1 / 1
バナナって美味しい
しおりを挟む
私は今、ムーンムーンという国に来ている。
私は王族で、今回は初めての他国訪問なのだ。
所謂、私の教育のための訪問である。
さて、ムーンムーンは三日月を神聖視する国だ。
至宝と呼ばれる食べ物が有名らしいが、私は現地でのお楽しみということでどんな物なのか知らない。
「ようこそおいでくださいました。アメリア王女殿下」
「歓迎ありがとうございます。この度はお世話になりますわ」
王族総出でお出迎えをしてくれて、その後は歓迎パーティーが行われる。
さぁ、至宝なる食べ物とのご対面だ!
「こちら、我が国で至宝なる食べ物と言われているムーンバナナです」
「あらまぁ」
とても立派なバナナだった。
どこにでもあるバナナだった。
黄色くて……こう、三日月みたいに曲がった……いい感じのブーメランみたいなバナナだった。
「我が国は三日月を神聖視する故に、三日月にそっくりなバナナは至宝なる食べ物なのです。我が国のバナナは独自の改良がされていて、我が国限定バナナ……その名もムーンバナナが生まれました」
「あらまぁ………」
バナナへの熱い情熱を感じる。
「さぁ、是非ともご賞味ください」
「頂きますわ」
ムキムキ。
バナナを剝いて白い中身をパクリ。
ほのかな甘みに優しい香りが私を癒やしてくれる。
「あら、なんて美味しいの!今まで食べたことのあるバナナよりも断然美味しいわ」
「それは良かったです!栄養も本来よりも5倍を誇っております」
「素晴らしいバナナね!」
その後、私はこの国のムーンバナナに惚れ込み嫁ぐことにした。
ムーンムーンとしては、願ったり叶ったりだったようでとても喜ばれたよ。
今では、私は美味しくて栄誉満点のムーンバナナを、夫と子供達と一緒に毎日食べている。
私は王族で、今回は初めての他国訪問なのだ。
所謂、私の教育のための訪問である。
さて、ムーンムーンは三日月を神聖視する国だ。
至宝と呼ばれる食べ物が有名らしいが、私は現地でのお楽しみということでどんな物なのか知らない。
「ようこそおいでくださいました。アメリア王女殿下」
「歓迎ありがとうございます。この度はお世話になりますわ」
王族総出でお出迎えをしてくれて、その後は歓迎パーティーが行われる。
さぁ、至宝なる食べ物とのご対面だ!
「こちら、我が国で至宝なる食べ物と言われているムーンバナナです」
「あらまぁ」
とても立派なバナナだった。
どこにでもあるバナナだった。
黄色くて……こう、三日月みたいに曲がった……いい感じのブーメランみたいなバナナだった。
「我が国は三日月を神聖視する故に、三日月にそっくりなバナナは至宝なる食べ物なのです。我が国のバナナは独自の改良がされていて、我が国限定バナナ……その名もムーンバナナが生まれました」
「あらまぁ………」
バナナへの熱い情熱を感じる。
「さぁ、是非ともご賞味ください」
「頂きますわ」
ムキムキ。
バナナを剝いて白い中身をパクリ。
ほのかな甘みに優しい香りが私を癒やしてくれる。
「あら、なんて美味しいの!今まで食べたことのあるバナナよりも断然美味しいわ」
「それは良かったです!栄養も本来よりも5倍を誇っております」
「素晴らしいバナナね!」
その後、私はこの国のムーンバナナに惚れ込み嫁ぐことにした。
ムーンムーンとしては、願ったり叶ったりだったようでとても喜ばれたよ。
今では、私は美味しくて栄誉満点のムーンバナナを、夫と子供達と一緒に毎日食べている。
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
彼の巨大な体に覆われ、満たされ、貪られた——一晩中
桜井ベアトリクス
恋愛
妹を救出するため、一ヶ月かけて死の山脈を越え、影の沼地を泳ぎ、マンティコアとポーカー勝負までした私、ローズ。
やっと辿り着いた先で見たのは——フェイ王の膝の上で甘える妹の姿。
「助けなんていらないわよ?」
は?
しかも運命の光が私と巨漢戦士マキシマスの間で光って、「お前は俺のものだ」宣言。
「片手だけなら……」そう妥協したのに、ワイン一杯で理性が飛んだ。
彼の心臓の音を聞いた瞬間、私から飛びついて、その夜、彼のベッドで戦士のものになった。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します
白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。
あなたは【真実の愛】を信じますか?
そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。
だって・・・そうでしょ?
ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!?
それだけではない。
何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!!
私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。
それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。
しかも!
ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!!
マジかーーーっ!!!
前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!!
思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。
世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
聖女を追放した国は、私が祈らなくなった理由を最後まで知りませんでした
藤原遊
ファンタジー
この国では、人の悪意や欲望、嘘が積み重なると
土地を蝕む邪気となって現れる。
それを祈りによって浄化してきたのが、聖女である私だった。
派手な奇跡は起こらない。
けれど、私が祈るたびに国は荒廃を免れてきた。
――その役目を、誰一人として理解しないまま。
奇跡が少なくなった。
役に立たない聖女はいらない。
そう言われ、私は静かに国を追放された。
もう、祈る理由はない。
邪気を生み出す原因に目を向けず、
後始末だけを押し付ける国を守る理由も。
聖女がいなくなった国で、
少しずつ異変が起こり始める。
けれど彼らは、最後まで気づかなかった。
私がなぜ祈らなくなったのかを。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる