかったの?」
顔を拭き終わり、桶に布を浸し布についた血を落としているネイレスさんに問う。頬を赤くしながら答えてくれる。
「その、ユリに治癒をしてもらう際に服を脱いだのです。私も血を流しすぎて身体が動かなかったのですが、ケンさんが帰ってきたことを知って、いても立ってもいられず裸体のままお出迎えしてしまったという...とても恥ずかしい行動をしてしまいました」
「そうか。無理しなくていいよ。今、辛かったら横になっててもいいし」
「いいえ、私のせいでケンさんとユリを傷つけてしまいました。とても心が痛いのです」
「あれは海龍のせいだろ?ユリさんに止められていなかったら、俺はネイレスさんを殺すつもりでいたし、感謝するならユリさんにして」
「ありがとうございます、ユリ」
横になっているからネイレスさんの顔しか見れない。ユリさんがどんな顔をしているか身体を動かし確認してみる。あ、ニヤけている。
「どうしたの?私に何か言ったかしら?」
「ユリ、貴女、顔がニヤついていますよ。何を考えていたのです?」
ネイレスさんの感謝の言葉は聞こえていなかったようだ。ニヤついているユリさんがネイレスさんの問いに、更に顔を歪めて唇を舌で舐めてから答える。
「ふふふふふ。今日、ケンさんと同衾するのよ。それもケンさんからのお誘い!これがニヤけられずにいられるかしら?いや、出来ないわ!興奮するに決まっているわ!!」
「同衾!!?ちょっと、ユリ!ずるいです!」
勝ち誇った顔でネイレスさんを見るユリさん。優越感があるようにも見える。
「これは、私へのご褒美よ。ネイレスは、安静にしなさい。もう海龍が貴女に憑依することはないはず。安心して一人で寝てちょうだい」
「えっ?ユリさん、海龍が憑依しないって何処の情報?」
ユリさんが言った海龍について聞く。
「なぁに?ケンさん、知りたいの?」
俺の顔に手を当て撫でる。口元に指が当たり、麗色な表情を浮かべるユリさん。
「指を吸ってくれるなら教えてあげるわよ?ケンさん...うふ、ふふふふ」
どうせ、神龍のリンさんから教えてもらったんだろ?お節介焼きのリンさんのことだ。ネイレスさんを治癒する時にユリさんと話した。うん、これしか考えられない。でも、血が欲しいからユリさんの指を吸おう。
「あむ。ユリさん、血ちょうだい?」
「はぁ、はぁはぁ、はぁ、素直なケンさん好き...待ってて、今、指の腹を切るから!」
「ちょーっと!私を除け者にしないでください!!私も混ぜて!!」
ネイレスさんが、俺の服をめくり塞がったと思われる弾が貫通した傷口を舐める。
「な、何しているのよ!?ネイレス!わ、私もケンさんの身体舐めたいわ!」
「うるはいでふ。けんさんのちをふきとっているのです」
あー、そろそろ止めないと...食われる。
「二人とも、落ち着いて。まず海龍のことを聞かせて。ね?」
「分かったわ。はい、この指から血を吸って」
俺はユリさんの指を咥えて血を飲む。相変わらず、不思議な味だな。
「ふふ。リンから海龍のことを教えてもらったの。ケンさん、シャロンが使っていた断魂の神炎を海龍に当てたでしょ?あの魔法で憑依できる力が削がれたらしいわ」
「そんな都合の良いことあるか?確かに魂に作用する魔法を行使したけど...って、ネイレスさんおへその下舐めるのやめて?」
「うふふふふふふ。美味しい。ずっと舐めていたいです...」
あー、収拾がつかん。誰か助けて!
コンコン
願いが通じた!!珍しい。
この隠れ家を知っているのは、プルトスさんか商会の者しかいないはず。
「ネイレスさん、悪いけど訪問者の確認お願い」
「はい、任せてください!」
俺はユリさんにも声をかけ、身体を起こしてもらう。
『プルトスでございます、急な訪問すみません』
「ネイレスさん、念のため警戒をして」
俺の言葉に頷き、ネイレスは予備の剣に手を当てながら扉を開ける。
「ほ、ほ、ほ、ほ。ネイレス女王陛下がお出迎えとは、相変わらずケン様の周りは華やかですな」
「確かにそうかも、ははは。先の戦闘で身体が動かないんだ。この態勢で申し訳ない。どうぞ、俺の前の席に座ってくれ」
「ありがとうございます。では、失礼致します」
ユリさんとネイレスさんは俺の隣に座り、目の前のソファーにプルトスさんが座る。
「水とお茶、どちらがいいかな?プルトスが良ければ、ワインでもいいけど」
「そうですなぁ...この後、大きな商談が入っておりますのでお水にしましょうか」
俺はユリさんに目をやると、ユリさんが頷き、グラスに水を注ぐ。ドリンクの提供は基本だな。
「今回は、すまなかった。俺たちが王宮から宝を盗んでくる予定だったのに。手を煩わせてしまって、申し訳ない」
「ほ、ほ、ほ、ほ。構いません。直接、現場に行き仕入れをするのと変わりません。ネイレス女王陛下に頂いた短剣のおかげで宝物庫が開きました。刀身が鍵になっているという情報は本当だったのに驚きましたよ」
「へぇー、そうなんだ。その様子だと結構拝借したと見えるけど?」
「ええ、それはそれは。宝物庫を空にするほどに。ほ、ほ、ほ、ほ。ケン様がレスト王を引きつけてくれたおかげでもあります。こちらをどうぞ」
マジックバッグを渡され中身を確認するために、手を突っ込む。
「煙草と白金貨?」
「はい。お約束していた煙草、それとケン様が嵌めていらっしゃる指輪の代金です」
海龍の魔力が込められていた指輪のことか?
「ネイレスさん、これ売っていい?」
「構いません。もう、私に必要ないものですから」
ネイレスさんの目には、海龍の指輪を非難しているように見える。あんなことがあったんだ。当事者としては、嫌な代物だろうね。
「それじゃあ、はい。プルトスさん」
指輪をプルトスさんに渡す。俺たちにとって呪いのアイテムだ。代わりに魔力を貯めておく指輪をネイレスさんに渡しておく。嬉しいそうな顔でネイレスさんが左薬指に嵌める。
「ケンさん?私には?」
「痛い、イタイ。つねらないで!ちゃんと、もう一つあるから!はい」
ユリさんの機嫌を直しつつ、指輪を左薬指に嵌めてあげる。機嫌が戻ったのを確認してからプルトスさんと話をする。
「ケン様、お支払いした金額を確認しなくても宜しいのですか?」
「ネイレスさん、確認宜しく頼むよ」
プルトスさんの目の前で確認するネイレスさん。中々、数え終わらない。もういいや。
「ネイレスさん、その辺りでいいよ。数百枚以上はありそうだし、今後の資金に当てようか」
「はい、分かりました。海龍の指輪は、それだけの価値があるんですね?」
ネイレスさんの質問に頷くプルトスさん。
「そうか。今回は武器の相性が良かったから海龍に憑依したネイレスさんを撃退出来たけど、本体には敵わないだろうな。もっと強くならなければ。そういえば、馬車はどうなった?」
「御者席に屋根を設置することは完了致しました。いつでもお返し出来る状態でございます。ただ...」
「どうしたのさ?」
「困ったことに、現在公国から出れないのです。大きな商談というのは、レスト王でして。商人から武器を巻き上げると言われてまして、門を封鎖しております。それと、仮面の殺人者が早くも指名手配されていますよ。ほ、ほ、ほ、ほ。愉快、愉快」
「困ったように見えないんだけど。あれだけの事をしたんだ。指名手配くらいされるよなー。それにしても門を封鎖って、俺たちを逃さないつもりかな?」
「十中八九そうでしょうな。ただ、神殿関係者だけは裏門から出れるらしいです」
「ふーん。そうか。キサラ法国との戦争について何か情報はあるか?」
「今のところございません。ケン様が持ってこられた情報が最新でございますね」
外部との接触を絶ってしまって大丈夫なのか?ネイレスさんから聞いたレスト王は、あまり頭がいいように思えないし...これだけは聞いておかないと。
「プルトスさんたちはいつ頃この国を出るんだ?」
「この国から出れないと言った側から...まるで出ることが当然のようにお聞きになる。私はただの商人でございますよ?」
「はっ、よく言うよ。アンタならこの国を出るくらい造作もないだろ?」
「私だけなら可能ですが、ふむ。そうですな、3日後ですかね」
顎髭を触りながら答えるプルトスさん。3日後か...
「分かった。明後日、馬車を引き取りに行くよ。それまでは存分にあの馬車を研究してて」
「ほ、ほ。かしこまりました。では、私はそろそろ王宮に行ってきます」
プルトスさんが立って扉の方へ歩く。その後ろにネイレスさんがついていき扉を開けプルトスさんをお見送りをする。
はぁ、疲れた。もう、今日はゆっくり休みたい。
後書き
次回 M
0
あなたにおすすめの小説
異世界召喚は7回目…って、いい加減にしろよ‼︎
アノマロカリス
ファンタジー
『おぉ、勇者達よ! 良くぞ来てくれた‼︎』
見知らぬ城の中、床には魔法陣、王族の服装は中世の時代を感じさせる衣装…
俺こと不知火 朔夜(しらぬい さくや)は、クラスメートの4人と一緒に異世界に召喚された。
突然の事で戸惑うクラスメート達…
だが俺はうんざりした顔で深い溜息を吐いた。
「またか…」
王族達の話では、定番中の定番の魔王が世界を支配しているから倒してくれという話だ。
そして儀式により…イケメンの正義は【勇者】を、ギャルっぽい美紅は【聖戦士】を、クラス委員長の真美は【聖女】を、秀才の悠斗は【賢者】になった。
そして俺はというと…?
『おぉ、伝承にある通り…異世界から召喚された者には、素晴らしい加護が与えられた!』
「それよりも不知火君は何を得たんだ?」
イケメンの正義は爽やかな笑顔で聞いてきた。
俺は儀式の札を見ると、【アンノウン】と書かれていた。
その場にいた者達は、俺の加護を見ると…
「正体不明で気味が悪い」とか、「得体が知れない」とか好き放題言っていた。
『ふむ…朔夜殿だけ分からずじまいか。だが、異世界から来た者達よ、期待しておるぞ!』
王族も前の4人が上位のジョブを引いた物だから、俺の事はどうでも良いらしい。
まぁ、その方が気楽で良い。
そして正義は、リーダーとして皆に言った。
「魔王を倒して元の世界に帰ろう!」
正義の言葉に3人は頷いたが、俺は正義に言った。
「魔王を倒すという志は立派だが、まずは魔物と戦って勝利をしてから言え!」
「僕達には素晴らしい加護の恩恵があるから…」
「肩書きがどんなに立派でも、魔物を前にしたら思う様には動けないんだ。現実を知れ!」
「何よ偉そうに…アンタだったら出来るというの?」
「良いか…殴り合いの喧嘩もしたことがない奴が、いきなり魔物に勝てる訳が無いんだ。お前達は、ゲーム感覚でいるみたいだが現実はそんなに甘く無いぞ!」
「ずいぶん知ったような口を聞くね。不知火は経験があるのか?」
「あるよ、異世界召喚は今回が初めてでは無いからな…」
俺は右手を上げると、頭上から光に照らされて黄金の甲冑と二振の聖剣を手にした。
「その…鎧と剣は?」
「これが証拠だ。この鎧と剣は、今迄の世界を救った報酬として貰った。」
「今迄って…今回が2回目では無いのか?」
「今回で7回目だ!マジでいい加減にして欲しいよ。」
俺はうんざりしながら答えた。
そう…今回の異世界召喚で7回目なのだ。
いずれの世界も救って来た。
そして今度の世界は…?
6月22日
HOTランキングで6位になりました!
6月23日
HOTランキングで4位になりました!
昼過ぎには3位になっていました.°(ಗдಗ。)°.
6月24日
HOTランキングで2位になりました!
皆様、応援有り難う御座いますm(_ _)m
【完結】スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの
ファンタジー
世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
異世界で快適な生活するのに自重なんかしてられないだろ?
お子様
ファンタジー
机の引き出しから過去未来ではなく異世界へ。
飛ばされた世界で日本のような快適な生活を過ごすにはどうしたらいい?
自重して目立たないようにする?
無理無理。快適な生活を送るにはお金が必要なんだよ!
お金を稼ぎ目立っても、問題無く暮らす方法は?
主人公の考えた手段は、ドン引きされるような内容だった。
(実践出来るかどうかは別だけど)
ユーヤのお気楽異世界転移
暇野無学
ファンタジー
死因は神様の当て逃げです! 地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。
【完結】異世界に召喚されたので、好き勝手に無双しようと思います。〜人や精霊を救う?いいえ、ついでに女神様も助けちゃおうと思います!〜
月城 蓮桜音
ファンタジー
仕事に日々全力を注ぎ、モフモフのぬいぐるみ達に癒されつつ、趣味の読書を生き甲斐にしていたハードワーカーの神木莉央は、過労死寸前に女神に頼まれて異世界へ。魔法のある世界に召喚された莉央は、魔力量の少なさから無能扱いされるが、持ち前のマイペースさと素直さで、王子と王子の幼馴染達に愛され無双して行く物語です。
※この作品は、カクヨムでも掲載しています。
巻き込まれ召喚・途中下車~幼女神の加護でチート?
サクラ近衛将監
ファンタジー
商社勤務の社会人一年生リューマが、偶然、勇者候補のヤンキーな連中の近くに居たことから、一緒に巻き込まれて異世界へ強制的に召喚された。万が一そのまま召喚されれば勇者候補ではないために何の力も与えられず悲惨な結末を迎える恐れが多分にあったのだが、その召喚に気づいた被召喚側世界(地球)の神様と召喚側世界(異世界)の神様である幼女神のお陰で助けられて、一旦狭間の世界に留め置かれ、改めて幼女神の加護等を貰ってから、異世界ではあるものの召喚場所とは異なる場所に無事に転移を果たすことができた。リューマは、幼女神の加護と付与された能力のおかげでチートな成長が促され、紆余曲折はありながらも異世界生活を満喫するために生きて行くことになる。
*この作品は「カクヨム」様にも投稿しています。
**週1(土曜日午後9時)の投稿を予定しています。**
異世界で家をつくります~異世界転移したサラリーマン、念動力で街をつくってスローライフ~
ヘッドホン侍
ファンタジー
◆異世界転移したサラリーマンがサンドボックスゲームのような魔法を使って、家をつくったり街をつくったりしながら、マイペースなスローライフを送っていたらいつの間にか世界を救います◆
ーーブラック企業戦士のマコトは気が付くと異世界の森にいた。しかし、使える魔法といえば念動力のような魔法だけ。戦うことにはめっぽう向いてない。なんとか森でサバイバルしているうちに第一異世界人と出会う。それもちょうどモンスターに襲われているときに、女の子に助けられて。普通逆じゃないのー!と凹むマコトであったが、彼は知らない。守るにはめっぽう強い能力であったことを。
※「カクヨム」「小説家になろう」にも掲載しています。
アイテムボックス無双 ~何でも収納! 奥義・首狩りアイテムボックス!~
明治サブ🍆スニーカー大賞【金賞】受賞作家
ファンタジー
※大・大・大どんでん返し回まで投稿済です!!
『第1回 次世代ファンタジーカップ ~最強「進化系ざまぁ」決定戦!』投稿作品。
無限収納機能を持つ『マジックバッグ』が巷にあふれる街で、収納魔法【アイテムボックス】しか使えない主人公・クリスは冒険者たちから無能扱いされ続け、ついに100パーティー目から追放されてしまう。
破れかぶれになって単騎で魔物討伐に向かい、あわや死にかけたところに謎の美しき旅の魔女が現れ、クリスに告げる。
「【アイテムボックス】は最強の魔法なんだよ。儂が使い方を教えてやろう」
【アイテムボックス】で魔物の首を、家屋を、オークの集落を丸ごと収納!? 【アイテムボックス】で道を作り、川を作り、街を作る!? ただの収納魔法と侮るなかれ。知覚できるものなら疫病だろうが敵の軍勢だろうが何だって除去する超能力! 主人公・クリスの成り上がりと「進化系ざまぁ」展開、そして最後に待ち受ける極上のどんでん返しを、とくとご覧あれ! 随所に散りばめられた大小さまざまな伏線を、あなたは見抜けるか!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる