上 下
1 / 4

1

しおりを挟む
ハンドリング公爵令嬢のマリカと皇太子のアイランは、婚約者になった。

ハンドリング公爵は、戦は、負け知らず、冷徹で、誰にも厳しい、そんな父親に育てられたマリカは、周りからも冷たい目で見られていた。
冷徹な親の娘だから、厳しく育ったに違いない。
周りの噂も、冷たい。プライドが高い。かしこすぎる。
それをバカにするとか、、
目がきつい。綺麗な顔だから、余計に冷たく感じると

皇太子妃教育も淡々と進めていき、平然とやっている。
話をしていても、感情が読み取れないから面白くない。と婚約者であるアイランにもよく思われていなかった。

アイランは、婚約破棄をしたいとずっと思っていたが、皇后の命だから、諦めていた。
その分、マリカと話をすることはなかった。

皇后にだけ、私を評価してくれて
その息子アイランと婚約することになった。



あるパーティで、アイランは、伯爵令嬢のカリンと出会った。
マリカとは違い、優しい目を持ち、可愛らしかった。
完璧なマリカと違い、抜けていた。
勉学は、できない方だった。
でも、可愛くて、アイランは、好きなっていった。



アイランは、マリカと2人は辛いから3人でお茶をすることが多くなった。
アイランはカリンとしか話さなかった。
カリンと話す時は、笑顔で微笑むのに対して、マリカの顔を見ると睨むような顔をする。

マリカは、そのままいつもと変わらない顔で過ごしていた。
でも心はもうズタズタだった。

アイランは初めから、ずっと私を拒否していた。歩み寄る努力もしてくれなかった。政略結婚であるから仕方ないけど、睨むことはないと思う。

「お前とは結婚はする。でも、俺はこの伯爵令嬢のカリンを、側妃にする。お前は、お飾りだ。」


「後継は、、、」

「子供も側妃と作るから」と言われた。


「婚約破棄してくださった方が、、、」

「それはできない。皇后の命だ。」

「そんな、、、」

私は、公爵令嬢。でも幸せになりたかった。
お父様も周りから冷たいと言われるけど、わたしには優しかった。

皇后の命だったから、お父様も受けた。

「わたし、、、このままなの?幸せになれないの?」


冷たいように思える令嬢だったけど、
本当は、優しい心を持っていた。

公爵の領地にある修道院にはよくいっていた。父と一緒に行くこともあった。
領地では、2人が冷徹という噂は一つも出てはいなかった。
優しい2人だった。

「お父様、一度領地の修道院に行きたいです。行ってきてもかまいませんか?」

という時は、悩んでいる時だ。
「ああ。行っておいで。私も行こうかあ?」

「いえ。お父様も忙しいでしょうから、またの機会で。」
こーゆう時はついてきてほしくない時、
色々考えたい時だとわかった。

その後マリカは、修道院に行く前に、教会に急に行きたくなり、予定を変えて、教会に行った。
修道院の近くの街におろしてもらい、歩いて行った。
少し歩きたい気分でもあった。
領地は、父のお陰で安全なので、護衛も必要なかったし、服装も地味だったので、襲われることはない。


教会にある懺悔室に入ったマリカは、なかなか出てこなかった。
気になったシスターが、中に入ると
倒れていた。
高熱でうなされていた。

この教会は、初めて行くところなので、身元が分からなかった。

そのままマリカは、ベットに寝かされた。
半日ほど、寝込んだ。

医師に見せると
「ストレスからくる疲れですから、ゆっくり休ませてあげてください。」

しばらくすると目が覚めたマリカ。
「すみません。父に連絡を」

公爵令嬢だと名乗り、連絡をしてもらった。
しおりを挟む
1 / 5

この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!

嘘つきと言われた聖女は自国に戻る

ファンタジー / 完結 24h.ポイント:177pt お気に入り:710

婚約者が相手をしてくれないのでハーレムを作ってみた

恋愛 / 完結 24h.ポイント:2,403pt お気に入り:30

乗っ取られた令嬢 ~私は悪役令嬢?!~

恋愛 / 完結 24h.ポイント:1,391pt お気に入り:115

婚約者は私を溺愛してくれていたのに、妹に奪われた。

恋愛 / 完結 24h.ポイント:4,489pt お気に入り:17

失敗したクラス転移をやり直して復讐+無双する

ファンタジー / 連載中 24h.ポイント:497pt お気に入り:5

婚約者の義妹に結婚を大反対されています

恋愛 / 連載中 24h.ポイント:50,638pt お気に入り:4,926

処理中です...