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珠飛亜「きゃー!あそこにエスニックなコスプレ小学生が!りーくん、ちょっと話しかけてみよ☆」
理里「いや普通に迷惑だろ、そっとしといてやれよ…あ、おい待て!」
珠「ヤァーごきげんようおふたりさん☆
どうしたの?迷子?」
童子式神「…!? お前さん、あっしらが見えるんスか!?」
珠「?みえるけど?…はっ、もしやそういう『設定』!? これはお姉ちゃん大失態(๑>•̀๑)水を差してしまいましたぁー…水遣いだけに☆」
理「何もうまくねえよ…それより気づかないのか、こいつらは」
珠「ほえ? おおー、よく見ると身体がぼやぼやしてるね
さてはスタ〇ド使いか?(º ロ º )」
巫女式神「あたしらが見えるってこたあ、霊能者か…いや、そういう感じでもなさそうだ
あんたら、『同類』だね」
童子「同類? するってえと、こちらさんがたも式神ってことっスか」
珠「しきがみ? わたしはりーくんのお姉ちゃんで、この子はりーくんだけど」
巫女「アハッ、面白いおひとだ!
いやいや、もっと大きな括りでの話さ。
要は人ならざるものってことだ、あんたらもあたしらも」
珠「…へえ」
巫女「おおっと、急に雰囲気が変わったね。ま、それが分かったってやり合うわけじゃないさ。人に寄生するあやかし同士、仲良くやろうじゃないか。
しょーじきなところあたしら今困ってるんだ、無駄なケンカしてる場合じゃないんだよ」
理「困ってる?」
巫女「ああ。こいつ(童子)の神域に妙な歪みができたもんで、ちょいと調べるのを手伝ってたんだ」
理「神域? 何の話だ」
巫女「あっきれた、あんた妖のくせに神域も知らないのかい? そっちのお姉さんは式神すら知らなかったし、どうなってるんだ」
理「俺たちは人間に化けて暮らしてきたからな。怪物としての常識はあまりないんだよ
このあたりにはあまり同類は住んでないしな」
童子「そこまでヒトに馴染んでるとは…
確かに、この土地にはピリピリした感じがするっス。
オイラ達じゃ想像もつかないような神々が睨みあっているような…できればすぐ出ていきたいくらいっスね」
巫女「ああ、ところがその方法がわからんときてる。その辺をぶらついてみたが、どうもここはあたしたちの知ってる場所じゃあない。『柚葉市』なんて地名聞いたことないよ」
珠「ふーん、異世界転移ってやつ?」
巫女「今風に言うとそーゆーことだ。
あんたら、何か心当たりはないかい」
珠「うーん、全然わかんない」
理「英雄は『転移』じゃなく『転生』でこの世界に来るしなあ…手塩先輩には聞けないか」
珠「(ムッ)…なんであいつが先に出てくるの。普通にママに聞けばいいんじゃない?」
童子「ママ?」
巫女「あんたたちの保護者かい」
理「ああ。母さんは3000年以上生きてる大妖怪だからな、何かわかるかもしれないぜ…あ、これ言ったら怒られるんだった」
童子「3000年!?」
巫女「へぇー、そりゃあ頼もしいや。
決まりだ、あんたがたのおっかさんに会わせてくれ。
あたしは巫女式神。こいつは童子式神だ。よろしく頼むよ」
理「巫女…それが名前なのか?」
巫女「ああ、それ以外の名で呼ばれたことはないし、呼ばれたいとも思わないね
あたしは『巫女式神』だ」
理「ふうん…俺は怪原理里。こっちは姉貴の珠飛亜だ」
珠「よろしくね。うーん、でも『童子式神』『巫女式神』じゃなんか素っ気ないよね。
よーし、お姉ちゃんがニックネームをつけてあげよう!」
童子・巫女「「は!?」」
珠「男の子は童子だから…どーじくん!巫女さんは巫女だから…ミーちゃん!どう、わかりやすいでしょ」
童子「勝手に決めんな!? てかまんまッスね」
巫女「あたしは猫か!?」
珠「きっとママもふたりのこと気に入るとおもうよ♡
じゃあおうちに向かってしゅっぱーつ!」
理「あ、待て! ってもうあんな先まで…」
巫女「ハハ、やっぱり面白いねお姉さん! おーい、待ってくれー!」
童子「ち、ちょっと待つっス! 」
《童子、理里とふと目が合う》
童子「…なんかオイラ達、仲良くなれそッスね」
理「…そうだな」
《ニヤリと笑いあった二人は、それぞれの相棒を追って走り出した》
理里「いや普通に迷惑だろ、そっとしといてやれよ…あ、おい待て!」
珠「ヤァーごきげんようおふたりさん☆
どうしたの?迷子?」
童子式神「…!? お前さん、あっしらが見えるんスか!?」
珠「?みえるけど?…はっ、もしやそういう『設定』!? これはお姉ちゃん大失態(๑>•̀๑)水を差してしまいましたぁー…水遣いだけに☆」
理「何もうまくねえよ…それより気づかないのか、こいつらは」
珠「ほえ? おおー、よく見ると身体がぼやぼやしてるね
さてはスタ〇ド使いか?(º ロ º )」
巫女式神「あたしらが見えるってこたあ、霊能者か…いや、そういう感じでもなさそうだ
あんたら、『同類』だね」
童子「同類? するってえと、こちらさんがたも式神ってことっスか」
珠「しきがみ? わたしはりーくんのお姉ちゃんで、この子はりーくんだけど」
巫女「アハッ、面白いおひとだ!
いやいや、もっと大きな括りでの話さ。
要は人ならざるものってことだ、あんたらもあたしらも」
珠「…へえ」
巫女「おおっと、急に雰囲気が変わったね。ま、それが分かったってやり合うわけじゃないさ。人に寄生するあやかし同士、仲良くやろうじゃないか。
しょーじきなところあたしら今困ってるんだ、無駄なケンカしてる場合じゃないんだよ」
理「困ってる?」
巫女「ああ。こいつ(童子)の神域に妙な歪みができたもんで、ちょいと調べるのを手伝ってたんだ」
理「神域? 何の話だ」
巫女「あっきれた、あんた妖のくせに神域も知らないのかい? そっちのお姉さんは式神すら知らなかったし、どうなってるんだ」
理「俺たちは人間に化けて暮らしてきたからな。怪物としての常識はあまりないんだよ
このあたりにはあまり同類は住んでないしな」
童子「そこまでヒトに馴染んでるとは…
確かに、この土地にはピリピリした感じがするっス。
オイラ達じゃ想像もつかないような神々が睨みあっているような…できればすぐ出ていきたいくらいっスね」
巫女「ああ、ところがその方法がわからんときてる。その辺をぶらついてみたが、どうもここはあたしたちの知ってる場所じゃあない。『柚葉市』なんて地名聞いたことないよ」
珠「ふーん、異世界転移ってやつ?」
巫女「今風に言うとそーゆーことだ。
あんたら、何か心当たりはないかい」
珠「うーん、全然わかんない」
理「英雄は『転移』じゃなく『転生』でこの世界に来るしなあ…手塩先輩には聞けないか」
珠「(ムッ)…なんであいつが先に出てくるの。普通にママに聞けばいいんじゃない?」
童子「ママ?」
巫女「あんたたちの保護者かい」
理「ああ。母さんは3000年以上生きてる大妖怪だからな、何かわかるかもしれないぜ…あ、これ言ったら怒られるんだった」
童子「3000年!?」
巫女「へぇー、そりゃあ頼もしいや。
決まりだ、あんたがたのおっかさんに会わせてくれ。
あたしは巫女式神。こいつは童子式神だ。よろしく頼むよ」
理「巫女…それが名前なのか?」
巫女「ああ、それ以外の名で呼ばれたことはないし、呼ばれたいとも思わないね
あたしは『巫女式神』だ」
理「ふうん…俺は怪原理里。こっちは姉貴の珠飛亜だ」
珠「よろしくね。うーん、でも『童子式神』『巫女式神』じゃなんか素っ気ないよね。
よーし、お姉ちゃんがニックネームをつけてあげよう!」
童子・巫女「「は!?」」
珠「男の子は童子だから…どーじくん!巫女さんは巫女だから…ミーちゃん!どう、わかりやすいでしょ」
童子「勝手に決めんな!? てかまんまッスね」
巫女「あたしは猫か!?」
珠「きっとママもふたりのこと気に入るとおもうよ♡
じゃあおうちに向かってしゅっぱーつ!」
理「あ、待て! ってもうあんな先まで…」
巫女「ハハ、やっぱり面白いねお姉さん! おーい、待ってくれー!」
童子「ち、ちょっと待つっス! 」
《童子、理里とふと目が合う》
童子「…なんかオイラ達、仲良くなれそッスね」
理「…そうだな」
《ニヤリと笑いあった二人は、それぞれの相棒を追って走り出した》
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