【完結】29国一金持ちの娘達は、幸せを掴めるのでしょうか?

華蓮

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北の領地

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ゆっくり旅をしながら、北の領地に着いた。
この旅の代金は、すべてハヤト様が出してくれた。
遠慮すると、
「俺の我儘で、サラリを連れ回したわけだし、、、同じ部屋にしたのも俺の我儘。」

「そんなことないのに、、一緒にいて、楽しかったし、」

「なら気にしないでいい。その言葉だけでいいよ。」


「ありがとうございます。」




北の領地は、寂しいところだった。

「家をどうします?」

「まず商会を作りたいと思っている。
今からどこかの空き家を探して、そこに住みたい。綺麗なところではないけど、ダメかな?」


「構いません。わたし、、大丈夫です。」

「いいの?夜寒いかもしれないよ。」

サラリはハヤトの耳元で

「わたしはあなたのぬくもりだけ有れば大丈夫です。」

まさかそんなことを言われると思わなくて、、顔が赤くなってきた。
顔を隠すハヤト様を不思議そうに見ていたサラリ。
その姿をみてリエは、2人はお似合いだと思った。



「ハヤト様。そーいえば、お父様が一度こっちに来ると言ってました。北の領地についたら、連絡が欲しいと言っていたので、」

「そうなんだね。お義父さんは、サラリのことを心配してるんだね。」


今日の宿泊は、テント。
家を探す間、テントを張ることにした。

サラリは、初めてのことで、楽しみだった。

「テントで寝るの嫌じゃないの?」

「初めてで、、楽しみです。ハヤト様は?」

「何度かあるよ。サラリと一緒なら俺はなんでも楽しめるよ。」

「ハヤト様、、、」



普通の家とは違い、テントは狭い、
何かが襲ってくるかもしれない恐怖もある。
護衛には、交代で見張りを着いてもらう。
いつ何が起きるかわからないから服のまま眠る。

でも、2人寄り添って眠る。
「サラリは、ゆっくり眠りな。俺がそばにいるから大丈夫!」

「はい。」

いつものように狭いベットで、眠る。
「ハヤト様。いつもと少し違いますね。」

ん?


「ハヤト様の温もりが少ない。」

「もう少し我慢してね。はやく家を探すから。」

「あっ。、、、、」


「可愛い。安心して眠って。」


温もりが少ないって、、、
煽ってるのかよ。。。
小悪魔だな。こっちは我慢してるのに、、
押し倒したくなるな。
自分の言動に気がついたサラリは、赤くなってるそこも可愛い。

純粋で可愛い。
はやく可愛がりたいな。心も身体も俺なしで居られないようにしたい。

そんなことを考えていると
サラリは、スヤスヤ眠っていった。

その寝顔を見ながら、俺も眠ることにした。







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