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俺はルーク。

ショタなセス君の恋人だ。

年の差は15歳ほどあるよ。

俺の大好きなセス君は、小さなお手々でクネクネしているペットを撫でる。

それだけでヌチョヌチョ聞こえてくるね。

ペットの名前はビフテキちゃん。

めちゃくちゃヌルヌルしている触手の魔物だ。

名前のセンスにツッコんではいけない。

何故ならセス君がつけた名前だからだ。



ビフテキちゃんは、セス君に撫でられてとても喜んでいるみたい。

セス君の撫で撫で羨ましいから、俺と代わってくれないかな?

ビフテキちゃんの見た目はちょっとグロいけど、性格はわりといい子である。

元々は野生の魔物だったけど、ある日いつの間にかセス君が拾ってきていたんだ。

「ルーク!この子飼いたいの。ちゃんとお世話するから飼っちゃダメ?」

キラキラ光るセス君の瞳は可愛いけど、俺は飼うことを反対した。

だって野生の魔物だからね………。

「危ないのでダメですよ」

シュンと落ち込むセス君に俺は……興奮した。

それはともかく、はっきりダメだと言うとその触手は俺の脳内に直接語りかけてきたんだ!

『私は目の前の触手です。今、貴方の脳内に直接語りかけています』

『なん……だと!?』

コイツ……只者じゃないって思ったね。

身体をクネクネさせてヌルヌルと愛嬌を振り撒く触手は、必死に俺を説得してきた。

よっぽど飼われたかったんだね!

『今私を飼ってくれたら、なんと私が貴方の下心に協力します』

『えっ!でもタダじゃないんでしょう?』

『なんと今なら、ヤろうと思えば触手プレイだってタダでしますよ!私を逃すなんて愚の骨頂ですよ!』

『し…触手プレイ!!』

俺は……触手プレイという禁断の男のロマンに惹かれてしまって……欲望に負けてしまったんだ。

だって、セス君の触手プレイみたいもん!!はぁはぁ………。

俺は笑顔でセス君をみつめて触手を撫でる。

とてもヌルヌルしていたよ。

「セス君、やっぱり一緒に飼いましょうね」

「わぁい!ありがとうルーク!ルーク大好き!じゃあ、今日から君はビフテキちゃんね!ビフテキちゃんよろしくね!」

『び…ビフテキ!?』

『ぶふっ!』

触手が過剰にビクッとしたけど、セス君は喜んでくれたと思ってニッコリしている。

たぶん喜んでない声が脳内に聞こえたから、適当に褒めておいたよ。

『……美味しそうな名前ですね!ふっ!』

『それ、絶対褒めてないですよね?』

『褒めてる褒めてる』

触手に目はないが、疑いの眼差しを感じた。
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