どーも、反逆のオッサンです

わか

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カンナ王朝編

第140話 どーも、旅路です

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前書き

前回のあらすじ

精神攻撃を受ける主人公


本文


 公国の民から離れ、ゴーレム馬車を使用し荒野を爆走中のおっさんです。御者席に俺が座り操縦している。なんで爆走中かと言えば、妖黒犬ヘルハウンドが群れをなして追いかけてくるからである。馬車の窓からユリさんとヨリさんが狙撃の練習として銃で応戦しているが、全く数が減っていない。

 「ケンさん!もう少し丁寧に操縦出来ないかしら!?」

 ユリさんは狙撃の名人と言っても過言ではない。そのユリさんがイライラしているのは、妖黒犬ヘルハウンドに弾が命中しないから。その原因は...

 「これでも丁寧に操縦している!凸凹の路面だから、どうしても揺れちゃう!」

 「チッ...。馬車を止めると妖黒犬ヘルハウンドが突っ込んでくる。面倒ね。ヨリ、魔法で蹴散らして!」

 珍しくユリさんが舌打ちをした。広範囲の魔法を放つならヨリさんがベストなの間違いない。

 『猛吹雪ブリザード

 (威力ヤバくね?めっちゃ寒いんだけど)

 ヨリさんの魔法で妖黒犬ヘルハウンドが凍りついていく。流石、水龍の力を秘めた魔法だ。

 「ありがとう、ヨリさん。妖黒犬ヘルハウンドは全滅した?」

 「分かりません。見える範囲にしか魔法を展開していないので。ただ、もう追いかけてくる妖黒犬ヘルハウンドはいませんので減速して良さそうです。」

 「了解。」

 馬車のスピードを落とし一旦停止する。猛スピードで移動したからゴーレムの魔力が底をつきかけている。

 「ちょうどいいや。ここからは歩いて進もう。さっきスマホのカメラで確認したらフズキ国の街のひとつを見つけた。たぶん...自信ないけど。」

 「それは仕方ないわ。樹海を避け遠回りして適当に旅しているのだから。ケンさんは悪くないわ。」

 (この世界の地図が大雑把すぎて国境とか分からないんだよね。これが普通なのか?)

 馬車を降り、徒歩で街に向かって歩き出す。フズキ国ではなく反対の国ウズキだったら最悪。地図に国名がしっかり記入されていたのは、シーワーズ帝国、ウズキ王国、キサラ法国、サツキ公国、あとはユリさんから聞いたカンナ王朝。他は、国の名前だけ。国なのかすら怪しいところである。

 「荒れた野原、化け物モンスターの生息地の1つ。道を作ったとしてもすぐ荒らされるでしょう。旅が出来るのは限られた者だけって感じですね。」

 ヨリさんの言う通り。樹海も荒野も、好んで歩く者は少ないと思う。

 「俺もヨリさんの言葉に同意。現に、化け物モンスターだらけ。ほら、そこ。」

 俺が指さした場所から這い出てくる化け物モンスター。スマホで鑑定すると、黒き大蠍ブラックスコーピオンLV65と表示されている。3匹の黒き大蠍ブラックスコーピオンは、俺たちを認識したのか、こちらに向かってくる。

 「俺がやるよ。『蒼炎』。」

 青い炎に包まれた黒き大蠍ブラックスコーピオンは、もがき苦しみながら朽ちる。この程度の化け物モンスターなら手こずることはないが、いかんせん数が多い。

 鑑定結果:人狼サバトLV60

 鑑定結果:巨鳥ルフLV45

 「地上と空からうじゃうじゃと...地上の化け物モンスターは、俺とヨリさんで対応。上空の化け物モンスターは、ユリさん、お願い。」

 人狼サバトはただ突っ込んで来るだけ。知能が低いと思われる。こういう時は、魔力付与弾を装填した銃で額を撃ち抜くに限る。上空の巨鳥ルフに関しては、ユリさんの風魔法で飛行能力を低下させ、ケツメイで首を刎ねる。

 「身体能力向上のスキルを発動させて、この荒野を突っ切る!」

 化け物モンスターを駆除した後、スキルを発動させ荒野を駆け抜ける。化け物モンスターのLVは大したことないからすれ違いの際に軽くあしらえばいい。
 駆け抜けること数時間で荒野を抜け、風景が変わる。

 「おぉ、急に草原になったなぁ。こんな境があるなんて...化け物モンスターも少なくなってきたし、最高のピクニック日和だね。」

 「そうね。天気もいいし、この辺りでお昼にしましょ?」

 「ユリに賛成~。化け物モンスターとの戦闘でお腹空きました...」

 ユリさんの提案で草原で簡易天幕テントを設置し、昼食の支度をする。サンドイッチ、唐揚げ、紅茶をユリさんとヨリさんに振る舞い、楽しい昼食をとる。

 「美味しいわ。この唐揚げ...いくらでも食べれる。」

 「私の分も残しなさい。コラッ!唐揚げ、唐揚げを寄越しなさい!」

 「食事中に喧嘩するのはやめて。マジで。唐揚げならまだ仕込みしたものがあるから、あと揚げるだけ。先に俺の分を食べてて。」

 目の端に涙をため、潤んだ瞳で唐揚げを食べる。ちょっと可愛いヨリさん。俺の思ったことを察する2人。もう言うまでもない。想像にお任せします。


後書き

次回 旅路2
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