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第四章 世界中が敵
第176話 やっぱりむっつり
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(え!?
ど、どういうこと!?)
出てきた女性店主が着ていたのは、いわゆるビキニアーマー。
それもかなり際どいやつ。
「あら?
どうしたのかしら~?」
近づいてくる女性店主。
(お、落ち着け。
ティナと結ばれた僕は、もう今までの僕じゃない。
大人になったんだ…!
あんな格好に心を惑わされることはない…。
普通に…、自然に…接しよう。)
再び振り向くと、目の前にはこれでもかと強調された胸の谷間が…。
「おっ、あ、あの…。」
「うふふっ。
な~に?
おっぱいが気になるの?
これでもちゃんとした防具なのよ?」
「い、い、いえ、そ、その…。」
「かわいい坊やね~。
今日は修理かしら?
あら?
ずいぶんいい防具を装備してるわね~。」
「あ、あり、がとう、ございましゅ。」
(か、噛んじゃった…。
なんで店員なのに防具きてるんだよ…。)
「しゅ、修理してもらえるん…ですか?」
正面を向くとおっぱいを見ないように眼球の動きを制御するのが辛い。
絶対に下を向いてはいけない。
しかし、眼球が下を向こう、下を向こうとするのだ。
「大丈夫?
目が変な動きしてるわよ~?」
「え!?
だ、だいじょ、大丈夫です。」
「そお?
無理せずに見てもいいのよ~?」
「な!?」
女性店主は動揺するロックを無視して、ロックの装備している防具に触れる。
「え!?
これミスリルじゃない!
幼く見えるけど、あなた強いのね~!」
「あ、ありがとう、ございます!」
「ミスリルだと修復はできないけど、簡単なお手入れくらいはできるわよ。
この町はモンスター生息域から遠いから強い武器や防具は売ってないけど、修理なんかは需要があるからやってるの。
どうする~?」
「あ、じゃ、じゃあお願いします。」
「は~い。
じゃあ脱いでね~。」
(な、なんか、違う意味に聞こえちゃう…!)
女性店主は作業スペースに鎧を持っていき、手入れを始めた。
距離が取れたことで落ち着きを取り戻したロックが、ようやく本来の仕事に取り掛かる。
「あの~、エスのS級冒険者ってどんな人ですか?」
「あら?
有名なのに知らないのかしら~?」
「はい…。
色々知らないことが多くて…。」
「強そうだけど、まだ若いものね。
エスの冒険者はハンナっていう女性冒険者よ~。
すごい弓の使い手らしいわ~。」
「弓ですか。」
「そうよ~。
エスの守護神って言われているわね。」
「エスにも魔族の侵攻があるんですか?」
「数ヶ月に1回ってとこかしら~。
ハンナのおかげで被害をかなり抑えられてるみたいね。」
「ハンナさんに会うのってやっぱり難しいですかね?」
「そうね~。
詳しくはわからないけど、誰でも会えるわけじゃないでしょうね~。
なんなら私が遊んであげるわよ~?」
「え!?
い、いや、あの…。」
「うふふ。
冗談よ~。」
その後もからかわれながら話を聞かせてもらった。
女性店主が作業をして目線が合わないのをいいことに、しっかりおっぱいも堪能させてもらった。
作業に合わせておっぱいがプルプル動くおかげであまり情報収集が捗らないむっつりであった。
「お、ロック!」
ロックが待ち合わせ場所に向かうと、すでに3人が待っていた。
「お待たせ!」
「いい情報聞けた?」
「う~ん。
いまいちだったよ。」
「ん?」
「どうしたのミラ?」
「なんか、防具がキレイになってるね。」
「ホントだな。」
ロックはつい、ビキニアーマーに包まれたおっぱいを思い浮かべてしまった。
別にやましいことはないが、挙動が不審になる。
「んん~?
なんかスケベ顔になってるな~?」
「ロック?
ちゃんと情報収集してたのかしら?」
女性陣の視線が痛い。
「してたよ!
防具のお手入れをしてもらってる間に色々話を聞いたんだ!」
「なんか怪しい…。」
「怪しくないって!
みんな集めた情報を共有しようよ!」
本当にやましいことはないのだが、生きた心地がしないので強引に話を元に戻す。
4人の集めた情報を集約すると、
・エスのS級冒険者はハンナ(女性)弓使い 30代前半
・エスの防衛の要はハンナで国民の信頼が厚い
・ハンナはここ数年伸び悩んでいる
・ハンナはパーティメンバーと頻繁にモンスター生息域の奥地にレベル上げに行っている
・現国王になってからサンジャータ・エスの国民の不満が溜まっている
・サンジャータの親衛隊副隊長は元国王の弟子
・指名手配犯が張り出された掲示板にロックたちの情報はなかった
「じゃあ、どう動くか決めよう。」
ど、どういうこと!?)
出てきた女性店主が着ていたのは、いわゆるビキニアーマー。
それもかなり際どいやつ。
「あら?
どうしたのかしら~?」
近づいてくる女性店主。
(お、落ち着け。
ティナと結ばれた僕は、もう今までの僕じゃない。
大人になったんだ…!
あんな格好に心を惑わされることはない…。
普通に…、自然に…接しよう。)
再び振り向くと、目の前にはこれでもかと強調された胸の谷間が…。
「おっ、あ、あの…。」
「うふふっ。
な~に?
おっぱいが気になるの?
これでもちゃんとした防具なのよ?」
「い、い、いえ、そ、その…。」
「かわいい坊やね~。
今日は修理かしら?
あら?
ずいぶんいい防具を装備してるわね~。」
「あ、あり、がとう、ございましゅ。」
(か、噛んじゃった…。
なんで店員なのに防具きてるんだよ…。)
「しゅ、修理してもらえるん…ですか?」
正面を向くとおっぱいを見ないように眼球の動きを制御するのが辛い。
絶対に下を向いてはいけない。
しかし、眼球が下を向こう、下を向こうとするのだ。
「大丈夫?
目が変な動きしてるわよ~?」
「え!?
だ、だいじょ、大丈夫です。」
「そお?
無理せずに見てもいいのよ~?」
「な!?」
女性店主は動揺するロックを無視して、ロックの装備している防具に触れる。
「え!?
これミスリルじゃない!
幼く見えるけど、あなた強いのね~!」
「あ、ありがとう、ございます!」
「ミスリルだと修復はできないけど、簡単なお手入れくらいはできるわよ。
この町はモンスター生息域から遠いから強い武器や防具は売ってないけど、修理なんかは需要があるからやってるの。
どうする~?」
「あ、じゃ、じゃあお願いします。」
「は~い。
じゃあ脱いでね~。」
(な、なんか、違う意味に聞こえちゃう…!)
女性店主は作業スペースに鎧を持っていき、手入れを始めた。
距離が取れたことで落ち着きを取り戻したロックが、ようやく本来の仕事に取り掛かる。
「あの~、エスのS級冒険者ってどんな人ですか?」
「あら?
有名なのに知らないのかしら~?」
「はい…。
色々知らないことが多くて…。」
「強そうだけど、まだ若いものね。
エスの冒険者はハンナっていう女性冒険者よ~。
すごい弓の使い手らしいわ~。」
「弓ですか。」
「そうよ~。
エスの守護神って言われているわね。」
「エスにも魔族の侵攻があるんですか?」
「数ヶ月に1回ってとこかしら~。
ハンナのおかげで被害をかなり抑えられてるみたいね。」
「ハンナさんに会うのってやっぱり難しいですかね?」
「そうね~。
詳しくはわからないけど、誰でも会えるわけじゃないでしょうね~。
なんなら私が遊んであげるわよ~?」
「え!?
い、いや、あの…。」
「うふふ。
冗談よ~。」
その後もからかわれながら話を聞かせてもらった。
女性店主が作業をして目線が合わないのをいいことに、しっかりおっぱいも堪能させてもらった。
作業に合わせておっぱいがプルプル動くおかげであまり情報収集が捗らないむっつりであった。
「お、ロック!」
ロックが待ち合わせ場所に向かうと、すでに3人が待っていた。
「お待たせ!」
「いい情報聞けた?」
「う~ん。
いまいちだったよ。」
「ん?」
「どうしたのミラ?」
「なんか、防具がキレイになってるね。」
「ホントだな。」
ロックはつい、ビキニアーマーに包まれたおっぱいを思い浮かべてしまった。
別にやましいことはないが、挙動が不審になる。
「んん~?
なんかスケベ顔になってるな~?」
「ロック?
ちゃんと情報収集してたのかしら?」
女性陣の視線が痛い。
「してたよ!
防具のお手入れをしてもらってる間に色々話を聞いたんだ!」
「なんか怪しい…。」
「怪しくないって!
みんな集めた情報を共有しようよ!」
本当にやましいことはないのだが、生きた心地がしないので強引に話を元に戻す。
4人の集めた情報を集約すると、
・エスのS級冒険者はハンナ(女性)弓使い 30代前半
・エスの防衛の要はハンナで国民の信頼が厚い
・ハンナはここ数年伸び悩んでいる
・ハンナはパーティメンバーと頻繁にモンスター生息域の奥地にレベル上げに行っている
・現国王になってからサンジャータ・エスの国民の不満が溜まっている
・サンジャータの親衛隊副隊長は元国王の弟子
・指名手配犯が張り出された掲示板にロックたちの情報はなかった
「じゃあ、どう動くか決めよう。」
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