38 / 54
番外編1
末っ子の誕生
フェンリルの村で、新しい命が産声をあげた。
それは、バジルとルディガーの間に生まれた赤ちゃん。
四男である末っ子のフレディの声だ。
「バジル、よくやってくれた。ありがとう、ありがとう!可愛い息子だな!」
ルディガーは嬉し泣きをしながら、産まれたてのフレディを抱き上げる。
シモン、カミル、エリック達三つ子は、ルディガーにそっくりだったが、どうやらフレディはバジルにそっくりのようだ。
どちらに似ていても、可愛い我が子であることには変わりない。
ルディガーもバジルも、フレディに愛しいという気持ちを溢れさせていた。
「可愛いね!」
「僕達の弟だね!」
「可愛い可愛い可愛い!はぁはぁ!」
三つ子も弟の誕生を喜び、フレディを深く愛して大切にしようと思う。
お兄ちゃん魂に火がついたようだった。
バジルがフレディに胸からミルクを与える時、ルディガーは必ず羨ましそうな眼差しを向ける。
その光景は、三つ子のミルクの時もあった光景だ。
「ルディガーさん、ミルクは赤ちゃんのご飯ですからね?」
「わかっている。だからミルクを求めてはいない。ただ、バジルのミルクをチュッパッパと飲むのが羨ましいと思うだけだ。横取りはしない。羨ましいと思うだけだ」
「羨ましいと思うだけだって二回言いましたね」
「大事なことだから二回言ったんだ」
所謂、思うだけなら自由ってやつをルディガーは主張している。
ルディガーを可愛いと思ったバジルは、ミルクを与え終わった後に、大人しく待てをしていたルディガーにキスをするのだった。
三つ子はお兄ちゃんパワーを発揮して、ルディガーもバジルと一緒に頑張り、クロムや他のフェンリルの支えもあって、フレディはスクスクと育つ。
年月は何年も過ぎた頃、フレディはあっという間に成長して、人間でいうなら5歳ぐらいになっていた。
ちなみに、三つ子は人間でいうなら12歳ぐらい。
………フェンリル年齢ではもっと上だが。
「シモンお兄ちゃん、カミルお兄ちゃん、エリックお兄ちゃん、だーい好き♡」
可愛くフレディは無邪気に笑う。
「「「フレディ!♡」」」
三つ子は嬉しそうに可愛い弟を抱きしめた。
「いつ見ても兄弟仲が良くて、僕も兄弟が欲しいぐらいだよ」
まだ兄弟のいないランスは、兄弟ほしいなと密かに思っていたりする。
「ランスお兄ちゃん大好き♡」
そんなランスにも、フレディは無邪気に笑った。
「ふふ、フレディありがとう」
ランスがフレディの頭を撫でると、嬉しそうにフレディは尻尾を振る。
今日もこのフェンリルの村は、平和で幸せな場所である。
★
次回
本編第二章スタート!
それは、バジルとルディガーの間に生まれた赤ちゃん。
四男である末っ子のフレディの声だ。
「バジル、よくやってくれた。ありがとう、ありがとう!可愛い息子だな!」
ルディガーは嬉し泣きをしながら、産まれたてのフレディを抱き上げる。
シモン、カミル、エリック達三つ子は、ルディガーにそっくりだったが、どうやらフレディはバジルにそっくりのようだ。
どちらに似ていても、可愛い我が子であることには変わりない。
ルディガーもバジルも、フレディに愛しいという気持ちを溢れさせていた。
「可愛いね!」
「僕達の弟だね!」
「可愛い可愛い可愛い!はぁはぁ!」
三つ子も弟の誕生を喜び、フレディを深く愛して大切にしようと思う。
お兄ちゃん魂に火がついたようだった。
バジルがフレディに胸からミルクを与える時、ルディガーは必ず羨ましそうな眼差しを向ける。
その光景は、三つ子のミルクの時もあった光景だ。
「ルディガーさん、ミルクは赤ちゃんのご飯ですからね?」
「わかっている。だからミルクを求めてはいない。ただ、バジルのミルクをチュッパッパと飲むのが羨ましいと思うだけだ。横取りはしない。羨ましいと思うだけだ」
「羨ましいと思うだけだって二回言いましたね」
「大事なことだから二回言ったんだ」
所謂、思うだけなら自由ってやつをルディガーは主張している。
ルディガーを可愛いと思ったバジルは、ミルクを与え終わった後に、大人しく待てをしていたルディガーにキスをするのだった。
三つ子はお兄ちゃんパワーを発揮して、ルディガーもバジルと一緒に頑張り、クロムや他のフェンリルの支えもあって、フレディはスクスクと育つ。
年月は何年も過ぎた頃、フレディはあっという間に成長して、人間でいうなら5歳ぐらいになっていた。
ちなみに、三つ子は人間でいうなら12歳ぐらい。
………フェンリル年齢ではもっと上だが。
「シモンお兄ちゃん、カミルお兄ちゃん、エリックお兄ちゃん、だーい好き♡」
可愛くフレディは無邪気に笑う。
「「「フレディ!♡」」」
三つ子は嬉しそうに可愛い弟を抱きしめた。
「いつ見ても兄弟仲が良くて、僕も兄弟が欲しいぐらいだよ」
まだ兄弟のいないランスは、兄弟ほしいなと密かに思っていたりする。
「ランスお兄ちゃん大好き♡」
そんなランスにも、フレディは無邪気に笑った。
「ふふ、フレディありがとう」
ランスがフレディの頭を撫でると、嬉しそうにフレディは尻尾を振る。
今日もこのフェンリルの村は、平和で幸せな場所である。
★
次回
本編第二章スタート!
あなたにおすすめの小説
主人公は高みの見物していたい
ポリ 外丸
ファンタジー
高等魔術学園に入学した主人公の新田伸。彼は大人しく高校生活を送りたいのに、友人たちが問題を持ち込んでくる。嫌々ながら巻き込まれつつ、彼は徹底的に目立たないようにやり過ごそうとする。例え相手が高校最強と呼ばれる人間だろうと、やり過ごす自信が彼にはあった。何故なら、彼こそが世界最強の魔術使いなのだから……。最強の魔術使いの高校生が、平穏な学園生活のために実力を隠しながら、迫り来る問題を解決していく物語。
※主人公はできる限り本気を出さず、ずっと実力を誤魔化し続けます
※小説家になろう、ノベルアップ+、ノベルバ、カクヨムにも投稿しています。
「隠れ有能主人公が勇者パーティから追放される話」(作者:オレ)の無能勇者に転生しました
湖町はの
BL
バスの事故で亡くなった高校生、赤谷蓮。
蓮は自らの理想を詰め込んだ“追放もの“の自作小説『勇者パーティーから追放された俺はチートスキル【皇帝】で全てを手に入れる〜後悔してももう遅い〜』の世界に転生していた。
だが、蓮が転生したのは自分の名前を付けた“隠れチート主人公“グレンではなく、グレンを追放する“無能勇者“ベルンハルト。
しかもなぜかグレンがベルンハルトに執着していて……。
「好きです。命に変えても貴方を守ります。だから、これから先の未来も、ずっと貴方の傍にいさせて」
――オレが書いてたのはBLじゃないんですけど⁈
__________
追放ものチート主人公×当て馬勇者のラブコメ
一部暗いシーンがありますが基本的には頭ゆるゆる
(主人公たちの倫理観もけっこうゆるゆるです)
※R成分薄めです
__________
小説家になろう(ムーンライトノベルズ)にも掲載中です
o,+:。☆.*・+。
お気に入り、ハート、エール、コメントとても嬉しいです\( ´ω` )/
ありがとうございます!!
BL大賞ありがとうございましたm(_ _)m
左遷先は、後宮でした。
猫宮乾
BL
外面は真面目な文官だが、週末は――打つ・飲む・買うが好きだった俺は、ある日、ついうっかり裏金騒動に関わってしまい、表向きは移動……いいや、左遷……される事になった。死刑は回避されたから、まぁ良いか! お妃候補生活を頑張ります。※異世界後宮ものコメディです。(表紙イラストは朝陽天満様に描いて頂きました。本当に有難うございます!)
「今夜は、ずっと繋がっていたい」というから頷いた結果。
猫宮乾
BL
異世界転移(転生)したワタルが現地の魔術師ユーグと恋人になって、致しているお話です。9割性描写です。※自サイトからの転載です。サイトにこの二人が付き合うまでが置いてありますが、こちら単独でご覧頂けます。
被虐趣味のオメガはドSなアルファ様にいじめられたい。
かとらり。
BL
セシリオ・ド・ジューンはこの国で一番尊いとされる公爵家の末っ子だ。
オメガなのもあり、蝶よ花よと育てられ、何不自由なく育ったセシリオには悩みがあった。
それは……重度の被虐趣味だ。
虐げられたい、手ひどく抱かれたい…そう思うのに、自分の身分が高いのといつのまにかついてしまった高潔なイメージのせいで、被虐心を満たすことができない。
だれか、だれか僕を虐げてくれるドSはいないの…?
そう悩んでいたある日、セシリオは学舎の隅で見つけてしまった。
ご主人様と呼ぶべき、最高のドSを…
転生?憑依? 中身おっさんの俺は異世界で無双しない。ただし予想の斜め上は行く!
くすのき
BL
最初に謝っておきます!
漬物業界の方、マジすまぬ。
&本編完結、番外編も!
この話は――三十路の男が、ある日突然、ラシェル・フォン・セウグとして異世界におりたち、ひょんな事から助けた8歳の双子と婚約して、ゴ◯チュウもどきから授かった力で回復薬(漬物味)を作って、なんか頑張るコメディーBLです!
ドジで惨殺されそうな悪役の僕、平穏と領地を守ろうとしたら暴虐だったはずの領主様に迫られている気がする……僕がいらないなら詰め寄らないでくれ!
迷路を跳ぶ狐
BL
いつもドジで、今日もお仕えする領主様に怒鳴られていた僕。自分が、ゲームの世界に悪役として転生していることに気づいた。このままだと、この領地は惨事が起こる。けれど、選択肢を間違えば、領地は助かっても王国が潰れる。そんな未来が怖くて動き出した僕だけど、すでに領地も王城も策略だらけ。その上、冷酷だったはずの領主様は、やけに僕との距離が近くて……僕は平穏が欲しいだけなのに! 僕のこと、いらないんじゃなかったの!? 惨劇が怖いので先に城を守りましょう!