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パンツが主人公です

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僕は空を飛ぶパンツ。

何故空を飛ぶのかというと、ぶっちゃけ僕の持ち主が浮遊魔法失敗させてね………穿いていたパンツだけが脱げて浮遊してしまったのさ。

そう、それがこの僕。

長年大事にされていたパンツだから、僕には心が宿っているのに………空の一枚旅は寂しいよ。



そんな僕が辿り着いた先では、修羅場が起きていた。

「ガイン、もうお前となんか別れてやる!」

「モリーごめん!どうしてもオナホの快楽が忘れられなかったんだ!」

「僕とオナホどっちが大事なわけ!?」

「え、迷う」

「別れてやるーーーっ!!」

それは男同士のカップルだった。

攻めのガインがオナホを大事にし過ぎるということに対して、受けのモリーが不満を抱いているようだね。

このままでは、あの二人が別れてしまう。

本当は思い合っているのに別れるなんて、そんなの良くないよ。

僕は持ち主と涙のお別れをしてしまったから、思い合っているのに別れる苦しみがわかる。

だから、僕は心の宿っている空飛ぶパンツとして、二人が別れないようにサポートをすることにした。

さぁ、受け取れ!

パンツからの謎の催淫魔法!フラーーーッシュ!!

フラッシュって叫びはなんとなくさ♡

「なんかヤりたくなってきた」

「はぁはぁ……この欲望はオナホじゃ満たされない!モリー!」

「ガイン!」

二人は草むらに消えていくと、草むらからいやらしい音と声が響き始めた。

「あっあっあっ♡」

「はぁはぁはぁはぁ!!」

「ああんっ!だめぇ!ひゃあぁーーー!!」

「モリー!愛している!」

パンパンと肉と肉がぶつかる音や、水飴を練っているみたいなネチャネチャ音が辺りに響くけど、謎の力で通行人はやってこない。

ふっ……僕の力はすごいだろ!

空飛ぶ心の宿るパンツだってやればできるのさ!

………持ち主のところには帰れないけどね!!(泣)

僕が寂しい気持ちになっていた間に、乱れた服装のホカホカしている二人が草むらから出てきた。

どうやら仲直りしたらしい。

良かったね!



僕は空をフヨフヨ飛ぶよ。

持ち主に会いたいけど、謎の力でもそれはできない。

空で泣いていると、突然転移で持ち主のところに召喚されて帰れた。

「おかえり。僕の勝負パンツ」

持ち主!会いたかったよ!

こうして、僕の空の一枚旅は終わりを告げるのだった。
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