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第二章 美少女とはじめる、むっつりスケベの冒険

第63話 魔武器を求めて11

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「ティ…、ティナーー!!!」



ティナを追撃をしようとするミスリルゴーレム。





ガッ!





そこに矢が飛んでくる。



もちろん。ティナだ。



不意をつかれ、動きが止まるミスリルゴーレム。


その間にロックは【中級回復魔法】を奪い終わっていた。


「[オールヒール]!」


////////////////////////

[オールヒール]・・パーティメンバー全員にヒール(消費MP30)。

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ロックとティナを淡い光が包み込む。

【起死回生】により回復効果も2倍になっているロック。

ティナは全回復し、ロックも半分ほどまで回復した。


「ティナ!
 大丈夫!?」

「だ、大丈夫よ。
 それより、あいつを…、倒しましょう!」


ミスリルゴーレムはスキルが奪われたことを理解したようだ。

回復することができるようになったロックを狙う。

もうすでにロックの目の前で拳を振りかぶっている状態だ。


ロックも相打ち覚悟で反撃する。


だが、ミスリルゴーレムの方が早くモーションに入っていたため、ロックの攻撃は浅くしかきまらなかった。


それでも。


【起死回生】により2倍となったロックの攻撃で、HP半分近くのダメージをくらったミスリルゴーレム。

直撃を受けたロックはまた瀕死状態。

お互い弾け飛び、壁に激突する。


回復する暇を与えまいと、すぐさまロックに接近するミスリルゴーレム。


『相手は再び死にかけている、これでトドメだ。』


そんなゴーレムの意志が伝わってくる。


「ゴォオオ!!」


立ち上がったロックに繰り出されるミスリルゴーレムの拳。



ドゴッ!!




相手を倒すという意思とともに炸裂したのは、ロックの拳。


【起死回生】のスキルは瀕死から30秒たつと、完全回復する。

完全回復して動きも元に戻ったロックの拳がミスリルゴーレムを捉えたのだ。

瀕死状態のロックの動きを想定してたミスリルゴーレムの拳は、空を切った。


ドッ!


そこに、トドメの矢。

ティナの一撃でミスリルゴーレムは力尽きた。



『レベルが上がりました。』



************

名前:ロック
パーティ:ラフリンクス
Lv:42→46
HP:8102→8903
MP:803→880
体力:791→870
力:799→877
素早さ:813→890
器用さ:805→883
魔力:791→869
スキル:
【起死回生 ★★★★】
【成長促進(パッシブ) ★★★★★】
【隠密 ★★★】
【中級回復魔法 ★★★】
【スキルスナッチ ★★★★★ 】

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************

名前:ティナ
パーティ:ラフリンクス
Lv:41→42
HP:3028→3103
MP:448→459
体力:313→320
力:292→298
素早さ:307→314
器用さ:371→381
魔力:477→488
スキル:
【   】
【慈愛の祈り ★★★】
【全能力50%UP ★★★★】

************



ダメージを多く与えたロックのレベルが4も上がった。

レベル差が20以上あったので、かなり大量の経験値が入ったのだ。


ちなみに、回復魔法を使った時の経験値は、

  自分の最大HP分回復・・100

である。

回復魔法だけでレベルをあげるのはなかなか辛い。



「たお…せたね。」

「そうね…。」


スキルを奪ってもこれだけの苦戦。

【スキルスナッチ】がなければ勝てなかっただろう。

だが、【スキルスナッチ】でスキルが入れ替わることでロックの「スキルの熟練度」が上がりにくい、ともいえる。

スキルを使いこなしているミスリルゴーレムと戦って、それを感じた。


「ティナ…、なんであんな無茶を…。」

「ロックの方が無茶してるわよ?
 それに、ステータスが1.5倍の状態なら耐えられると思ったの。」

「自分が死にかけた時より焦ったよ…。」

「言ったでしょ?
 私は足手まといには絶対になりたくないの。」

「足手まといだなんて、思ったことないよ。
 それに、ティナが無茶してくれなかったら、僕は死んでた。

 …ありがとう。」

「仲間なんだから助け合うの当たり前でしょ。
 いちいちお礼言わなくていいわよ。」

「ティナもいつも言ってるよ?」

「そ、そうだけど…。
 もう!細かいことは気にしないの!」

「ハハハ…。」


ミスリルゴーレムとの死闘を終えた2人は、モンスターと戦闘にならないよう慎重にイシュメルの元へ戻った。

着いた頃にはもう夜になっていた。
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