隣のお兄さんの生霊がいつも一緒

ミクリ21 (新)

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お兄さん、それは違う意味のホラーでは?

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「あっ…ダメ……あぁっ!」

今夜もやってきた夜這いの相手。

それは隣に住むお兄さん……の生霊。

生霊なので、壁をすり抜けてやってくる。

ちなみに、お兄さんは自分の生霊がそんなことをしているなんて知らない。



お兄さんの名前は海月みつき27歳。

おっとりしてみえる美人さんだ。

対して俺の名前はれん22歳。

週3日というシフトで学校の深夜警備のバイトをしているフツメンだ。

自分でフツメンって言うの悲しいな……。

その学校は怪談話が豊富なせいで警備のバイトがすぐ辞めるから、例え週3日というシフトでも歓迎される仕事である。

本来なら、俺も早々に辞めてたのかもしれない。

俺も仕事中に怪奇現象にはあっている。

でもなんと、海月さんの生霊は怪奇現象を威嚇して勝利をするのだ。

俺、もしかしたら陰陽師の才能あるのかな?ワクワク!

まぁ、何故か海月さんの生霊がめっちゃ強いだけで、残念ながら俺は陰陽師の才能ないみたいだけど。



海月さんの生霊がやってくるようになったのは、俺が引っ越してきて挨拶しに初めて会ったあの日からだ。

最初はびっくりした。

どうやって部屋に入ったのかと……。

というか、最初は生霊だと気づいてなかった。

「海月さん!?」

「連君……好き♡」

「おほ……まさかこれは夜這い!嬉しいけど不法侵入はダメですよ」

俺は、海月さんを押し退けようとした。

しかし、何故か体が動かなくなって、海月さんのしたいように俺は……美味しく頂かれました。ぽっ。

まさか、処女喪失の相手が美人な生霊とか想像すらしたことなかったよね。



翌日、俺は海月さんに夜這いのことを聞いたが……。

「……それは、新手のナンパかな?積極的だね」

まるで俺が冗談言ったみたいな反応から、あれが生霊だと俺は理解したんだ。

よく考えたらあの海月さん透けてたし……。



海月さんの生霊に、仕事が休みの日はアンアン抱かれ、仕事の日は怪奇現象を威嚇するために憑いてくる。

毎晩海月さんの生霊が一緒だ。

でも、海月さんはやっぱり何も知らないっぽい。



ある日、海月さんに言われたんだ。

「連君、いつも誰と一緒にいるの?」

「え!?急にどうしたんですか?」

「夜……連君のエッチな声が筒抜けで……。でも、連君の部屋には連君以外いないはずなのに、不思議に思ってね」

「ぶふっ!?筒抜けって……えぇっ!!」

「ねぇ、いつも誰とエッチしてるのかな?僕、気になるなぁ……」

「み、海月さん……?」

海月さんは、ニタリと笑った。

あれ?

なんで海月さん、俺の部屋に俺以外いないって把握してるの?

……俺は、もしかしたら気づかなくてもいいことに気づきかけているかもしれない。



そして、夜。

生霊はやってこなかった。

だって……。

「連君♡」

本人がいるのだから。

体は動かない。

生霊の時とは違う理由だ。

縛られているから動かないんだ。

どうやって部屋に入ったのかはわからなかったけど、海月さんにすっかり惚れていた俺はやっぱり大人しく抱かれるのだった。



朝チュンした海月さんに、不法侵入の理由を聞いたら……。

「だって、僕が先に連君を好きになったのにどこかの誰かが連君を抱いて僕に連君のエッチな声聞かせてマウント取るから……」

海月さん、そのマウントしてきた相手って、海月さんの生霊ですよ。

俺は海月さんが可愛くて、キスしてそのまま恋人になったのだった。
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