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3.ヒロイン登場
馬鹿な子ほどかわいい。間違いありませんわ。アリアナ子爵令嬢は、在学中から、お馬鹿でしたわ。それを可愛さで補おうとして、お勉強する気はないところも、王太子とお似合いです。
「アリドレアさま、アリアナもお茶会に呼んでくださいませ」
口調こそ丁寧ですけど、断っても断ってもしつこいのですわ。公爵家のお茶会に子爵令嬢を招待することはあまりありません。仲が良ければ、ありえますけど。アリアナ子爵令嬢とは、ほとんど話したことがありませんのよ。アリアナ子爵令嬢の考えてることはペラッペラの頭なだけに、よくわかります。王太子がダメだったときのスペア探しですわ。私のお茶会には将来有望な同級生たちがたくさん集まりますから。
「アリアナ嬢は本当にかわいいんだ」
王太子がそう言いますけど、本当ですの?かわいいって言葉の意味、間違えて覚えてしまったのではなくて?あら、不敬ですわね。
「君のお茶会に行きたいってずっと言ってるんだ。一回でいいから、招んであげてよ」
「わかりましたわ」
王太子に頼まれたら、真っ向から拒絶はできませんわ。いくら公爵家とはいえ、王家にはかないません。
「わぁ、なんて素敵なの!」
アリアナ様は叫ぶと言ってもいいような音量で話します。周りの方々は耳を塞ぎましたわ。王太子の友達でなければ、とっくに外に放り出しています。マナーも何も、ろくに挨拶もできませんのよ。きっとカーテシーもできませんわ。将来王太子の愛妾か何かになったら、とても困ると思いますわ。
「場違いなのがいるね」
今日1番の賓客隣国の第二皇子オスニア様が言いましたわ。
「申し訳ありません。すべて私の責任です」オスニア様は、私の頬に手を伸ばしながら、
「いいや、アリドレアのせいじゃない。君の困った婚約者候補のせいだろう?」
そっと頬に触れる手が優しくて、ちょっと泣きそうになってしまいましたわ。
「アリドレア様、そちらの方は?」
アリアナ様が、目をキランと光らせた気がしますわ。オスニア皇子殿下は素敵な方ですからね。無理もありませんわ。
「私の古くからのお友達ですの」
遠回しに紹介しないと伝えたものの、アリアナ様がわかるわけありませんわ。グイグイ近づいてきて、オスニア皇子殿下に挨拶をしてあわよくば、な勢いです。オスニア皇子殿下は、にやりと笑いました。
「悪いけど、飲み物を取ってきてくれるかな?」
アリアナ様は、走る勢いで、飲み物を持つ使用人目がけて消えました。
「飼い犬にするならギリギリ耐えられるかな」
オスニア皇子殿下はユーモアのセンスが壊滅的ですのよ。
「アリドレアさま、アリアナもお茶会に呼んでくださいませ」
口調こそ丁寧ですけど、断っても断ってもしつこいのですわ。公爵家のお茶会に子爵令嬢を招待することはあまりありません。仲が良ければ、ありえますけど。アリアナ子爵令嬢とは、ほとんど話したことがありませんのよ。アリアナ子爵令嬢の考えてることはペラッペラの頭なだけに、よくわかります。王太子がダメだったときのスペア探しですわ。私のお茶会には将来有望な同級生たちがたくさん集まりますから。
「アリアナ嬢は本当にかわいいんだ」
王太子がそう言いますけど、本当ですの?かわいいって言葉の意味、間違えて覚えてしまったのではなくて?あら、不敬ですわね。
「君のお茶会に行きたいってずっと言ってるんだ。一回でいいから、招んであげてよ」
「わかりましたわ」
王太子に頼まれたら、真っ向から拒絶はできませんわ。いくら公爵家とはいえ、王家にはかないません。
「わぁ、なんて素敵なの!」
アリアナ様は叫ぶと言ってもいいような音量で話します。周りの方々は耳を塞ぎましたわ。王太子の友達でなければ、とっくに外に放り出しています。マナーも何も、ろくに挨拶もできませんのよ。きっとカーテシーもできませんわ。将来王太子の愛妾か何かになったら、とても困ると思いますわ。
「場違いなのがいるね」
今日1番の賓客隣国の第二皇子オスニア様が言いましたわ。
「申し訳ありません。すべて私の責任です」オスニア様は、私の頬に手を伸ばしながら、
「いいや、アリドレアのせいじゃない。君の困った婚約者候補のせいだろう?」
そっと頬に触れる手が優しくて、ちょっと泣きそうになってしまいましたわ。
「アリドレア様、そちらの方は?」
アリアナ様が、目をキランと光らせた気がしますわ。オスニア皇子殿下は素敵な方ですからね。無理もありませんわ。
「私の古くからのお友達ですの」
遠回しに紹介しないと伝えたものの、アリアナ様がわかるわけありませんわ。グイグイ近づいてきて、オスニア皇子殿下に挨拶をしてあわよくば、な勢いです。オスニア皇子殿下は、にやりと笑いました。
「悪いけど、飲み物を取ってきてくれるかな?」
アリアナ様は、走る勢いで、飲み物を持つ使用人目がけて消えました。
「飼い犬にするならギリギリ耐えられるかな」
オスニア皇子殿下はユーモアのセンスが壊滅的ですのよ。
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