238 / 283
第四章 世界中が敵
第235話 大木の下へ
しおりを挟む
四死龍によって魔族の3人が殺された。
「え!?」
「…どういうことだ?」
ファルクたちは戸惑いを隠せない。
「グウォオオオオオオオォォォ…!!」
さらに、バハムートが咆哮をあげた。
すると、四死龍以外のドラゴンがビクッとその巨体を震わせ、自分の縄張りに帰っていった。
「なに!?
なんなの!?」
「…?」
「…つまらん奴らに水をさされたな。
せっかく久々の暇つぶしができたというのに…。」
「暇つぶし、だと?」
「ああ、そうだ。
ここまで辿り着く者など、ほとんどおらん。
皆、島の入り口で雑魚とばかり戯れておるからな。」
「…ぐっ。」
島の浅い領域でドラゴンと戦っていたファルクが苦々しい反応をする。
「コソコソ隠れながらとはいえ、ここまでこれた強者。
先程の戦いを見ても、お主らには期待できる。
…ワシを満足させてくれ。」
「いいぜ?
じゃああんたが相手してくれるのか?」
「ワシがやれば、すぐに終わってしまう。
それじゃ暇を潰せんのでな。
まずはこやつらと戦ってもらおう。
「ふん…。
高みの見物ってか…。」
「…すぐに出番がくる。」
デイジーもなかなか交戦的。
「ふ、せいぜい楽しませてくれ。」
「あの大木があるところだ。」
ロックたちはウルバーノの案内で、フェニックスの居場所へと到着した。
「ありがとうございます!
助かりました…!」
ロックがウルバーノにお礼を言うと、他の3人も続いた。
だが、まだどこか信じきれないようだ。
「今の儂にできることはこれくらいだ。
…もう戦うことはできないからな。
どうか、魔王…様を、倒してくれ。」
「はい。」
ロックは力強く頷くと、フェニックスの元へと向かった。
大木へ近づくと、たくさんの鳥モンスターが現れ、攻撃をしかけてきた。
空を飛びながら遠距離での攻撃が多いため、ハンナの弓とロヴェルの魔法頼みとなる。
近づいて攻撃をしてくるモンスターはロックとアッサールが確実に倒していく。
ロックはその中でアッサールやロヴェルに有用なスキルを狙って【スキルスナッチ】を発動していく。
近接攻撃を得意とする鳥モンスターはアッサールの【再生】に代わりそうなスキルは持っていなかった。
魔法攻撃をしてくるモンスターは【スキルスナッチ】の範囲外。
1匹1匹観察していると、一際強力な魔法を放つモンスターを見つけた。
「ハンナさん。
あのモンスターの近くに【神速】で移動できますか?
空中ですけど。」
「ああ、できるよ。
でも、割とすぐ戻らないと、落下した時のダメージが大きいよ。」
「お願いします!」
ハンナはロックに触れて、【神速】を発動した。
ハンナとロックは目的のモンスターの背後に移動した。
突然2人が空中に現れ、戸惑うモンスターたち。
目的のモンスターは背後を取られたため気付いていない。
「【スキルスナッチ】!」
スキルを発動するロック。
「…あった!
ハンナさん、元の場所へ!」
「了解!」
再び【神速】を発動して元の場所に戻ったハンナとロック。
「ロヴェルさん、スキルを渡します!
【スキルギフト】!」
「…おお!
【魔力チャージ】!
ありがとう!!」
魔力を溜めて威力をあげることができる【魔力チャージ】。
溜める時間が必要で、MPも溜めた分だけ必要だが、最大2倍の威力で攻撃魔法を放つことができる。
【杖聖】と合わせれば2.5倍の威力。
【魔龍化】と【杖聖】は併用できないが、【魔龍化】すると魔力が2倍になる。
威力ではなく魔力が2倍のため、【杖聖】の時と最終的な威力は同じくらいになるが、空中戦ができるウィザードドラゴンでも魔法の威力が2倍となるのは大きい。
ロヴェルの攻撃魔法の威力が倍増したことで、殲滅スピードが上がった。
一撃、もしくはハンナの矢と一撃ずつで倒せるようになり、相手は回復する間がなくなったのだ。
モンスターを倒しながら進むロックたち。
その目前には、大木からロックたちを見下ろす、煌々と燃え盛る体を持ったフェニックスがいた。
「え!?」
「…どういうことだ?」
ファルクたちは戸惑いを隠せない。
「グウォオオオオオオオォォォ…!!」
さらに、バハムートが咆哮をあげた。
すると、四死龍以外のドラゴンがビクッとその巨体を震わせ、自分の縄張りに帰っていった。
「なに!?
なんなの!?」
「…?」
「…つまらん奴らに水をさされたな。
せっかく久々の暇つぶしができたというのに…。」
「暇つぶし、だと?」
「ああ、そうだ。
ここまで辿り着く者など、ほとんどおらん。
皆、島の入り口で雑魚とばかり戯れておるからな。」
「…ぐっ。」
島の浅い領域でドラゴンと戦っていたファルクが苦々しい反応をする。
「コソコソ隠れながらとはいえ、ここまでこれた強者。
先程の戦いを見ても、お主らには期待できる。
…ワシを満足させてくれ。」
「いいぜ?
じゃああんたが相手してくれるのか?」
「ワシがやれば、すぐに終わってしまう。
それじゃ暇を潰せんのでな。
まずはこやつらと戦ってもらおう。
「ふん…。
高みの見物ってか…。」
「…すぐに出番がくる。」
デイジーもなかなか交戦的。
「ふ、せいぜい楽しませてくれ。」
「あの大木があるところだ。」
ロックたちはウルバーノの案内で、フェニックスの居場所へと到着した。
「ありがとうございます!
助かりました…!」
ロックがウルバーノにお礼を言うと、他の3人も続いた。
だが、まだどこか信じきれないようだ。
「今の儂にできることはこれくらいだ。
…もう戦うことはできないからな。
どうか、魔王…様を、倒してくれ。」
「はい。」
ロックは力強く頷くと、フェニックスの元へと向かった。
大木へ近づくと、たくさんの鳥モンスターが現れ、攻撃をしかけてきた。
空を飛びながら遠距離での攻撃が多いため、ハンナの弓とロヴェルの魔法頼みとなる。
近づいて攻撃をしてくるモンスターはロックとアッサールが確実に倒していく。
ロックはその中でアッサールやロヴェルに有用なスキルを狙って【スキルスナッチ】を発動していく。
近接攻撃を得意とする鳥モンスターはアッサールの【再生】に代わりそうなスキルは持っていなかった。
魔法攻撃をしてくるモンスターは【スキルスナッチ】の範囲外。
1匹1匹観察していると、一際強力な魔法を放つモンスターを見つけた。
「ハンナさん。
あのモンスターの近くに【神速】で移動できますか?
空中ですけど。」
「ああ、できるよ。
でも、割とすぐ戻らないと、落下した時のダメージが大きいよ。」
「お願いします!」
ハンナはロックに触れて、【神速】を発動した。
ハンナとロックは目的のモンスターの背後に移動した。
突然2人が空中に現れ、戸惑うモンスターたち。
目的のモンスターは背後を取られたため気付いていない。
「【スキルスナッチ】!」
スキルを発動するロック。
「…あった!
ハンナさん、元の場所へ!」
「了解!」
再び【神速】を発動して元の場所に戻ったハンナとロック。
「ロヴェルさん、スキルを渡します!
【スキルギフト】!」
「…おお!
【魔力チャージ】!
ありがとう!!」
魔力を溜めて威力をあげることができる【魔力チャージ】。
溜める時間が必要で、MPも溜めた分だけ必要だが、最大2倍の威力で攻撃魔法を放つことができる。
【杖聖】と合わせれば2.5倍の威力。
【魔龍化】と【杖聖】は併用できないが、【魔龍化】すると魔力が2倍になる。
威力ではなく魔力が2倍のため、【杖聖】の時と最終的な威力は同じくらいになるが、空中戦ができるウィザードドラゴンでも魔法の威力が2倍となるのは大きい。
ロヴェルの攻撃魔法の威力が倍増したことで、殲滅スピードが上がった。
一撃、もしくはハンナの矢と一撃ずつで倒せるようになり、相手は回復する間がなくなったのだ。
モンスターを倒しながら進むロックたち。
その目前には、大木からロックたちを見下ろす、煌々と燃え盛る体を持ったフェニックスがいた。
17
あなたにおすすめの小説
ダンジョン冒険者にラブコメはいらない(多分)~正体を隠して普通の生活を送る男子高生、実は最近注目の高ランク冒険者だった~
エース皇命
ファンタジー
学校では正体を隠し、普通の男子高校生を演じている黒瀬才斗。実は仕事でダンジョンに潜っている、最近話題のAランク冒険者だった。
そんな黒瀬の通う高校に突如転校してきた白桃楓香。初対面なのにも関わらず、なぜかいきなり黒瀬に抱きつくという奇行に出る。
「才斗くん、これからよろしくお願いしますねっ」
なんと白桃は黒瀬の直属の部下として派遣された冒険者であり、以後、同じ家で生活を共にし、ダンジョンでの仕事も一緒にすることになるという。
これは、上級冒険者の黒瀬と、美少女転校生の純愛ラブコメディ――ではなく、ちゃんとしたダンジョン・ファンタジー(多分)。
※小説家になろう、カクヨムでも連載しています。
不遇な死を迎えた召喚勇者、二度目の人生では魔王退治をスルーして、元の世界で気ままに生きる
六志麻あさ
ファンタジー
異世界に召喚され、魔王を倒して世界を救った少年、夏瀬彼方(なつせ・かなた)。
強大な力を持つ彼方を恐れた異世界の人々は、彼を追い立てる。彼方は不遇のうちに数十年を過ごし、老人となって死のうとしていた。
死の直前、現れた女神によって、彼方は二度目の人生を与えられる。異世界で得たチートはそのままに、現実世界の高校生として人生をやり直す彼方。
再び魔王に襲われる異世界を見捨て、彼方は勇者としてのチート能力を存分に使い、快適な生活を始める──。
※小説家になろうからの転載です。なろう版の方が先行しています。
※HOTランキング最高4位まで上がりました。ありがとうございます!
復讐完遂者は吸収スキルを駆使して成り上がる 〜さあ、自分を裏切った初恋の相手へ復讐を始めよう〜
サイダーボウイ
ファンタジー
「気安く私の名前を呼ばないで! そうやってこれまでも私に付きまとって……ずっと鬱陶しかったのよ!」
孤児院出身のナードは、初恋の相手セシリアからそう吐き捨てられ、パーティーを追放されてしまう。
淡い恋心を粉々に打ち砕かれたナードは失意のどん底に。
だが、ナードには、病弱な妹ノエルの生活費を稼ぐために、冒険者を続けなければならないという理由があった。
1人決死の覚悟でダンジョンに挑むナード。
スライム相手に死にかけるも、その最中、ユニークスキル【アブソープション】が覚醒する。
それは、敵のLPを吸収できるという世界の掟すらも変えてしまうスキルだった。
それからナードは毎日ダンジョンへ入り、敵のLPを吸収し続けた。
増やしたLPを消費して、魔法やスキルを習得しつつ、ナードはどんどん強くなっていく。
一方その頃、セシリアのパーティーでは仲間割れが起こっていた。
冒険者ギルドでの評判も地に落ち、セシリアは徐々に追いつめられていくことに……。
これは、やがて勇者と呼ばれる青年が、チートスキルを駆使して最強へと成り上がり、自分を裏切った初恋の相手に復讐を果たすまでの物語である。
レベル1の時から育ててきたパーティメンバーに裏切られて捨てられたが、俺はソロの方が本気出せるので問題はない
あつ犬
ファンタジー
王国最強のパーティメンバーを鍛え上げた、アサシンのアルマ・アルザラットはある日追放され、貯蓄もすべて奪われてしまう。 そんな折り、とある剣士の少女に助けを請われる。「パーティメンバーを助けてくれ」! 彼の人生が、動き出す。
~唯一王の成り上がり~ 外れスキル「精霊王」の俺、パーティーを首になった瞬間スキルが開花、Sランク冒険者へと成り上がり、英雄となる
静内燕
ファンタジー
【カクヨムコン最終選考進出】
【複数サイトでランキング入り】
追放された主人公フライがその能力を覚醒させ、成り上がりっていく物語
主人公フライ。
仲間たちがスキルを開花させ、パーティーがSランクまで昇華していく中、彼が与えられたスキルは「精霊王」という伝説上の生き物にしか対象にできない使用用途が限られた外れスキルだった。
フライはダンジョンの案内役や、料理、周囲の加護、荷物持ちなど、あらゆる雑用を喜んでこなしていた。
外れスキルの自分でも、仲間達の役に立てるからと。
しかしその奮闘ぶりは、恵まれたスキルを持つ仲間たちからは認められず、毎日のように不当な扱いを受ける日々。
そしてとうとうダンジョンの中でパーティーからの追放を宣告されてしまう。
「お前みたいなゴミの変わりはいくらでもいる」
最後のクエストのダンジョンの主は、今までと比較にならないほど強く、歯が立たない敵だった。
仲間たちは我先に逃亡、残ったのはフライ一人だけ。
そこでダンジョンの主は告げる、あなたのスキルを待っていた。と──。
そして不遇だったスキルがようやく開花し、最強の冒険者へとのし上がっていく。
一方、裏方で支えていたフライがいなくなったパーティーたちが没落していく物語。
イラスト 卯月凪沙様より
S級クラフトスキルを盗られた上にパーティから追放されたけど、実はスキルがなくても生産力最強なので追放仲間の美少女たちと工房やります
内田ヨシキ
ファンタジー
[第5回ドラゴンノベルス小説コンテスト 最終選考作品]
冒険者シオンは、なんでも作れる【クラフト】スキルを奪われた上に、S級パーティから追放された。しかしシオンには【クラフト】のために培った知識や技術がまだ残されていた!
物作りを通して、新たな仲間を得た彼は、世界初の技術の開発へ着手していく。
職人ギルドから追放された美少女ソフィア。
逃亡中の魔法使いノエル。
騎士職を剥奪された没落貴族のアリシア。
彼女らもまた、一度は奪われ、失ったものを、物作りを通して取り戻していく。
カクヨムにて完結済み。
( https://kakuyomu.jp/works/16817330656544103806 )
【完結】勇者PTから追放された空手家の俺、可愛い弟子たちと空手無双する。俺が抜けたあとの勇者たちが暴走? じゃあ、最後に俺が息の根をとめる
ともボン
ファンタジー
「ケンシン、てめえは今日限りでクビだ! このパーティーから出て行け!」
ある日、サポーターのケンシンは勇者のキースにそう言われて勇者パーティーをクビになってしまう。
そんなケンシンをクビにした理由は魔力が0の魔抜けだったことと、パーティーに何の恩恵も与えない意味不明なスキル持ちだったこと。
そしてケンシンが戦闘をしない空手家で無能だったからという理由だった。
ケンシンは理不尽だと思いながらも、勇者パーティーになってから人格が変わってしまったメンバーのことを哀れに思い、余計な言い訳をせずに大人しく追放された。
しかし、勇者であるキースたちは知らなかった。
自分たちがSランクの冒険者となり、国王から勇者パーティーとして認定された裏には、人知れずメンバーたちのために尽力していたケンシンの努力があったことに。
それだけではなく、実は縁の下の力持ち的存在だったケンシンを強引に追放したことで、キースたち勇者パーティーはこれまで味わったことのない屈辱と挫折、そして没落どころか究極の破滅にいたる。
一方のケンシンは勇者パーティーから追放されたことで自由の身になり、国の歴史を変えるほどの戦いで真の実力を発揮することにより英雄として成り上がっていく。
最低最悪の悪役令息に転生しましたが、神スキル構成を引き当てたので思うままに突き進みます! 〜何やら転生者の勇者から強いヘイトを買っている模様
コレゼン
ファンタジー
「おいおい、嘘だろ」
ある日、目が覚めて鏡を見ると俺はゲーム「ブレイス・オブ・ワールド」の公爵家三男の悪役令息グレイスに転生していた。
幸いにも「ブレイス・オブ・ワールド」は転生前にやりこんだゲームだった。
早速、どんなスキルを授かったのかとステータスを確認してみると――
「超低確率の神スキル構成、コピースキルとスキル融合の組み合わせを神引きしてるじゃん!!」
やったね! この神スキル構成なら処刑エンドを回避して、かなり有利にゲーム世界を進めることができるはず。
一方で、別の転生者の勇者であり、元エリートで地方自治体の首長でもあったアルフレッドは、
「なんでモブキャラの悪役令息があんなに強力なスキルを複数持ってるんだ! しかも俺が目指してる国王エンドを邪魔するような行動ばかり取りやがって!!」
悪役令息のグレイスに対して日々不満を高まらせていた。
なんか俺、勇者のアルフレッドからものすごいヘイト買ってる?
でもまあ、勇者が最強なのは検証が進む前の攻略情報だから大丈夫っしょ。
というわけで、ゲーム知識と神スキル構成で思うままにこのゲーム世界を突き進んでいきます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる