俺の寄り添いネコちゃん

ずっと寄り添います！

俺ことザックの可愛い恋人エルノは、いつも俺に寄り添っている。

ついたあだ名は寄り添いネコちゃん。

道を歩けば腕に抱きつき、俺が座れば真横もしくは俺の膝の上に当たり前のように座る。

食事中は必ず同じ物を好んで食べて、食べさせ合いっこが最低でも一食につき一回はなかったら拗ねてしまう。

トイレにもついてくるが、付き合いだした頃に一緒に入ろうとしてきて、説得した結果なんとか渋々トイレの外側で待つようにしてもらった。

お風呂も一緒で、たまに入浴中ににゃんにゃんと盛り上がるのは仕方ない。

寝る時だってずっと一緒だ。

お気付きかもしれないが、同棲中だぞ。

俺を大好き過ぎるネコちゃんは、男なら誰もが惚れる程可愛いから、たまに俺は嫉妬の視線を男達から受けている。

「ザ・モブのザックのくせに！」

「ザック許すまじ！」

「エルノたん可愛い可愛い可愛い……はぁはぁ」

そんな男達にエルノは………。

「背景がなんか言ってるね」

「背景呼びはやめてやれ。俺にヘイト集まるから」

「ザック以外は背景だもん」

エルノは俺以外が本当にどうでもいいらしく、なんなら名前と顔を覚えないぐらい俺以外の人を認識していない。

前に、チャレンジャーなイケメンがいたんだが……みるも無惨に散っていた。

なんなら、エルノはイケメンのメンタルをフルボッコにして立ち直れなくしていた。

………無自覚で。

まぁ、そのことがあって一部がドMになったらしいが………。

なんにでも需要ってあるよな。

「ザック、もしかして僕以外のこと考えてる？」

「いや？エルノのこと考えてた」

「えへへ♡」

俺の寄り添いネコちゃんは、今日も熱々に俺に寄り添って離れない。

可愛い可愛い俺だけのネコちゃんだ。