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フライドポテト美味しいよね!

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「ラグノーツ!貴方を婚約破棄するわ!」

王女シャルロッテは婚約者のラグノーツを、王家主催のパーティで婚約破棄をした。

「何故?」

「貴方が浮気をしたからよ。証拠だってあるんだから!」

自分が正しいと思っているシャルロッテは、証拠写真を会場中にバラまく。

皆ザワザワしているのだが、ラグノーツは何故かずっとフライドポテトをモグモグと食べていた。

正確には、ラグノーツがフライドポテトをモグモグしているところに、シャルロッテが婚約破棄とか騒ぎだしたのである。

「一旦フライドポテトを置きなさいよ」

「嫌だけど」

「貴方、自分の立場をわかっているの!?」

「シャルロッテとフライドポテトなら、俺は迷わずフライドポテトを選ぶよ」

「誰がフライドポテト以下よ!!」

「フライドポテトを舐めるな!この悪魔のように魅惑的なチープな味が、誰もを虜にするんだぞ!」

周りは思う。

なんで婚約破棄騒動がフライドポテトについての話になってしまっているのだろうと。

そして、口論しつつもラグノーツはフライドポテトをモグモグをやめる気配はない。

ラグノーツはフライドポテトが大好きだから、仕方ないといえば仕方ないことだ。

「あと、ついでに俺は浮気してないから。でも婚約破棄は受け入れる。フライドポテトを舐めてるやつとは結婚できない」

「この証拠写真が目に入らないの!?」

「女装した弟だが」

「嘘おっしゃい!」

「弟は心が乙女なんだ。性転換手術の予定もあるほどにな。俺は自分の弟に恋愛感情なんて持たないし、妹になってもそれは変わらない」

「………マジの話なの?」

「マジだ。でも婚約破棄はする。俺はお前をいろんな意味で無理って思ったからな」

「………」

呆然とするシャルロッテだが、もう話は終わりだと思うラグノーツはフライドポテトに集中してしまった。

たぶんもう話しかけても気づかないだろう。

そして、婚約は本当に白紙になるのだった。



「お兄様、フライドポテトできましたよ!」

「ありがとうリコル」

弟リコルは、大好きな兄にフライドポテトを作っていた。

自分が原因で婚約がなくなった兄に、せめてもの償いとしてフライドポテトを揚げに揚げたのだ。

兄は世界はフライドポテトを中心に周っていると豪語するほどにフライドポテトを愛してる。

いつか、フライドポテトを愛せるパートナーがみつかればいいなと、リコルは内心思うのだった。
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みんなの感想(1件)

penpen
2023.10.02 penpen

フライドポテトは何処のポテト好きですか?マッククルーより|・ω・`)コッショリ

ミクリ21 (新)
2023.10.02 ミクリ21 (新)

コメントありがとうございます(⁠*⁠´⁠ω⁠`⁠*⁠)
個人的にはマックのポテト大好きです!(⁠ㆁ⁠ω⁠ㆁ⁠)

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