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第二章 ダンジョン攻略編
第23話 借金 5374万3490ゴル
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「よし、2階層に行くよ!」
2階層に降りてしばらくすると、大きな石の巨人が現れた。
ストーンゴーレムだ。
「…いける?」
過保護なテレージアが止めないくらいなので、能力的には問題ない。
だが、ニクラスの倍以上ある巨体はそれだけで相手を萎縮させる威圧感がある。
思うように動けず盾以外で攻撃を受けてしまったら、最悪死んでしまう。
相手に怯まず戦えるか、テレージアはそれをニクラスに問いかけた。
「…もちろん、いくよ。」
ステータスはともかく、心の強さは誰にも負けない。
ニクラスはその自負があった。
「自分に負けるな」…父さんとの約束があるから。
ストーンゴーレムと相対するニクラス。
…でかい。
目の前に来ると、その大きさがさらに際立つ。
ストーンゴーレムが拳を振り上げて、ニクラス目がけて叩きつけた。
動作が大きい攻撃だったので、問題なく回避した。
そのまま背後に回り、ストーンゴーレムの足を斬りつけた。
ニクラスの身長では足しか攻撃できない。
「ゴォぉおぉおおお!!!」
腕を振り回して攻撃してくるストーンゴーレム。
ニクラスはバックステップでそれを躱した。
その時、ニクラスはでこぼこの地面に足をひっかけ、体勢を崩してしまった。
振り向いたストーンゴーレムの拳がニクラスを襲う。
「ニクラス!!」
テレージアが剣を構えるが、ニクラスは冷静にストーンゴーレムの動きを見ている。
テレージアはグッと堪えた。
ガンッ!!
ストーンゴーレムの拳がニクラスを捉えた。
が、ニクラスは風衝の盾でしっかりとガード。
はたから見た光景は不思議な感じになるが、盾は衝撃を含めてダメージを完全に殺していた。
Bランクの盾は伊達ではない。
そのあとも回避と盾のガードでダメージをもらうことなく、ストーンゴーレムを倒した。
ストーンゴーレムのレベルは15。
レベル差が3では1~2体倒しただけではレベルが上がらない。
2階層ではレベル15~19の敵が出てくるのだが、1対1ならニクラスもなんとか倒すことができる相手だった。
進みながら10体ほど倒し、レベルが15まで上がった。
************
名前:ニクラス
Lv:12→15
HP:600→750
MP:60→75
体力:60→75
力:60→75
素早さ:60→75(+80)
器用さ:60→75
魔力:60→75
************
武器:旋風刃
防具:皮の鎧
風障の盾
2階層に降りてもうそろそろ1時間。
「あれが予知ならアイテムが手に入るはずなんだけどなぁ…?」
手に入らないまま、3階層への階段まで来てしまった。
「さすがにもうここが限界だよ?」
アイテムを見つけたいという気持ちは大事にしてあげたいが、命には替えられない。
テレージアもこれ以上進まないことは譲るつもりがなかった。
「多分、この辺りにあるはずなんだけど…。」
ニクラスは時間から考えても、この近辺にあるはずのアイテムを探す。
どこかに仕掛けがあるんじゃないかと、壁も隈なく調べる。
「しょうがないよ。
もう行くよ?」
周辺にモンスターがいないことを確認してテレージアが帰る方向へ歩き出す。
「うん…。
あれは予知じゃなかったのか…。」
ニクラスも諦めて渋々テレージアに付いていこうとする。
「ん?」
テレージアの方へ振り向いた時、背後に視線を感じた気がした。
壁の方に目を向けるニクラス。
「どうしたの?」
テレージアも反応してニクラスの方を見る。
………。
「気のせいかな?」
「気をつけてね?」
そう言ってテレージアはまた歩き出した。
ニクラスは気になって、壁をじっくりと見つめる。
テレージアが曲がり角を曲がって見えなくなった。
その時。
天井にニクラスをギョロリと睨みつける目玉が現れた。
2階層に降りてしばらくすると、大きな石の巨人が現れた。
ストーンゴーレムだ。
「…いける?」
過保護なテレージアが止めないくらいなので、能力的には問題ない。
だが、ニクラスの倍以上ある巨体はそれだけで相手を萎縮させる威圧感がある。
思うように動けず盾以外で攻撃を受けてしまったら、最悪死んでしまう。
相手に怯まず戦えるか、テレージアはそれをニクラスに問いかけた。
「…もちろん、いくよ。」
ステータスはともかく、心の強さは誰にも負けない。
ニクラスはその自負があった。
「自分に負けるな」…父さんとの約束があるから。
ストーンゴーレムと相対するニクラス。
…でかい。
目の前に来ると、その大きさがさらに際立つ。
ストーンゴーレムが拳を振り上げて、ニクラス目がけて叩きつけた。
動作が大きい攻撃だったので、問題なく回避した。
そのまま背後に回り、ストーンゴーレムの足を斬りつけた。
ニクラスの身長では足しか攻撃できない。
「ゴォぉおぉおおお!!!」
腕を振り回して攻撃してくるストーンゴーレム。
ニクラスはバックステップでそれを躱した。
その時、ニクラスはでこぼこの地面に足をひっかけ、体勢を崩してしまった。
振り向いたストーンゴーレムの拳がニクラスを襲う。
「ニクラス!!」
テレージアが剣を構えるが、ニクラスは冷静にストーンゴーレムの動きを見ている。
テレージアはグッと堪えた。
ガンッ!!
ストーンゴーレムの拳がニクラスを捉えた。
が、ニクラスは風衝の盾でしっかりとガード。
はたから見た光景は不思議な感じになるが、盾は衝撃を含めてダメージを完全に殺していた。
Bランクの盾は伊達ではない。
そのあとも回避と盾のガードでダメージをもらうことなく、ストーンゴーレムを倒した。
ストーンゴーレムのレベルは15。
レベル差が3では1~2体倒しただけではレベルが上がらない。
2階層ではレベル15~19の敵が出てくるのだが、1対1ならニクラスもなんとか倒すことができる相手だった。
進みながら10体ほど倒し、レベルが15まで上がった。
************
名前:ニクラス
Lv:12→15
HP:600→750
MP:60→75
体力:60→75
力:60→75
素早さ:60→75(+80)
器用さ:60→75
魔力:60→75
************
武器:旋風刃
防具:皮の鎧
風障の盾
2階層に降りてもうそろそろ1時間。
「あれが予知ならアイテムが手に入るはずなんだけどなぁ…?」
手に入らないまま、3階層への階段まで来てしまった。
「さすがにもうここが限界だよ?」
アイテムを見つけたいという気持ちは大事にしてあげたいが、命には替えられない。
テレージアもこれ以上進まないことは譲るつもりがなかった。
「多分、この辺りにあるはずなんだけど…。」
ニクラスは時間から考えても、この近辺にあるはずのアイテムを探す。
どこかに仕掛けがあるんじゃないかと、壁も隈なく調べる。
「しょうがないよ。
もう行くよ?」
周辺にモンスターがいないことを確認してテレージアが帰る方向へ歩き出す。
「うん…。
あれは予知じゃなかったのか…。」
ニクラスも諦めて渋々テレージアに付いていこうとする。
「ん?」
テレージアの方へ振り向いた時、背後に視線を感じた気がした。
壁の方に目を向けるニクラス。
「どうしたの?」
テレージアも反応してニクラスの方を見る。
………。
「気のせいかな?」
「気をつけてね?」
そう言ってテレージアはまた歩き出した。
ニクラスは気になって、壁をじっくりと見つめる。
テレージアが曲がり角を曲がって見えなくなった。
その時。
天井にニクラスをギョロリと睨みつける目玉が現れた。
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