レベルが上がらない【無駄骨】スキルのせいで両親に殺されかけたむっつりスケベがスキルを奪って世界を救う話。

玉ねぎサーモン

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第四章 世界中が敵

第198話 国王からの報酬

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「報酬があるんですか!?」

「当たり前だよ。
 世界中でS級冒険者を複数抱えてる国がいくつあるか知ってるかい?
 バルキアとサンジャータだけだったんだよ?
 たった1日でそこに名を連ねることになるのが、どれだけすごいことか。
 それに対価を払うのは当然のことさ。」

「それでそれで!?
 何もらえるの?」

真っ先に食いついたのは、やっぱりミラ。

「まず1つ目は、国内での自由だ。」

「自由、というと?」

「指名手配中だけど、普通にどの町でも過ごせるってことさ。
 サンジャータにも話を通してくれるそうだ。」

「本当ですか!?
 でも、中立の機関であるギルドが管轄してる件なのに、大丈夫なんですか?」

「エスのギルマスとは仲が良くてね。
 国王の前に話に行ってたんだよ。
 大陸が別ってこともあって、もともとそこまで重要視していなかったらしい。
 ロックたちが大陸を渡ってきたって聞いた時は焦ってたけど。
 国王に同じような流れで話したら、すぐに信じてくれたよ。」

「あのギルマス、ハンナさんに惚れてますからね。」

「す、スー!!
 馬鹿言ってんじゃないよ!」

「え?
 気付いてないんですか?」

「ラン!
 …ちょっと後で話聞かせてくれ。」

「「ふふふ。」」

「ゴホン!
 まあそういうことで、ギルドには前もって話通してたんだ。
 状況からエスのギルドは、魔王の件には絡んでないだろうってことで国との関係もとりあえずは維持できた。」

「助かります!」

「それが1つ目だね。
 2つ目は、報奨金だね。」

「報奨金、ですか。」

「…だったんだけど。
 これは私の提案なんだけど、聞くかい?」

「…?
 はい。」

「私の勝手な予想だけど、あんたたちはそこまでお金を欲しがらないような気がしてね。
 稼ごうと思えばいくらでも稼げるし。
 それよりも、お金があってもなかなか手に入らない貴重な物の方がいいんじゃないかなと思ってね。」

「おお!
 何か珍しいものもらえるの!?」

「まあ色々あるだろうけど、『マジックバッグ』はどうだい!?
 国宝級の、容量無制限、時間停止機能付きだよ!!」


「「「「おおおおお!!!」」」」


「ふふっ!
 やっぱり食いついたね!
 【アイテムボックス】ってスキルで同じようなことができるらしいけど、奪えたとしてもスキル枠使っちゃうからね。」

「ほ、ほんとにもらえるんですか!?」

「それでいいならもらえるよ!」

「ありがとうございます!!」

「喜んでもらえたようでよかったよ!
 私たちも提案した甲斐があった!」

「どうやって受け取ればいいですか?」

「国王が直接渡したいらしい。
 ボスモンスター倒しちゃう冒険者だからね、繋がっときたいんだろう。」

「こ、国王様に直接…ですか…。」

「大丈夫、私たちも一緒に行くから!」

「よ、よろしくお願いします…。」

「それから他にも欲しい報酬があればその時に教えてくれってさ!」

「いやいやいや!
 それで充分ですよ!」

「欲がないねぇ。
 じゃあ、行こうか。」

「え?
 今からですか?」

「ああ。
 ボスモンスターも早くマジックバッグに入れた方がいいだろう?」

「そ、そうですね…。」

「それから、魔族に関しては国とギルドに引き渡すけど、いいかい?」

「ええ。
 元々冒険者ですから、できれば弔ってもらえれば嬉しいです。」

「わかった。
 それじゃあ、出発しよう。」


それからロックたちは国王に謁見した。

ロック・ティナ・ミラは緊張したが、元々S級冒険者だったファルクはバルキア皇帝への謁見経験もあったらしく、堂々としていた。

気さくな国王で、今までの冒険の話なども色々聞かれ、旅の目的も話した。

正直まだ全てを信じるまでには至っていない、とのことだったが、サンジャータ国王に謁見できるように取り計らってくれることになった。

また、エス国内だけでなく、サンジャータでも自由に動けるようにしたいから、それまではこの国でゆっくりして欲しいと言われた。

話を通してくれる、とは聞いていたが、ここまで協力的に動いてもらえると思っていなかったため、非常にありがたい申し出だった。

それからマジックバッグを受け取った。

一旦鍛冶師へ会いに行くことを伝えると、帰ってくるまでには話をつけておくようにすると言ってくれた。


ハンナの屋敷へ帰ると、まず倒したモンスターをマジックバッグへ収納した。

大きなモンスターが一瞬でバッグに収納されていく様子にロックたちは歓声をあげた。


「さて、あと1つやることが残ってるね。」
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