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彰人×奏汰

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「奏汰、愛している」

「ダメだよ彰人君!?」

奏汰は、親友の祐介の息子である彰人に押し倒されている。

彰人は俺にずっと恋をしていて、積極的にアピールをしていたのだ。

そして彰人のその思いが溢れた結果、俺は押し倒されてしまったのだ。

「俺はおっさんなんだよ」

「だから何?恋愛にそんなの関係ないよね」

「でもっ」

「ダメだよ……何を言っても奏汰を逃さないから……ふふふ」

俺は、いつかこんな日が来るんじゃないかと危惧してはいたが………やはりきたかと赤面する。

祐介には相談していたのだが、祐介は真面目に取り合ってくれなかった。

俺は悩んでいたのにな………。



「祐介、彰人君が俺に積極的にアピールしてくるんだが」

コーヒーを飲みながら俺はため息を吐いた。

そんな俺に祐介はニヤニヤと笑う。

「彰人可愛いだろ?尻を差し出してくれてもいいんだよ♡」

「俺の尻を差し出してどうする!?」

「そんなの………ズッコンバッコンハメハメするんだよ」

「ニヤニヤ顔で何を言っている!!」

ひたすらニヤニヤと笑いながら、祐介は彰人をオススメしてくる。

まさか、自分の息子をこんなに積極的にオススメされるなんて、思いもしなかった。

まぁ、祐介は昔から俺をすごく気に入っている奴だったけどな。

それもあって、彰人の恋愛を全力応援しているんだろう。

………俺みたいなおっさん、若い子にオススメするなよな。

………本気にしてしまうだろ。

芽生えそうな気持ちに、俺は本当に悩んでいた。



彰人はチュパチュパと赤ちゃんのように俺の胸に吸い付き、俺の胸を好きなように弄くり回す。

「んあっ!」

まるで女の子みたいな喘ぎ声がとまらなくて、俺は恥ずかしくて堪らなかった。

「ふふっ……奏汰、気持ちいい?乳首尖ってる………可愛いなぁ」

怪しく微笑む彰人が、こんな時なのにイケメンだから俺は困って目を逸らしてしまう。

「おっさんに向かって可愛いはないだろう」

「奏汰は可愛いよ。ずっと昔から、誰よりも可愛いよ」

「彰人君……お前誰に似たんだよ」

「お父さんだと思う♡」

ちゅっ!

「!?」

「好き……奏汰好き♡はぁはぁ」

頬に彰人がキスをして、俺はビックリして硬直した。

そんな俺に彰人は容赦ない。

「僕が好きになるように、いっぱい楽しもうね♡」

「あっ!」



部屋にパンパンと身体がぶつかる音が響く。

彰人は、夢中で俺の中を犯した。

俺が限界を訴えても、ずっとずっとずっと………。

「奏汰…奏汰奏汰♡はぁはぁ奏汰………大好きだよ♡」



ぐったりしている俺の耳に、彰人と祐介の声が聞こえる。

俺が寝ていると思っているのだろう。

疲れすぎて、瞼すら動かないだけなんだけどな。

「流石彰人だ!身体からゲットするのも一種の手段だからな」

「うん、お父さん!既成事実って最高だね!」

「だよな!既成事実でご飯三杯イケる」

「もう!お父さんったら!でも、こうしていれば奏汰は僕を好きになってくれるよね」

二人の楽しそうな声を俺は黙って聞いた。

………後で祐介のことは殴ろうと思った。

そして、悩んでいたことがバカらしくなったよ。

もう、素直になろう。



俺は、本当はもう、彰人を………愛しているよ。
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