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竜と姫が、月を仰ぎ見る。その1
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「ここは……一体どこなんだ……?」
見渡す限りの木々の中で、俺は呆然と呟いた。
一瞬の出来事であった。
不登校で引きこもりの俺は、不登校で引きこもりのくせに健康を維持しようと散歩に出かけた。
世界的にも類を見ない、健康的な不登校の引きこもりになりたかったんだ……。
家の玄関を開けたところまでは覚えている。
そして気がつくと森にいた。
「草」
口頭で草を生やしたが実のところ真顔だった。
唐突すぎてついていけない。
なんか見たことのない形をした植物が生えているところを見ると、どうにも単純に森に転送されたわけでもなさそうだ。
「つまり異世界か……」
俺はIQが2000000ある史上初の生物なので超高速で理解できてしまう。
うーん、これは異世界転生!
スマホもポケットに入ってるし間違いない。これでなんやかんや無双しろという思惑が透けて見える。
いや今さら現代知識で無双系かよ、トレンド追えてなさ過ぎだろ、十年くらい実刑喰らってた?
と思わなくもないが、そういうのは嫌いじゃない。全然嫌いじゃない。むしろ任せてくれよなって感じだ。
おまえら、俺とスマホで気持ちよくなれ……。俺も気持ちよくなるからよ……。
見渡す限りの木々の中で、俺は呆然と呟いた。
一瞬の出来事であった。
不登校で引きこもりの俺は、不登校で引きこもりのくせに健康を維持しようと散歩に出かけた。
世界的にも類を見ない、健康的な不登校の引きこもりになりたかったんだ……。
家の玄関を開けたところまでは覚えている。
そして気がつくと森にいた。
「草」
口頭で草を生やしたが実のところ真顔だった。
唐突すぎてついていけない。
なんか見たことのない形をした植物が生えているところを見ると、どうにも単純に森に転送されたわけでもなさそうだ。
「つまり異世界か……」
俺はIQが2000000ある史上初の生物なので超高速で理解できてしまう。
うーん、これは異世界転生!
スマホもポケットに入ってるし間違いない。これでなんやかんや無双しろという思惑が透けて見える。
いや今さら現代知識で無双系かよ、トレンド追えてなさ過ぎだろ、十年くらい実刑喰らってた?
と思わなくもないが、そういうのは嫌いじゃない。全然嫌いじゃない。むしろ任せてくれよなって感じだ。
おまえら、俺とスマホで気持ちよくなれ……。俺も気持ちよくなるからよ……。
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