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可愛い子には気をつけよう

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教師として生きてたぶん10年ぐらい。

俺は自分の身に起きた非現実に頭を抱えた。

俺はちょっと抜いてる最中の健全な男で、セクシーなグラビアでシコシコと疲れる現実を忘れて励んでいたのに………突然異世界転移したんだ。

あろうことか、可愛い系の若くて美しい王様の入浴中に!!

「え………あ、おっきい(ぽ♡)」

ガッツリと俺の股間みるのやめてくれ。

丁度いいとこだったんだよ。

まだ出してないんだよ。

素直に恥ずかしい気持ちを味わったね!



その後、王様は俺に衣食住を保証してくれて助かっている。

だが………。

「タカシ、私の身体食べ頃ですよ」

「陛下、からかわないでくれ」

「スティって呼んでください♡」

俺の立ち位置………王様の男なんだわ。

現在進行系で熱烈な求愛を受けている。

ちなみに、タカシって俺の名前だ。

毎晩せっせと夜這いに来るし、愛称は当たり前で、衣食住って王様の婚約者としてだった。

ちなみに、俺の部屋って王様の隣だ。

………所謂王妃の部屋ってやつで、内側の扉が隣の王様の部屋に通じている。(鍵はない)

王様曰く、雄らしい立派なブツに惚れたとか………いや、そんな立派でもないよ?

少なくとも、王様よりちょびっと大きいだけだ。

「タカシ、私って魅力ないですか?」

「魅力はものすごくある。でも俺は女が良くて………」

「じゃあ、女じゃ二度と勃たない身体にします!」

「え?」

そして、俺は王様に組み敷かれた。



「あっ♡あっ♡」

王様……ヤってる時に王様呼びはちょっといただけないから、今は呼び方スティな。

スティは、俺に跨り騎乗位でエッサホイサと腰を振っている。………受けとして。

俺の強い抵抗は最終的に権力で大人しくさせられたよ。

『あんまり使いたくない手段でしたが、致し方ないですね』

スティが腹黒い笑みをみせてちょっとだけ心がヒュンとしたのは内緒だ。

スティの積極的な騎乗位は、練習したから大得意なんだとか。

『元々馬にもかなり上手に乗れますから、タカシを見事に乗りこなしてみせます!』

馬の騎乗とこの行為を一緒にしたら馬に悪いからやめなさい。

「あぁーっ!ゴリゴリすごいんです!私の中がタカシでいっぱいなんです!ひあぁーっ!」

「ぐっ…スティ……!」

俺も下から突き上げているが、スティの腰振りが激しくてついていけない。

気持ち良すぎて、これが巷で噂の尻で犯されるなんだなとより勃起した。

「あひぃっ!?またおっきくなりました!あーっ!」

スティは、行為中めちゃくちゃハキハキ喋るけどちゃんと気持ち良いのかな?

その不安から、俺はスティの結腸をぶち抜くことにした。

「おひっ!?タカシっ……がはっ……あがぁっ♡」

さっきまでの余裕は消えて、途端に腰を止めるから俺が今度は激しく振ってみる。

「んひぃっ!おんっおんっ!あーーーっ!!♡」

スティの乱れた姿に俺の気持ちは高ぶり、これでもかってほど俺は張り切ってしまったのだった。



「タカシ、もう逃げられませんからね?」

終わった瞬間部屋に入ってきた複数人の官僚達に、俺はびっくりして疲れた身体を無理に起こした。

「スティ?」

「婚前交渉を済ませたのは、官僚達に見届け人になってもらいました。王である私にこんなに中出しして、まさか私がタカシに責任を取らせないわけないですよね。責任を取って私と結婚しましょうね!式は明後日、衣装はもうできてます。婚姻届はタカシのサインを書いたら即受理します。はい、サインをお願いしますね」

そう言って目の前に書類を出された。

「………もしかして、ハメた?」

「ガッツリハマってましたよね。私の中に」

「そのハメたじゃない」

「愛する人を前にしたら、逃げられないように退路は塞ぐものですからね!」

「スティが黒い………」

「え!?私の身体未使用だったのに黒かったんですか!?」

「その黒いじゃない」

俺は若干呆れたが、まぁスティを嫌いじゃないから結婚してやろう。

もう逃げられないらしいしな。



こうして俺は、スティに溺愛される旦那になったんだよ。
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