レベルが上がらない【無駄骨】スキルのせいで両親に殺されかけたむっつりスケベがスキルを奪って世界を救う話。

玉ねぎサーモン

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第一章 拒絶と旅立ち

第17話 取り戻しかけた威厳、むっつりの彼方へ

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【隠密】と【麻痺針】の相性は予想通りよかった。

次はティナとの連携を確かめるため、一旦カイルとの集合地点へ。


先ほどまでいたのは、集合地点より低レベルモンスターがいる方角。

そこから、逆方向、つまり高レベルモンスターがいる方へ向かった。


といっても、ティナには適正なレベル帯ではある。

ロックが【隠密】で先行しながら慎重に進んだ。



【隠密】と違って【麻痺針】はMPを消費する。

消費量は15。

ロックの最大MPは50なので、今日使えるのはあと1回だ。



「いたよ。」

頭がやけにデカい、蛇のモンスターだ。

「あれは確か…、ツチノコ大将。」

基本Lv8のモンスター。

Lv9のティナとの連携を試すのにはいい相手だ。


「もし、レベルが高い個体だったら、スキルを使ってね。」

「ええ。
 ロック、あなたとモンスター、レベルが4も離れてるから、気をつけてね…。」

ロックは頷いて作戦をスタートした。



【隠密】で近づき、【麻痺針】を発動する。

頭の大きいツチノコ大将は、非常に狙いやすい。


プスッ。


という音もしないくらいの細さの針が、ツチノコ大将の頭に命中。


うまく痺れた様子だ。

そこに


トスッ!!


ティナの矢が頭に突き刺さる。

が、浅かったのかポロリと落ちる。


(頭は急所じゃないのかな?)


5秒の硬直解除後、ロックは首?の辺りを狙って攻撃。

首もしっかりしていて、急所のような感触ではない。


ティナの攻撃の動線上から外れるため、一旦横方向に距離をとる。

そこに再びティナの一撃。


そうして交互に攻撃。


ティナが3度目の攻撃をしたところで、ツチノコ大将をやっつけた。


『レベルが上がりました。』


「やっと上がった~!」

本来であれば1日に1レベルはハイペースなのだが、ティナがの成長速度が早かったため、すごく長く感じたレベル上げだった。



ちなみに、状態異常関連のスキルを使った時の経験値はこう。

------------------

▼敵が完全に動けない場合
・自分1人で倒す・・1人で通常通り倒した場合と同様、100%
・メンバーが倒す・・与えたダメージの半分にあたる経験値は使用者に入る

▼敵の行動が一部阻害されている場合
・自分1人で倒す・・1人で通常通り倒した場合と同様、100%
・メンバーが倒す・・与えたダメージの1/4にあたる経験値は使用者に入る


今回は80%のダメージをティナが与えた。

ツチノコ大将は完全に動けなかったので、その半分、つまり40%はロックへ。

ロックが与えた20%と状態異常配分の40%で、ロックの経験値は60%。

------------------



お楽しみの、ステータス確認。



************

名前:ロック
パーティ:ラフリンクス
Lv:4→5
HP:501→704
MP:50→69
体力:45→66
力:43→61
素早さ:49→69
器用さ:42→60
魔力:48→67
スキル:
【力30%UP ★★】
【成長促進(パッシブ) ★★★★★】
【隠密 ★★★】
【麻痺針 ★★】
【スキルスナッチ ★★★★★ 】

************



「レベルが4も違うのに、もうほとんどステータス追いつかれちゃったわね。
 ロック…、あなたって本当にすごいわね。」

追いつかれたと言いながら、嬉しそうなティナ。

「僕なんか全然すごくないよ!
 ティナの方が強いし優しいし、おっきいし…」

「ん??何が大きいの?」

(や、やばっ…!)

「そ、そりゃ~、もちろんアレだよ!
 あの~、…人間が!
 人として大きいなって。
 いつも優しくてみんなのこと考えてくれてるし!」

「そんなことないわ…。
 でもありがとう。」

(危なかった…。なんか罪悪感…。
 でも、全部本心。
 ティナは本当に人間として尊敬できる人だ。)




「ゴホン!」


わざとらしい咳払いをしたのは、いつの間にか近くに立っていたカイル。

「こっちの方まできてたんだな。
 2人の時間を邪魔して悪いんだが、そろそろ戻ろうか。」


(い、いつからそこに…。)

「お待たせしてすみません!
 帰りましょう!」

「ところでロック、さっきのスキル、どうだった?」

「バッチリでした!!
 まだ検証は必要ですが、レベルも上がったし、これからも戦っていけそうです!」

「そいつはよかった!」

と言いながら、カイルがロックに肩を組んできた。

そして小声でささやいてきた。

「おっぱいおっきいティナちゃんと旅したいもんな。
 でも、あんまり心の声を漏らすなよ?
 クククッ。」

「お、おっ、お?
 ってなに言ってるんですか!?
 さっきのはそういうんじゃないですって!!」

むっつりがバレバレで思わず大きな声で叫ぶロック。

「どうしたの?」

ティナが不思議そうな顔で2人を見る。

「いやー、こいつがさぁ~!」

「ちょちょ、ちょっと!
 カイルさん!!!」

「ガハハハ!
 いやなに、よそ見ばっかりすると危ないぞ、しっかりティナを守れよ!
 って話してたんだよ!」

「そ、そう!
 そうなんだ!
 よそ見多いからな~、僕は!」

「ちなみにどこを見てるのかな~?
 ロックくん?」

「ど、どこって!
 別にどこでもないですよ!!
 考え事?してるのかな?」

「かな?って知らねえよ!
 ガハハハハ!!」

「ふふっ。変なの!」



すっかり仲良くなった3人。

絆も強さも成長してきた。


だが、成長すると同時に、別れの時が近づいてきていた。
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