【完結】6夫の上司の家政婦をすることになった妻の運命が変わっていく。

華蓮

文字の大きさ
37 / 38

母親

しおりを挟む
その後、母親は、警察に連れられ、刑務所へ。
判決が出て、無期懲役となった。
恨みを持って、子供を殺そうとしたこととかりんに対して、今まで母親を放棄したことは、罪が大きかった。
夫を2回刺したことも問題であった。

お兄ちゃんと晴翔さんが一度、面会に行った。

「薫。来てくれたのね。やっと一緒に住むことができるのね?やっと私の薫。」

「もう、俺は東條でないし、あんたを母親とは思わない。ただの殺人鬼だよ。」

「何言ってんの。私、あんたのために、、」

「意味がわからない。」

「病気だろうが、あんたは夫を殺した。
俺の父親を殺した。お前だけ病気だからと幸せ生きる必要はない。

たとえ、塀から出てきても、お前は、一人で生きていくだけだ。誰も殺人鬼の近くに寄らない。別に、二度と出て来なくていい。。」

「そんな、、、薫。」

「かりんのこと、産んでくれてありがとうな。お前たちみたいな親でも、かりんは優しい子に育ったよ。これから、晴翔が幸せにするから、、、幸せになるよ。あんたは悔しいだろうけどな。」

「、、、、」

「晴翔は絶対浮気しないから、かりんは幸せになるよ。二人とも思い合ってるから、子供も幸せだぞ。笑って1日を過ごせるよ。東條家みたいじゃなくてな。俺も自分の家庭で幸せになるから、、、
陸とミカさんは、別れたよ。
ミカさんは、父さんの子を一人で、大事に育てるって、、
陸も、もう一度ちゃんとやり直すって、」

「あんただけ、、一人で塀の中で、今までしてきたことを反省するべきだよ。
考える時間はたくさんあるから、
かりんの日記をかしてあげるわ。これ見て、反省したら?」

「かりんの日記?」

「小さい頃から書いてあった辛い日記だよ。読んであげてね。最後の母親の仕事。
また感想聞きにくるわ。」

「一人の生活楽しんで。」


後日、本当に薫と晴翔は感想を聞きに行った。

「薫きてくれたのね。早くここから出たい。」

「読んだ?」

「読んだよ。
かりんって性格悪いのね。
私は、ちゃんと子育てをしたわ。
女のかりんは、自由に生きる必要ないのよ。夫のために生きないといけないのに、わがままね。」

「そう。凄いね。死んでも治りそうにないね。東條さん。」

「東條さん?」

「東條さんとはもう2度とお会いすることはありません。
一人で、今までやってきた行いを考えてください。
夫を殺したこと、殺人者であることをきちんと受け入れてください。」

「何を言ってるの?薫。私の息子でしょ、、、」

、、、、、
無言で、部屋を出た。


薫は、連絡を絶った。


しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

職場のパートのおばさん

Rollman
恋愛
職場のパートのおばさんと…

秘事

詩織
恋愛
妻が何か隠し事をしている感じがし、調べるようになった。 そしてその結果は...

離婚した妻の旅先

tartan321
恋愛
タイトル通りです。

あるフィギュアスケーターの性事情

蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。 しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。 何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。 この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。 そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。 この物語はフィクションです。 実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。

妻の遺品を整理していたら

家紋武範
恋愛
妻の遺品整理。 片づけていくとそこには彼女の名前が記入済みの離婚届があった。

屈辱と愛情

守 秀斗
恋愛
最近、夫の態度がおかしいと思っている妻の名和志穂。25才。仕事で疲れているのかとそっとしておいたのだが、一か月もベッドで抱いてくれない。思い切って、夫に聞いてみると意外な事を言われてしまうのだが……。

ちょっと大人な体験談はこちらです

神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な体験談です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

処理中です...