ショタコンホモの異世界転生記録

ずんだ餅

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第0話 異世界転生

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 仕事終わり、俺はギュウギュウの満員電車に揺られながら帰っていた。社会人になり早くも5年、ブラックな職場に付き辞められずにいた俺はもう正直疲れきっていた。書類作成やクレーム対応に追われる日々、唯一の楽しみと言えるほどの趣味はなく休日はほぼ寝て過ごす日々だ。

(はぁ…今日は早めに上がれたけど、明日は4時から仕事か…早く寝なきゃな)

 俺はふと窓越しから外を見る。そこには綺麗な満月が優しく輝いていた。

(いい月だな…満月か、月見酒もいいかな。)

 俺は月見酒をする事を想像し、少しばかり、幸せな想像に浸っていた。──次の瞬間、とてつもない衝撃が列車内を襲った。満員電車の中、体勢を崩した俺はあとから倒れてきた人の下敷きになり重さに耐えられなくなった俺は、圧迫感による苦しさと共に徐々に意識が薄れて行った───


「………おき……おきなさ……」

 どこからだろうか、女性と思わしき声が聞こえてくる。看護師の人だろうか?俺は頑張って目を見開いて、声の主を探す。教会の様な空間が周りには広がっていた。

「あ、やっと起きた。」  


 そして声の主と目が合う。水色を基調としたどこかの雪の女王を彷彿とさせる、スラッとしたドレスの様なものを身にまとっているなんとも美しい女性が椅子に座りながら俺に話しかけていた。

「あ、あの…その、あなたは??」

「え?私?私は現世で未練を残して死んだ人間の手助けをしてる天使よ。」   

「は?え?て、天使??死んだ?え?!俺、死んだんですか!?」


 俺は、突然のこと過ぎて頭がパンクしそうになる。

「まぁ、その反応よね。まだ少し時間あるし、聞きたいことあったらなんでも聞いて頂戴」

「なんでも聞いてって言われても…と、取り敢えず俺、本当に死んだんですか?」

「さっきも言ったじゃない、死んだって」


 とても淡々とした口調で話されるので自分が死んだという実感が湧かない。今いるこの教会の様な空間も自分の夢なのではないかとさえ思う。

「えと、因みに死因はなんですかね?」

「死因は列車の脱線によって列車同士の衝突により起きた圧死ね、凄い勢いで人が倒れていって、あなたは下敷きになって圧死したのよ」

「圧死、ですか…」

「なんなら事故現場見してあげるわ」


 そう言うと彼女は杖のようなものを取り出し、床をコツンと突いた。すると、床は映画のスクリーンの様になり、事故現場を映し出す。そこには真横に倒れている1台の列車と、運転席がボロボロになっている列車が映し出されている。

「こ、これが…事故現場ですか?」

「そうよ、なんか大変そうね。そこそこ大きなニュースになって取り上げられてるらしいわよ」

「そ、そうですか…」

「あら、反応薄いじゃない。もっと悲しんだり驚くかと思ったわ」
  
「いや、悲しいには悲しいんですけども…」

「あらそうなの?まぁいいわ。本題に行きましょう。時間が無くなってしまうわ」

「ここはね、生前で未練を残した魂が来る場所。特に私のいるこの部屋は特段大きい未練を残した魂が来る場所なの。」

「は、はい…そうなんですね」

「…私の言ってる意味、理解してる?」

「ま、まぁ何となくは…特にそんなに未練タラタラな訳ではないと思うんですが…」
 
(確かに、ブラックな職場に付いて転職さえ出来なくて彼氏も出来ずに死んだのは未練だけども、そこまで強い未練かと言われると…)

彼が少し未練について考えていると、彼女は考えを遮るように言った。

「…アナタ。ゲイでショタコンでしょ?」

「ん!?」 

「ちょっ!な、なんで知って!!」

「それに結構ストライクゾーン広めでしょ?子供は4~15歳。それと成人の方は18~45歳と。それから──」

「ちょ!ストッープ!何で知ってるかは知らないけど、これ以上は言わなくてもいい!」

(これ以上知らない人に暴露されたくない…!)

「あら、そう?ならいいわ。」

「んで…確かに先程暴r…、言われた   通り俺はその、ショタコンでゲイですよ?それとなんの関係が…ショタコンの部分に関しては2次元で事足りますし、彼氏は出来なかったですけど、仲のいい人はいました。」

「ふん…私の所に来る魂ってさっきも言った通り特段未練が大きい魂が来る場所、アナタのその言い分は本心ではないわよね?」

「な、何を根拠にそんな事…これが俺の本心ですよ」

天使は少し溜息をつくと、先程と同じ様に杖を床にコツンと突いた。すると生前の俺の生活の1部が映し出された。

「あ~やっべ、この子役マジでシコい…風呂場シーンエロすぎるわ、やべイきそ…イッく…!」


「んな!?」

俺が絶句していると次の映像へ切り替わる

「え?付き合いたい?ムリムリ笑、俺君の事オナホとしてしか見てないもん笑」


「ふむ、こんなもんかしらね?コレがアナタの本音。2次元で事足りてるって言ってたけど、実際は子役のお風呂シーンで自慰行為。そして、仲のいい人って言うのも実は居なくて都合のいい性処理としてしか見られてない…そんな所かしらね。」


「うっ…」(事実を見せられると何も言えん…)


「さて、アナタの本音を見た事だから早速仕事を始めちゃいましょう。」

「え、ちょっ!始めるってなにをですか!?僕何もしらないんですけども?!」

「そうねぇ、現世で言うところの異世界転生ってやつかしら」

「異世界転生!?」

「そうよ、未練を残して死んだあなたは次の生を経て未練を無くし健やかに死ぬ権利がある。さぁ!どんな世界に飛ばされるかは分からないけれど、思う存分生きなさい!」

「え!?何処に行くか選べないの!?」

「幾千もある世界の中から1つだけを選ぶのって体力使うのよ!次も控えてるから毎回こうしてる!」

「そ、そうなのか…生まれた瞬間死ぬとかやめてよ?」

「大丈夫よ、毎回無事に生まれ変われてるってのは感じ取れてるから!あっ、それと、もう私とは別世界に行ったら関われないからそこんとこよろしくね!」

天使はそれだけ言い残すと何やら凄い魔法を発動し俺の視界が激しい光に包まれる、俺は段々と意識が遠のいて行きやがて意識を失った。


   
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