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第四章 世界中が敵
第178話 ファルクの秘策
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「しょうがねえ、これでいくか!」
「お、ファルクさん、いい方法がありますか?」
「おう!
とりあえず乗れ!!」
そう言い、フォースドラゴンへと姿を変えるファルク。
「え?
どんな作戦なのかしら?」
3人は戸惑いながらも、ファルクの背中に乗り込む。
変身した後は話せないのだ。
3人を乗せたファルクはハンナたちの元へ飛んだ。
気配を察知できる距離にいたため、すぐに追いつく。
問題はここからどうするかだが…。
ファルクはなんとハンナたちの目の前に降り立った。
「ハンナさん!
近づいてきてたのはこいつらです!」
どうやら【気配察知】を持っているようだ。
「サンジャータの国王…、じゃないな!
ドラゴンだからもしやと思ったが違ったか。
となると…!」
「え?
めっちゃ警戒されてますよ!?
ファルクさん!?」
小声でファルクに話しかけるロック。
しかし、ファルクは変身中で喋れないのをいいことに、知らん顔。
「ファルクさん!?
ねえ!
ちょっと!?」
慌てふためくロック。
ティナとミラも動揺している。
「何をこそこそ喋ってるんだい!?
さっさと降りてきなよ!」
「ハンナさん!
あいつらはS級で、しかも…指名手配の…。」
「ヤバいですよ!
逃げましょう!」
「ドラゴンがいるってのに、どうやって逃げるんだよ。
…安心しな。
あんたたちだけは絶対に逃すよ。」
(どうしよう…。
すっごい悪者になってる…。)
3人はしょうがなくファルクから降りる。
だがファルクは変身を解かない。
「ファルクさん!?
もしかして、ファルクさんの作戦って…、丸投げ!?」
「ぐ…。
ハンナさん…、こいつらの強さ…、ヤバいですよ…。」
「そうだろうね…。
向かい合ってるだけで汗が吹き出てくるよ…。」
(僕も変な汗が止まらないです…。)
「あんたたち!
一体なんの用なんだい!?
いい加減用件を言ったらどうだい!?」
「ハンナさん!
あんまり刺激しないでください…!
相手は殺人犯ですよ…。」
「あ、あの!
ぼ、僕たちはその…。」
突然目の前に降ろされて、指名手配のことがバレている。
しかも相手は女性だけのグループ。
むっつりのロックはしどろもどろ全開だった。
「私たちは、あなたとお話がしたくてやってきました。」
ティナが凛然たる態度でそう告げた。
「話?
指名手配されて、この大陸まで逃げてきたんだろ?
なんの話があるってんだい?」
「わたしたちは人を殺したりしてないの!」
思わずミラが口を挟む。
「はっ!
犯人はみんなそう言うんだよ。」
ロックは1人オロオロしている。
(や、ヤバい。
僕だけ挙動不審だ…。)
「私たちは…、仲間を助けたいんです。」
「仲間?
他の犯罪者を脱獄でもさせたいのかい?」
「いいえ。
魔王に魔族にされてしまった仲間を、助けたいんです。」
「ま、魔族だって?
そんなの助けられるわけないじゃないか。
いい加減本当の目的をいいなよ。」
「本当なんです!
信じてください!」
1人だけ挙動不審でいるわけにはいかないロックが、真剣な眼でハンナたちに訴える。
ロックの眼をじっと見つめるハンナ。
「あんたの眼…。」
「はい…。」
「邪念が宿ってる!」
ハンナはそう言うと、 弓を引き絞り、矢を放った!
「えっ!?」
「危ない!
[ハイシールド]!」
ミラがロックの前に魔法のシールドを展開する。
矢による攻撃を防いだが、シールドも砕けた。
「あんたたちは今のうちに逃げな!」
「は、話を聞いてください!」
「ごめんだね!」
矢継ぎ早に攻撃してくるハンナ。
ハンナのパーティメンバーは少し距離をとるが、ハンナ1人を置いて逃げることができないようだ。
バフを飛ばしたり、いつでも回復できるように準備したりしている。
「何してるんだ!
逃げるんだよ!」
「ハンナさんを置いて逃げるなんてできません!」
「くっ!」
ハンナは武技を織り交ぜて攻撃してくるが、ミラによるバフと【光輝の壁】、そしてシールドによりロックたちは攻撃を完全に防いでいた。
フォースドラゴンのままだと攻撃の的になってしまうため、いつの間にかファルクも元の姿に戻っていた。
「…すみません!」
「あっ!?」
「お、ファルクさん、いい方法がありますか?」
「おう!
とりあえず乗れ!!」
そう言い、フォースドラゴンへと姿を変えるファルク。
「え?
どんな作戦なのかしら?」
3人は戸惑いながらも、ファルクの背中に乗り込む。
変身した後は話せないのだ。
3人を乗せたファルクはハンナたちの元へ飛んだ。
気配を察知できる距離にいたため、すぐに追いつく。
問題はここからどうするかだが…。
ファルクはなんとハンナたちの目の前に降り立った。
「ハンナさん!
近づいてきてたのはこいつらです!」
どうやら【気配察知】を持っているようだ。
「サンジャータの国王…、じゃないな!
ドラゴンだからもしやと思ったが違ったか。
となると…!」
「え?
めっちゃ警戒されてますよ!?
ファルクさん!?」
小声でファルクに話しかけるロック。
しかし、ファルクは変身中で喋れないのをいいことに、知らん顔。
「ファルクさん!?
ねえ!
ちょっと!?」
慌てふためくロック。
ティナとミラも動揺している。
「何をこそこそ喋ってるんだい!?
さっさと降りてきなよ!」
「ハンナさん!
あいつらはS級で、しかも…指名手配の…。」
「ヤバいですよ!
逃げましょう!」
「ドラゴンがいるってのに、どうやって逃げるんだよ。
…安心しな。
あんたたちだけは絶対に逃すよ。」
(どうしよう…。
すっごい悪者になってる…。)
3人はしょうがなくファルクから降りる。
だがファルクは変身を解かない。
「ファルクさん!?
もしかして、ファルクさんの作戦って…、丸投げ!?」
「ぐ…。
ハンナさん…、こいつらの強さ…、ヤバいですよ…。」
「そうだろうね…。
向かい合ってるだけで汗が吹き出てくるよ…。」
(僕も変な汗が止まらないです…。)
「あんたたち!
一体なんの用なんだい!?
いい加減用件を言ったらどうだい!?」
「ハンナさん!
あんまり刺激しないでください…!
相手は殺人犯ですよ…。」
「あ、あの!
ぼ、僕たちはその…。」
突然目の前に降ろされて、指名手配のことがバレている。
しかも相手は女性だけのグループ。
むっつりのロックはしどろもどろ全開だった。
「私たちは、あなたとお話がしたくてやってきました。」
ティナが凛然たる態度でそう告げた。
「話?
指名手配されて、この大陸まで逃げてきたんだろ?
なんの話があるってんだい?」
「わたしたちは人を殺したりしてないの!」
思わずミラが口を挟む。
「はっ!
犯人はみんなそう言うんだよ。」
ロックは1人オロオロしている。
(や、ヤバい。
僕だけ挙動不審だ…。)
「私たちは…、仲間を助けたいんです。」
「仲間?
他の犯罪者を脱獄でもさせたいのかい?」
「いいえ。
魔王に魔族にされてしまった仲間を、助けたいんです。」
「ま、魔族だって?
そんなの助けられるわけないじゃないか。
いい加減本当の目的をいいなよ。」
「本当なんです!
信じてください!」
1人だけ挙動不審でいるわけにはいかないロックが、真剣な眼でハンナたちに訴える。
ロックの眼をじっと見つめるハンナ。
「あんたの眼…。」
「はい…。」
「邪念が宿ってる!」
ハンナはそう言うと、 弓を引き絞り、矢を放った!
「えっ!?」
「危ない!
[ハイシールド]!」
ミラがロックの前に魔法のシールドを展開する。
矢による攻撃を防いだが、シールドも砕けた。
「あんたたちは今のうちに逃げな!」
「は、話を聞いてください!」
「ごめんだね!」
矢継ぎ早に攻撃してくるハンナ。
ハンナのパーティメンバーは少し距離をとるが、ハンナ1人を置いて逃げることができないようだ。
バフを飛ばしたり、いつでも回復できるように準備したりしている。
「何してるんだ!
逃げるんだよ!」
「ハンナさんを置いて逃げるなんてできません!」
「くっ!」
ハンナは武技を織り交ぜて攻撃してくるが、ミラによるバフと【光輝の壁】、そしてシールドによりロックたちは攻撃を完全に防いでいた。
フォースドラゴンのままだと攻撃の的になってしまうため、いつの間にかファルクも元の姿に戻っていた。
「…すみません!」
「あっ!?」
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