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第16話 犠牲の指輪
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「あ…。」
「どうしたんすか?」
「これ…、中指にハメたらどうなるんだろ?」
「…中指が、ダメージ肩代わりするかもってことっすか?」
「…うん。」
「…試してみる価値はあるっすね…。
今の中指のステータスはどうなってるんでしたっけ?
【鑑定】してみるっす。」
************
名前:古仙蒼真
Lv:85
HP:100
MP:10
耐久力:10
力:10
素早さ:10
器用さ:10
魔力:10
************
「本体は…、変わらずっすね。」
「本体のステータスは見るなよ。」
「つい。
じゃあ、中指見るっすね。」
************
名前:古仙蒼真
Lv:85
(中指)
耐久力:44000
力:44000
器用さ:44000
魔力:44000
************
「あ~、相変わらずイカれてますね。」
「おい、なんかだんだん俺の扱い雑になってないか?」
「いやいや、褒め言葉っすよ。
確かこの世界のステータスの上限は1000でしたよね。
こんだけあれば2倍くらいじゃ屁みたいなもんでしょうね。」
「よし、試してみよう。」
蒼真は中指に『犠牲の指輪』をはめた。
「それで、どうやって試すんすか?」
「…どうしよう。」
「俺っちが攻撃してみましょうか?」
「いや、それ指輪がうまく機能しなかったら死ぬやつだろ?」
「逆の手とか斬ってみたらいいんじゃないすか?
万が一斬れても死にはしないでしょ?」
「…手が切れてなくなっちゃうとか、耐えられんぞ?」
「回復魔法が使えたらな~…。
……あ、試してみたら使えた。
兄貴!
これで万が一があっても大丈夫っす!」
「…いくらなんでもスキル覚えるの早すぎだろ…。
じ、じゃあ、優しく頼む。」
「オッケーっす!」
蒼真は左手を水平に持ち上げた。
「めっちゃ怖いんだけど!!
まじで優しくしてくれよ!?」
「大丈夫っすよ!
俺っちに任せて!」
「不安しかないよ…。」
「大丈夫大丈夫!
そぉーっとね…。」
ゆっくりと剣を振り下ろす光。
しかし、光はこの世界に来てからまともに剣を振ったことがなかった。
つまり、レベルが上がって別人のようになった自分の体での力加減をわかっていなかったのだ。
「あっ…。」
「えっ!?」
聞き捨てならない光の声に、ものすごく焦る蒼真。
完全に手を切り落とす勢いで剣が振り下ろされた。
「ちょっ…!」
思わず目を瞑る蒼真。
痛みは…ない。
そうっと目を開けて、左手を確認する。
「あ、ある…。」
剣は左手を切り落とさずに止まっていた。
血すらも出ていない。
「せ、成功っすね!」
「いやいや!
お前完全に力加減間違ったろ!?
指輪が機能してなかったら絶対に左手なくなってたぞ?!」
「ま、まあまあ!
結果オーライってことで!
あんまり優しすぎても検証できないっすから!」
「ふざけんな!」
「しかし、このアイテムは掘り出し物でしたね!
もう兄貴に死角はないっす!
無敵っすよ!!」
「お、お役にたてたでしょうか…?」
成り行きを見守っていた四天王が恐る恐る声をかけてくる。
「あ!
あざっす!
おかげさまで兄貴の弱点が克服できたっすよ!」
「多分、この人たちは俺たちを嵌めようとは思ってないみたいだな。」
「そうっすね。
お2人を疑って悪かったっす!」
「信じてもらえたなら何よりです!」
「じゃあ、魔王倒しに行こうか?
あ、あと1人四天王がいるんだっけ?」
「そうっすよね。
あのー、四天王さん。
もう1人の四天王はどんな人っすか?」
「もう1人の四天王は…、異世界からきた勇者です。」
「どうしたんすか?」
「これ…、中指にハメたらどうなるんだろ?」
「…中指が、ダメージ肩代わりするかもってことっすか?」
「…うん。」
「…試してみる価値はあるっすね…。
今の中指のステータスはどうなってるんでしたっけ?
【鑑定】してみるっす。」
************
名前:古仙蒼真
Lv:85
HP:100
MP:10
耐久力:10
力:10
素早さ:10
器用さ:10
魔力:10
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「本体は…、変わらずっすね。」
「本体のステータスは見るなよ。」
「つい。
じゃあ、中指見るっすね。」
************
名前:古仙蒼真
Lv:85
(中指)
耐久力:44000
力:44000
器用さ:44000
魔力:44000
************
「あ~、相変わらずイカれてますね。」
「おい、なんかだんだん俺の扱い雑になってないか?」
「いやいや、褒め言葉っすよ。
確かこの世界のステータスの上限は1000でしたよね。
こんだけあれば2倍くらいじゃ屁みたいなもんでしょうね。」
「よし、試してみよう。」
蒼真は中指に『犠牲の指輪』をはめた。
「それで、どうやって試すんすか?」
「…どうしよう。」
「俺っちが攻撃してみましょうか?」
「いや、それ指輪がうまく機能しなかったら死ぬやつだろ?」
「逆の手とか斬ってみたらいいんじゃないすか?
万が一斬れても死にはしないでしょ?」
「…手が切れてなくなっちゃうとか、耐えられんぞ?」
「回復魔法が使えたらな~…。
……あ、試してみたら使えた。
兄貴!
これで万が一があっても大丈夫っす!」
「…いくらなんでもスキル覚えるの早すぎだろ…。
じ、じゃあ、優しく頼む。」
「オッケーっす!」
蒼真は左手を水平に持ち上げた。
「めっちゃ怖いんだけど!!
まじで優しくしてくれよ!?」
「大丈夫っすよ!
俺っちに任せて!」
「不安しかないよ…。」
「大丈夫大丈夫!
そぉーっとね…。」
ゆっくりと剣を振り下ろす光。
しかし、光はこの世界に来てからまともに剣を振ったことがなかった。
つまり、レベルが上がって別人のようになった自分の体での力加減をわかっていなかったのだ。
「あっ…。」
「えっ!?」
聞き捨てならない光の声に、ものすごく焦る蒼真。
完全に手を切り落とす勢いで剣が振り下ろされた。
「ちょっ…!」
思わず目を瞑る蒼真。
痛みは…ない。
そうっと目を開けて、左手を確認する。
「あ、ある…。」
剣は左手を切り落とさずに止まっていた。
血すらも出ていない。
「せ、成功っすね!」
「いやいや!
お前完全に力加減間違ったろ!?
指輪が機能してなかったら絶対に左手なくなってたぞ?!」
「ま、まあまあ!
結果オーライってことで!
あんまり優しすぎても検証できないっすから!」
「ふざけんな!」
「しかし、このアイテムは掘り出し物でしたね!
もう兄貴に死角はないっす!
無敵っすよ!!」
「お、お役にたてたでしょうか…?」
成り行きを見守っていた四天王が恐る恐る声をかけてくる。
「あ!
あざっす!
おかげさまで兄貴の弱点が克服できたっすよ!」
「多分、この人たちは俺たちを嵌めようとは思ってないみたいだな。」
「そうっすね。
お2人を疑って悪かったっす!」
「信じてもらえたなら何よりです!」
「じゃあ、魔王倒しに行こうか?
あ、あと1人四天王がいるんだっけ?」
「そうっすよね。
あのー、四天王さん。
もう1人の四天王はどんな人っすか?」
「もう1人の四天王は…、異世界からきた勇者です。」
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