レベルが上がらない【無駄骨】スキルのせいで両親に殺されかけたむっつりスケベがスキルを奪って世界を救う話。

玉ねぎサーモン

文字の大きさ
47 / 283
第二章 美少女とはじめる、むっつりスケベの冒険

第46話 欠落した蜘蛛⑤

しおりを挟む
「死ねえぇぇぇええ!」


数十人の盗賊による攻撃が放たれた。


「ぐ…、ぐぁ…あ…。」


ロックのステータスはもうS級冒険者の域に達している。

だが、無防備な状態でこれだけの攻撃にさらされれば確実にダメージをくらう。


(【全能力50%UP】!)


攻撃に気を取られている隙をついて、ティナがスキルを発動。

拘束を振り払い、盗賊たちから距離をとる。

「女が逃げたぞ!!
 追え!」

ボスの指示に、盗賊たちの中でも高ランクの数人がティナを追う。


その間もロックへの攻撃は止まない。


「うっ…。」


猛攻に耐えきれず、ロックは地に伏せる。


「粘ったな。

 …死んだか?」

ブリッドはうすら笑いを浮かべている。


「念の為、もうしばらく攻撃を続けろ。」

ボスは慎重に指示を飛ばした。




ポワッ。




突然、ロックの身体が淡く光った。




ドンッ!!




そして、衝撃波が発生し、近くにいた盗賊は後方に弾き飛ばされた。

さらに、ロックに放たれていた攻撃は全てかき消された。


「なんだ!?」

警戒する盗賊たち。

「もう死んでいてもおかしくないはずだぞ!」

ボスの指示のもと、決して油断せずに攻撃をしていた盗賊たち。


その盗賊たちに向かって、突如強力な魔法がすごい勢いで飛んできた。

ロックの使える魔法は風魔法。

突風や風の斬撃が盗賊たちを襲う。


そう、ロックは【起死回生】スキルを発動したのだ。


ロックたちはイキカエルの行動についてゴルドに詳しく聞いていた。

・弱った後に衝撃波が発生して、近くにいたら弾き飛ばされる&攻撃はかき消される
・その後は攻撃をかき消されることはないが、高威力の魔法乱発でとても攻撃できない
・瀕死前にかかっていた状態異常も治っている


そこから30秒間、ロックの猛攻に盗賊たちはなすすべもなかった。

数十人いた盗賊たちはほぼ壊滅状態。

離れたところにいたボスとブリッドは別の盗賊を盾にして生き残っていた。


ロックはブレスレットをチラリと見た。

(…黒く…、なってる…。)

覚悟をしていたものの、人を殺めたことが心に重くのしかかる。



そして、30秒がすぎ、ロックは完全回復した。

ボスとブリッドは放心状態。


「あとはお前たちだけだ!」


ロックは2人を指差し、そう宣言する。

その言葉に、我に返る2人。

「死に損ないが偉そうに!
 まだ隠れ家の中には100人以上のメンバーがいるんだ!

 ブリッド、呼んでこい!」

「はい!」

【脱兎】のスキルを持つブリッドはものすごい速さで隠れ家の中へ入っていく。


「ふっふっふ。
 これでまた形勢逆転だ。

 それに、わしにはまだお前の髪の毛があるんだぞ?」

再び呪いをかけようとする盗賊のボス。



しかし、



発動しない。


「な、なぜだ!
 なぜスキルが発動しない!?」


先ほど指差した時に、すでにロックは【スキルスナッチ】を発動していた。

そして、ボスの【呪怨】を奪っていただのだ。


「新しい媒体が必要だったか!?
 くそっ!

 ブリッド~!!」


ブリッドが【脱兎】スキルの効果を得たすごいスピードでボスの元へ帰ってきた。

「ロック、これでお前たちも終わりだ!」

 隠れ家の中から100人以上の盗賊たちがやってくる。

「逃げたあの女もそろそろ捕まってくる頃だろう!
 
 …あれ?」


突如、挙動不審になるブリッド。

「どうした?
 ブリッド?」

「い、いや、【気配察知】が働かないんです…。」

「なに!?」


その時、ティナの逃げた方から人の気配が。

「捕まえてきたか!
 ロック、あの女をひどい目に遭わされたくなければ、動くなよ!?」
しおりを挟む
感想 5

あなたにおすすめの小説

ダンジョン冒険者にラブコメはいらない(多分)~正体を隠して普通の生活を送る男子高生、実は最近注目の高ランク冒険者だった~

エース皇命
ファンタジー
 学校では正体を隠し、普通の男子高校生を演じている黒瀬才斗。実は仕事でダンジョンに潜っている、最近話題のAランク冒険者だった。  そんな黒瀬の通う高校に突如転校してきた白桃楓香。初対面なのにも関わらず、なぜかいきなり黒瀬に抱きつくという奇行に出る。 「才斗くん、これからよろしくお願いしますねっ」  なんと白桃は黒瀬の直属の部下として派遣された冒険者であり、以後、同じ家で生活を共にし、ダンジョンでの仕事も一緒にすることになるという。  これは、上級冒険者の黒瀬と、美少女転校生の純愛ラブコメディ――ではなく、ちゃんとしたダンジョン・ファンタジー(多分)。 ※小説家になろう、カクヨムでも連載しています。

不遇な死を迎えた召喚勇者、二度目の人生では魔王退治をスルーして、元の世界で気ままに生きる

六志麻あさ
ファンタジー
異世界に召喚され、魔王を倒して世界を救った少年、夏瀬彼方(なつせ・かなた)。 強大な力を持つ彼方を恐れた異世界の人々は、彼を追い立てる。彼方は不遇のうちに数十年を過ごし、老人となって死のうとしていた。 死の直前、現れた女神によって、彼方は二度目の人生を与えられる。異世界で得たチートはそのままに、現実世界の高校生として人生をやり直す彼方。 再び魔王に襲われる異世界を見捨て、彼方は勇者としてのチート能力を存分に使い、快適な生活を始める──。 ※小説家になろうからの転載です。なろう版の方が先行しています。 ※HOTランキング最高4位まで上がりました。ありがとうございます!

復讐完遂者は吸収スキルを駆使して成り上がる 〜さあ、自分を裏切った初恋の相手へ復讐を始めよう〜

サイダーボウイ
ファンタジー
「気安く私の名前を呼ばないで! そうやってこれまでも私に付きまとって……ずっと鬱陶しかったのよ!」 孤児院出身のナードは、初恋の相手セシリアからそう吐き捨てられ、パーティーを追放されてしまう。 淡い恋心を粉々に打ち砕かれたナードは失意のどん底に。 だが、ナードには、病弱な妹ノエルの生活費を稼ぐために、冒険者を続けなければならないという理由があった。 1人決死の覚悟でダンジョンに挑むナード。 スライム相手に死にかけるも、その最中、ユニークスキル【アブソープション】が覚醒する。 それは、敵のLPを吸収できるという世界の掟すらも変えてしまうスキルだった。 それからナードは毎日ダンジョンへ入り、敵のLPを吸収し続けた。 増やしたLPを消費して、魔法やスキルを習得しつつ、ナードはどんどん強くなっていく。 一方その頃、セシリアのパーティーでは仲間割れが起こっていた。 冒険者ギルドでの評判も地に落ち、セシリアは徐々に追いつめられていくことに……。 これは、やがて勇者と呼ばれる青年が、チートスキルを駆使して最強へと成り上がり、自分を裏切った初恋の相手に復讐を果たすまでの物語である。

レベル1の時から育ててきたパーティメンバーに裏切られて捨てられたが、俺はソロの方が本気出せるので問題はない

あつ犬
ファンタジー
王国最強のパーティメンバーを鍛え上げた、アサシンのアルマ・アルザラットはある日追放され、貯蓄もすべて奪われてしまう。 そんな折り、とある剣士の少女に助けを請われる。「パーティメンバーを助けてくれ」! 彼の人生が、動き出す。

~唯一王の成り上がり~ 外れスキル「精霊王」の俺、パーティーを首になった瞬間スキルが開花、Sランク冒険者へと成り上がり、英雄となる

静内燕
ファンタジー
【カクヨムコン最終選考進出】 【複数サイトでランキング入り】 追放された主人公フライがその能力を覚醒させ、成り上がりっていく物語 主人公フライ。 仲間たちがスキルを開花させ、パーティーがSランクまで昇華していく中、彼が与えられたスキルは「精霊王」という伝説上の生き物にしか対象にできない使用用途が限られた外れスキルだった。 フライはダンジョンの案内役や、料理、周囲の加護、荷物持ちなど、あらゆる雑用を喜んでこなしていた。 外れスキルの自分でも、仲間達の役に立てるからと。 しかしその奮闘ぶりは、恵まれたスキルを持つ仲間たちからは認められず、毎日のように不当な扱いを受ける日々。 そしてとうとうダンジョンの中でパーティーからの追放を宣告されてしまう。 「お前みたいなゴミの変わりはいくらでもいる」 最後のクエストのダンジョンの主は、今までと比較にならないほど強く、歯が立たない敵だった。 仲間たちは我先に逃亡、残ったのはフライ一人だけ。 そこでダンジョンの主は告げる、あなたのスキルを待っていた。と──。 そして不遇だったスキルがようやく開花し、最強の冒険者へとのし上がっていく。 一方、裏方で支えていたフライがいなくなったパーティーたちが没落していく物語。 イラスト 卯月凪沙様より

S級クラフトスキルを盗られた上にパーティから追放されたけど、実はスキルがなくても生産力最強なので追放仲間の美少女たちと工房やります

内田ヨシキ
ファンタジー
[第5回ドラゴンノベルス小説コンテスト 最終選考作品] 冒険者シオンは、なんでも作れる【クラフト】スキルを奪われた上に、S級パーティから追放された。しかしシオンには【クラフト】のために培った知識や技術がまだ残されていた! 物作りを通して、新たな仲間を得た彼は、世界初の技術の開発へ着手していく。 職人ギルドから追放された美少女ソフィア。 逃亡中の魔法使いノエル。 騎士職を剥奪された没落貴族のアリシア。 彼女らもまた、一度は奪われ、失ったものを、物作りを通して取り戻していく。 カクヨムにて完結済み。 ( https://kakuyomu.jp/works/16817330656544103806 )

【完結】勇者PTから追放された空手家の俺、可愛い弟子たちと空手無双する。俺が抜けたあとの勇者たちが暴走? じゃあ、最後に俺が息の根をとめる

ともボン
ファンタジー
「ケンシン、てめえは今日限りでクビだ! このパーティーから出て行け!」  ある日、サポーターのケンシンは勇者のキースにそう言われて勇者パーティーをクビになってしまう。  そんなケンシンをクビにした理由は魔力が0の魔抜けだったことと、パーティーに何の恩恵も与えない意味不明なスキル持ちだったこと。  そしてケンシンが戦闘をしない空手家で無能だったからという理由だった。  ケンシンは理不尽だと思いながらも、勇者パーティーになってから人格が変わってしまったメンバーのことを哀れに思い、余計な言い訳をせずに大人しく追放された。  しかし、勇者であるキースたちは知らなかった。  自分たちがSランクの冒険者となり、国王から勇者パーティーとして認定された裏には、人知れずメンバーたちのために尽力していたケンシンの努力があったことに。  それだけではなく、実は縁の下の力持ち的存在だったケンシンを強引に追放したことで、キースたち勇者パーティーはこれまで味わったことのない屈辱と挫折、そして没落どころか究極の破滅にいたる。  一方のケンシンは勇者パーティーから追放されたことで自由の身になり、国の歴史を変えるほどの戦いで真の実力を発揮することにより英雄として成り上がっていく。

最低最悪の悪役令息に転生しましたが、神スキル構成を引き当てたので思うままに突き進みます! 〜何やら転生者の勇者から強いヘイトを買っている模様

コレゼン
ファンタジー
「おいおい、嘘だろ」  ある日、目が覚めて鏡を見ると俺はゲーム「ブレイス・オブ・ワールド」の公爵家三男の悪役令息グレイスに転生していた。  幸いにも「ブレイス・オブ・ワールド」は転生前にやりこんだゲームだった。  早速、どんなスキルを授かったのかとステータスを確認してみると―― 「超低確率の神スキル構成、コピースキルとスキル融合の組み合わせを神引きしてるじゃん!!」  やったね! この神スキル構成なら処刑エンドを回避して、かなり有利にゲーム世界を進めることができるはず。  一方で、別の転生者の勇者であり、元エリートで地方自治体の首長でもあったアルフレッドは、 「なんでモブキャラの悪役令息があんなに強力なスキルを複数持ってるんだ! しかも俺が目指してる国王エンドを邪魔するような行動ばかり取りやがって!!」  悪役令息のグレイスに対して日々不満を高まらせていた。  なんか俺、勇者のアルフレッドからものすごいヘイト買ってる?  でもまあ、勇者が最強なのは検証が進む前の攻略情報だから大丈夫っしょ。  というわけで、ゲーム知識と神スキル構成で思うままにこのゲーム世界を突き進んでいきます!

処理中です...