パンツ職人のアントワーヌ太郎

ミクリ21 (新)

文字の大きさ
1 / 1

パンツ作りは能力

しおりを挟む
パンツ職人アントワーヌ太郎の朝は早い。

実はアントワーヌ太郎は異世界転移した青年で、転移特典で得た能力が【パンツ職人】だったのだ。

と言っても、作るための時間というものがあるので、朝早くから作っている。

パンツ専門商人をしているから、売り物として朝に作っているのだ。

焼きたてのパンならぬできたてのパンツだ!

オーダーメイドのパンツもあるので、なかなかに時間がかかったりもする。

ちなみに、アントワーヌってなんでついてるのか疑問に思うだろう諸君に教えよう。

異世界転移の悪ノリだったと!!

………めちゃくちゃ後悔したよ。

折角の異世界転移だから、異世界らしくしたいっていう気持ちと日本人という部分を残したいという気持ちから、ゲーム感覚でアントワーヌ太郎という名前を付けてしまったのだ。

その結果、ステータスに思いっきり【アントワーヌ太郎】と書かれてしまっているからもう訂正の仕様がない。

だから、俺はアントワーヌ太郎だ!!(泣)



話が脱線したが、早速パンツを作ろうじゃないか。

ノーマルパンツ、アブノーマルパンツ、ロイヤルパンツ、オーダーメイドのスケスケ切れ目アリの勝負パンツ。

俺はパンツ専門だから、ブラが無くてもいい客にしか売らないんだ。

ブラは別の店で買ってくれ。

さぁ、本日の営業だな!



最初にやって来たのはオーダーメイドの客。

「例のブツはできているか?」

お忍びと丸分かりの服装をしている明らかにどこかの王様である男は、威厳のある姿でそう言った。

この人男と結婚しているらしく、最近マンネリを感じてきたらしい。

だから、是非とも勝負パンツを作ってほしいと注文を入れてきたんだ。

「できているぜ。スケスケで大事なところを一切隠していない上に、真ん中の切れ目からお客さんのブツが取り出せる品だ」

「素晴らしい出来だ!これで嫁も興奮間違い無しだ!」

実はこの男、攻めっていうか旦那側なんだ。

男は金を払って去って行く。

マンネリ解消できるといいな。



続々とたくさん人がやってきて今日も大盛況だ。

そう思っていると、やってきてしまった愛しい彼が………。

俺のことを口説き中の客であるジャンに、俺はだいぶ悩まされている。

「アントワーヌ太郎きゅん♡このパンツを穿いた君はきっとすごく可愛いだろう」

そう言っていつも俺に似合いそうなパンツを購入してから、俺にめっちゃ絡んで帰って行く。

………俺のことを好きになってくれるのは嬉しいんだ。

俺も大好きだからな!

両思いで嬉しい……んだけど、その名前で呼ばないでくれ!!

あぁ、一生黒歴史が消えてくれない………。

ジャンにアントワーヌ太郎って言われる度に、羞恥心で思い悩む。

でも、元々の名前は嫌なんだよな………。

ちなみに、俺の元々の名前は何かって?

【皇帝】と書いて【キング】と読む。

王じゃなくて皇帝の理由は、両親のなんとなくだったらしい。

小さい頃からあんなに普通の名前に憧れていたのに、なんでアントワーヌ太郎なんてつけちゃったかな俺は!?



ある日の朝。

ついジャンを思いながらパンツを作ってしまったせいなのか、ほぼ紐のようなセクシーランジェリーを作ってしまったよ。

俺自身でドン引きしてしまったのだった。
しおりを挟む
感想 2

この作品の感想を投稿する

みんなの感想(2件)

歌川ピロシキ

ああ、ロイヤルでの勝負はつよつよかも。
なるほど、奥が深い。

2022.08.28 ミクリ21 (新)

コメントありがとうございます!(*´ω`*)
その気になれば、キングパンツもクイーンパンツもアントワーヌ太郎はできるでしょうね!(≧▽≦)

解除
歌川ピロシキ

キラキラネームからとんちきネームへの転生(合掌)
というか勝負ぱんつとアブノーマルぱんつってどう違うのか気になりました。
せっかくアブノーマルなのに勝負しないのか?勝負かけないのか?穿いてるだけで満足なのか?

2022.08.22 ミクリ21 (新)

コメントありがとうございます!(*´ω`*)
アブノーマルで勝負するかは購入者の自由です(。•̀ᴗ-)✧
ロイヤルで勝負という選択肢ももちろんありますよ(≧▽≦)

解除

あなたにおすすめの小説

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

騙されて快楽地獄

てけてとん
BL
友人におすすめされたマッサージ店で快楽地獄に落とされる話です。長すぎたので2話に分けています。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

BL団地妻-恥じらい新妻、絶頂淫具の罠-

おととななな
BL
タイトル通りです。 楽しんでいただけたら幸いです。

邪神の祭壇へ無垢な筋肉を生贄として捧ぐ

BL
鍛えられた肉体、高潔な魂―― それは選ばれし“供物”の条件。 山奥の男子校「平坂学園」で、新任教師・高尾雄一は静かに歪み始める。 見えない視線、執着する生徒、触れられる肉体。 誇り高き男は、何に屈し、何に縋るのか。 心と肉体が削がれていく“儀式”が、いま始まる。

BL 男達の性事情

蔵屋
BL
漁師の仕事は、海や川で魚介類を獲ることである。 漁獲だけでなく、養殖業に携わる漁師もいる。 漁師の仕事は多岐にわたる。 例えば漁船の操縦や漁具の準備や漁獲物の処理等。 陸上での魚の選別や船や漁具の手入れなど、 多彩だ。 漁師の日常は毎日漁に出て魚介類を獲るのが主な業務だ。 漁獲とは海や川で魚介類を獲ること。 養殖の場合は魚介類を育ててから出荷する養殖業もある。 陸上作業の場合は獲った魚の選別、船や漁具の手入れを行うことだ。 漁業の種類と言われる仕事がある。 漁師の仕事だ。 仕事の内容は漁を行う場所や方法によって多様である。 沿岸漁業と言われる比較的に浜から近い漁場で行われ、日帰りが基本。 日本の漁師の多くがこの形態なのだ。 沖合(近海)漁業という仕事もある。 沿岸漁業よりも遠い漁場で行われる。 遠洋漁業は数ヶ月以上漁船で生活することになる。 内水面漁業というのは川や湖で行われる漁業のことだ。 漁師の働き方は、さまざま。 漁業の種類や狙う魚によって異なるのだ。 出漁時間は早朝や深夜に出漁し、市場が開くまでに港に戻り魚の選別を終えるという仕事が日常である。 休日でも釣りをしたり、漁具の手入れをしたりと、海を愛する男達が多い。 個人事業主になれば漁船や漁具を自分で用意し、漁業権などの資格も必要になってくる。 漁師には、豊富な知識と経験が必要だ。 専門知識は魚類の生態や漁場に関する知識、漁法の技術と言えるだろう。 資格は小型船舶操縦士免許、海上特殊無線技士免許、潜水士免許などの資格があれば役に立つ。 漁師の仕事は、自然を相手にする厳しさもあるが大きなやりがいがある。 食の提供は人々の毎日の食卓に新鮮な海の幸を届ける重要な役割を担っているのだ。 地域との連携も必要である。 沿岸漁業では地域社会との結びつきが強く、地元のイベントにも関わってくる。 この物語の主人公は極楽翔太。18歳。 翔太は来年4月から地元で漁師となり働くことが決まっている。 もう一人の主人公は木下英二。28歳。 地元で料理旅館を経営するオーナー。 翔太がアルバイトしている地元のガソリンスタンドで英二と偶然あったのだ。 この物語の始まりである。 この物語はフィクションです。 この物語に出てくる団体名や個人名など同じであってもまったく関係ありません。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

処理中です...
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。