悪役令息に転生したらしいけど、何の悪役令息かわからないから好きにヤリチン生活ガンガンしよう!

ミクリ21 (新)

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10◆クロエ視点【クロエ×ステファン】

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昼休み。

俺は学園の中庭で、一人のんびりと休憩をしていた。

先生達には悪いが、居眠りで多少睡眠不足はなんとかなった。

………自主勉しとくから許してね?

まだ足腰が回復してない俺は、ジェイドに少しだけ一人にしてもらっているんだ。

俺にだって、一人になりたい時もたまにはあるということだ。



ふと気付いたら、なんか可愛い美少年と目があった。

「あ……う゛ぅっ!!」

「え!?」

突然蹲る美少年!

俺は急いでヨタヨタと近寄る。

まだシャンと歩けないんだ……こんなヨタヨタでもちゃんと急いでいるんだぜ。

俺は具合の悪そうな美少年に声をかけた。

「どうした?大丈夫か?」

「うぐぅっ!!………ふ、ふふ♡」

「ん?」

苦しんでたと思ったら、今度は何故か笑い始める美少年。

この美少年、もしかして情緒不安定なんだろうか?

「みぃつけた♡」

「え?」

初対面なのにみつけたって言われた。

え、何この子……こわぁ。

ちょっと内心引いていると、美少年は俺にいきなり抱きついてきた。

この子のこと怖いけれど、抱きつかれてちょっと嬉しくなってしまったのは、きっと男の悲しい性というやつだと思う。

「僕には分かるよ。黒江だよね?僕の黒江だよね?あぁ!会えた♡やっと会えたぁ~♡もう逃さないから………ふふふっ」

おっと?

これは……まさか!

この雰囲気の奴には見覚えがある。

あの日、前世の俺が死んだ日、俺の頭を刺した遊び相手だ!

彼の名前は確かホマレだったと思う。

ちょっと狂ってるところが可愛かったんだよね。

でも俺、誉に殺られちゃったけどね!

心中するとか言ってたけど、もしかして本当に心中したのかな?

まぁ、それはともかく。

そうか、誉も転生してたんだな。

そう思ってこの後どうしようと悩んでいたら、美少年はまた苦しみだした。

何か持病があるのだろうか?

「う゛あ゛ぁっ…!!黙れ!」

「え!?」

俺を突き飛ばして、また美少年は蹲る。

「……逃げてください。……早くっ!」

「君は……」

「早く!!」

美少年が必死にそう叫んだから、俺はその場から逃げ出した。

一体、あれはどういうことだ?

もしかして、美少年は転生というわけではないんだろうか?

………まさか、誉が執念で俺を追いかけてきた可能性あったりして………ひえぇ。

もし執念だったら怖いと思った。

もう玉ひゅんしちゃうよ!ひゅんひゅん!!

誉が俺を異世界まで追いかけてきてたら、誉はレジェンドストーカーの称号をもらっていいと思うよ。

普通のストーカーの次元を軽く超えてるからね!



その後、俺は廊下でステファンに会った。

俺の身体はまだヤれそうにないから、イチャイチャだけでも楽しむかとステファンと空き教室に入る。

そして、俺はなんとなくさっきの美少年の話をしたんだ。

「その特徴ならアルマだと思う」

どうやら美少年は、ステファンのクラスメートだったらしい。

「何か持病とかあるのかな」

「さぁ、どうなんだろう。最近転校してきた子だから何も知らないんだ」

「そうなんだ?」

彼女のようにステファンは俺に凭れて寛ぎ中だ。

というか、めちゃくちゃ可愛いんだが!

俺の足腰が今の状態じゃなければ手を出したのに………くぅ、残念!

ヤらないかチャレンジできないの無念!!

せめて太ももを撫で撫でして愛でるぐらいはしておこうと、ステファンの太ももに手を伸ばす。

「あっ♡クロエ………はぁはぁ」

ヤりすぎの代償を足腰に感じても、やはりエドヴァルドとの体験を後悔はしていない。

ステファンの太ももがすごくいい触り心地だから、今度素股のお誘いでもしてみよう。

「クロエ……くすぐったいよ。んあっ……はぁはぁ♡」

真っ赤に表情を染めて、ステファンはもじもじと身悶える。

でもその性欲の開放は、明日までお預けだ。

「明日俺が抱くまで、勝手に弄るの禁止だからな」

「私をこんなにしたのに禁欲させるなんて、クロエは酷い男だ。でも、なんだかそんなクロエも愛している!」

ステファンを興奮させるだけさせて禁欲させて、俺はステファンを明日のお楽しみにした。
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