欠片の軌跡⑥〜背徳の旅路

ねぎ(塩ダレ)

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第九章「海神編」

お仕置き ☆

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マズい……緊張してきた……。
俺はベッドの上で固まっていた。
心拍数が半端ない。

「て言うか!有り難いけど!何?!この新婚夫婦のベッドですって感じの寝具?!」

ベッドは元々、備え付けのダブルベッドなんだけどさ。
いやダブルベッドより大きいかも??
さすがは別荘を複数持っていた貴族の寝室だけあって、キングサイズとまではいかないけどベッドは広々している。
しかも王様の計らいで寝具は一新してくれてあって、それが何と言うかもう……。

「ふかふかなのは嬉しいけど……!嬉しいんだけれどもっ!!」

真新しいベッドは肌触りのいい羽毛布団に高級感のあるワインレッドのベッドカバーがつけられてて、何かもうっ!!
重厚感半端ないし!
これまでもスイートルームとかそれなりにお高いホテルとかのベッドをも見てきたし、ウィルともそう言うホテルで致した事もあるけどさ!!
基本、どっちかの家のシングルベッドだった訳よ?!
ホテルはホテルでその雰囲気を楽しむからいいんだけどさ?!
ここ、自分の家だよ?!
日常使いするんだよ?!
なのに何なの?!
この高級スイートルームのベッドみたいなのは?!
これから毎日ウィルとここで寝るの?!
いや、ウィルは明日からいないから暫くはお預けだけどさ?!
帰ってきたら!!
このホテルみたいなベッドで毎日一緒に寝るの?!
俺ら一応爵位もらったけどさ?!
庶民なのよ?!
こんなベッドに入ったら!!
めちゃくちゃ色々、意識しちゃうってのっ!!

「待って~?!俺ら、婚約してて結婚前提に一緒に住むんだけど!これじゃ俺の心臓、保たないってのっ!!」

お風呂は純粋に喜べたのに、何故かベッドでは落ち着かなくなる俺。
だってさぁ~っ!!
この高級感溢れるベッドにウィルが生まれたままの姿でいたら!!
ただでさえ綺麗なウィルの体が!!
めちゃくちゃ悩ましく見えるに決まってんじゃんっ!!
何なの?!その究極にエロティックで崇高な絵画のようなのは?!
想像しただけで、俺、鼻血が出るってのっ!!
のぼせて吹いた鼻血は止まったけどさ……。

「ヤバい……また出てきそう………。」

俺は慌てて鼻の下をティッシュで押さえた。

「……まだ止まらないのか??」

ガチャッと音がして、ウィルが風呂から帰ってきた。
よ、良かった…普通にパジャマ着てる……。
見慣れたいつものパジャマ姿に俺は少し安心した。

「止まったんだけど、何かまた出そうで……。」

「回復かけてないのか??」

「かけたよ?!かけたけど……っ!!」

のはぁ~とまた変なため息というか叫びが出た。
それをくすくすとウィルが笑う。
凄く妖艶な悪戯な笑みを浮かべてベットに近づき、腰掛けて俺の顔を覗き込む。
ヤバい……寝室の雰囲気も相まって、魅力が増強されてる……。

「どうしたんだ??サーク??」

くすっと笑って、労るように俺の顔を撫でる。
長くて綺麗な指が色っぽい。

「~~~っ!!わかってるくせにっ!!」

「何がだ?そうそう、このベッド、昨日使ったけど、凄く寝心地が良かったよ。」

その瞬間、ゾワッとしたものが背中を駆け上がった。
ウィルがすでに一晩寝たベッド……。
それに俺は入っている訳で……。
ここで寝ていたウィルを想像し、そして一晩分染み付いたウィルの汗や匂いを意識してしまった。

ウィルは何も気にしていない感じでするりと足を布団に入れてくる。
ちょっと距離があるけど、完全に同じベッドに二人で入ってる。
瞬時にベッド内の温度が上がった気がする。
横に愛する人がそこにいる感覚。
俺は肌の毛穴一つ一つからアンテナでも生えているように敏感にそれを感じ取って、真っ赤になって硬直してしまった。
それを風呂上がりなせいか、熱っぽく赤らんだ目を細めてウィルは微笑む。

ちょっと待ってっ!!
え?!何?!ウィル?!
その余裕な上に耐え難いほど妖艶な雰囲気は?!
シルクじゃないんだから!そんな顔しないでよ!!

シルクにエロス全開な顔されても何とも思わないけどさ!!
俺!!ウィルには性欲があるんだからね?!

「何、固まってるんだ?サーク??」

ウィルはそう言って距離を詰めて肩をくっつけた。
ぴゃッ!と言う変な声が出た。
めちゃくちゃ恥ずかしい…。

「ふふふっ。サークって始まると鬼畜な事してくる割に、いつまでも純粋だよな?サークのそう言うところ、好きだよ。凄く可愛い……。そう言うの、凄くそそられる……。」

そ?!そそられる?!
俺は言葉の意味がわからず、ギョッとしてウィルを見つめた。
見つめたウィルの顔はエロティックで、瞳の奥に浅い興奮を湛えていた。

「ウィ………っ!!」

何か言う前に俺はウィルに襲われた。
グイッと引っ張られて口付けられる。
何度も食むように唇を啄まれ、ぬるりと熱っぽい舌が入ってくる。

あ、これ、スイッチ入ってる。

動揺していた俺はそれを理解して少し冷静になった。
ウィルはたまにエロスイッチが入る。
その時のウィルはこの上なくエロくて積極的で、物凄い色気を放つ。
エッチも押せ押せで迫ってくるから、何かもう、凄いの一言に尽きる。

考えてみれば風呂場でその気になってた訳だし、それから今までの時間、その熱を持て余していたのだとしたらそりゃ辛抱堪らんわな。
夢中でエロいキスをしてくるウィルを抱き寄せ、体を弄る。

「んン……んっ……。」

鼻にかかった息を吐きながら、ウィルが艶かしく体をよじる。
あ~、スイッチ入ってるウィル、マジでエロい……。
そんなエロい鼻声出しながらぐねぐねしちゃって、もうどうなっても知らないからね?!

乱れていくウィルに反比例して、俺は冷静でむしろ冷酷なまでの欲望が腹の中に渦巻くのを感じていた。
いやらしく誘ってきたのはウィルなんだから、覚悟してもらわないとね。
鳴き叫んで後悔してもドロドロにして、頭馬鹿になる快楽を教え込むからね。

俺はパジャマの裾を捲り上げ、地肌に手を這わせた。
風呂上がりの肌は熱く湿っていて指に吸い付く。
あの綺麗な背中のラインをウエストからじっとりと撫で上げた。

「あ……っ!!」

「感じちゃった??ウィル??」

「感じてる!凄い感じてるっ!!あっ!あああぁぁっ!!サークっ!!我慢できないっ!!早くいつもみたいにぐちゃぐちゃにしてっ!!」

「せっかちさんだなぁ~。先ずはじっくり慣らさないと駄目でしょ??」

「あぁっ!!もう!!すぐ大丈夫だからっ!!お願いっ!!」

「ん~??どういう事かなぁ??ウィル??」

「解した……中まで洗って……っ!ちゃんと解してきたからぁ………っ!!」

俺に体を撫で回され、ウィルはすでに熱に溺れた顔で涎を垂らしていた。
カクカクといやらしく越しを振り、なりふり構わずおねだりしてくる。

って言うか、今まで風呂で何してたかと思えば、そんな事してたの?!ウィル?!
積極的なのは嬉しいけど、そんなにエロいと離れるの不安だなぁ~。
俺なしで暫く我慢できるのかなぁ??

俺はそんな事を思いながら、片手をウィルのズボンの中に入れ、解したと言い張るそこに指を這わした。
あ~うん。
良く解れてる。
これって1回、イッてないか??
お風呂で準備しながら、アナニーしちゃったのかなぁ??
むしろこんなドロドロに熱く溶けちゃってて、よくここまで我慢できたね??

「ウィル、イッたでしょ??」

「だっ、だって……っ!!我慢できなかったから……っ!!」

「軽く勃ってたもんね、ウィル。でもおちんちん弄るんじゃなくて、おまんこ弄ってイッたんだ??」

「だってっ!準備してたら……っ!!……あああぁぁっ!!ダメェっ!!浅いとこぐちゅぐちゅしないでぇっ!!焦らすの嫌あぁぁ……っ!!」

入り口をヌチヌチこねてやると、ビクンビクンと体を跳ねさせてウィルが悶える。
俺の指はぐちゅぐちゅに濡れていた。
中から熱く溶けたローションが漏れてくるって事は、結構奥まで解したというか、挿入機で奥まで入れたんだろうなぁローション。
ウィルってば、アナルプラグ装着して過ごしちゃったり、たまにこっちがびっくりする程エロい事普通にやってくるから怖い。

「これはもう、お仕置きしないと駄目だね?」

「やっ!ヤダァ……っ!!お願いっ!!サークっ!!早くぐちゃぐちゃにしてっ!!」

「ダ~メ。こんなエッチな子だなんて知らなかった。明日から俺と離れるのに……こんなエッチな体で俺なしで耐えられるの??俺に浮気するなって言ってる癖に、自分は浮気する気でいたの??」

「しないっ!サーク以外!こんな事しないっ!!」

「でもエッチな体だよね??そう言うの、気づく人は気づくんだよ??どんなに嫌がってもさ?ウィルだって快楽には耐えられないくらいいやらしい肉体になっちゃってるじゃん??そういう人に無理やりぐちゃぐちゃにレイプされて、イヤイヤ言いながらウィル、感じまくっちゃうんじゃない??」

「あああぁぁっ!!しないっ!!そんな事しないっ!!だから……っ!!」

「レイプはしないんじゃなくて無理矢理されるんだよ??ウィルの意思なんて関係ないよ?ウィルがどんなに嫌がってもさ?ぐちゅぐちゅに犯されるんだよ?きっとこのいやらしい体は快感に喜んで感じまくって、あんあん鳴いてもっとぐちゃぐちゃにされたがるよ??それとも知らない人に無理矢理めちゃくちゃに犯されてみたいのかな??ウィルは??」

「ちっ……違うぅ……っ!!」

「どうかな??ほら??」

俺はそう言って乱暴に奥まで指を突っ込んだ。
有無を言わさず前立腺を強く擦り上げる。
途端、ウィルが仰け反って悲鳴を上げた。

「嫌あぁぁっ!!」

「嫌って言ってるちんこじゃないね??爆発寸前だし。おっぱいも何??こんなにいやらしくおっ勃ててて??」

俺が下着ごとパジャマのズボンを下ろすと、ウィルの雄がグロテスクなほど張り詰めてブルンと飛び出した。
赤く充血したそれは尿道をパクパクさせて先走りを滴らせる。
乳首はパジャマの上からでもわかるほどツンっと存在を主張してくるので、俺は布の上から噛み付いて歯を立てた。

「あああぁぁ~……っ!!乳首っダメェェ………!!~~~っっ!!」

ビリビリと感電したようにウィルが体を小刻みに震わせる。
俺はわざと前立腺への刺激を止め、入り口付近をゆるゆると浅く抜き差しした。

「あっあっあ……っ!……クッ……うぅ……んん……っっ!!」

乱暴にイク寸前くらい高められた快楽を、いきなり絶頂直前に失った事で、ウィルは体を硬直させながら歯を食いしばっていた。
入り口に引っ掛けただけのゆびがギュッと締め付けられる。
悔しそうな顔で涎を垂らし、でも体は快楽を求めてはしたなく腰をくねらせる。

「どう??この状況が俺以外の人だった時、ウィルは我慢できるのかな??してってウィルからおねだりすれば、失神するほど犯してくれるって言われて、我慢できるのかなぁ??」

「クッ……んんっ~……っっ!!」

「ほら?どうするの??ウィル??」

俺はさっき噛み付いていた乳首を布越しに舐めた。
明らかに舐めるだけじゃ物足りない状況で、さらに布越しともなれば刺激が足りなくてかえって疼くばかりだ。
支えるように腰に回した手の指で、その皮膚を撫でる。
弄れば弄っただけぐっしょりと濡れる陰部からきゅぽんと指を抜き穴を撫で回すと、物欲しそうに指の腹に吸い付いてくる。

「あ……あ…っ……あぁ…っ!!」

「欲しいんでしょ??ウィル??それが俺でなくてももう我慢できないでしょ??欲望にイキり立ったガチガチの肉棒で、奥まで乱暴に突き上げられたいんでしょ?!」

「ち……ちが……。」

ウィルは限界まで高められて突き放された快楽を持……て余し、弱々しく震えている。
ガクガクする体は激しい快楽を求めて耐え難く疼いて、心では制御できなくて涙を流している。

う~ん、これ以上は可哀想かな??
逆に変な快楽に目覚められても困るし。
そろそろお仕置きは終わりにしよう。

これでウィルもこの状態まで来たらどうにもできないって事は理解してくれたと思うから、そうなる前の警戒を強めてくれるだろうしね。
ま、例え薬なんかで無理矢理ここまで追い込まれても、ヴィオールがいるから大丈夫だと思うけど。
万全の守りを固めているつもりでも、状況によっては、どこでどんな綻びが出るかわからない。
だからちゃんと本人に危機感を持っていてもらわないとね。

俺は快楽と自制できない状況にグズグズと泣くウィルに、優しくにっこりと笑いかけた。
労るように抱きしめて、ねっとりと口付ける。
ウィルが震えながら悩ましい吐息を洩らした。

「はぁ……ン……サーク……俺……。」

「うん、いいんだよ。ちゃんとわかってくれれば。ここまで来ちゃうとウィルの理性より快楽の方が体を支配しちゃうんだ。だからこうならないように、常に警戒を怠っちゃ駄目だよ?ウィル?」

「………………うん……。」

「ウィルは自分で思ってるよりずっと綺麗で魅力的なんだからね?前と違って、ウィルはもう竿役だとも思われてないんだから。警護部隊では女神って崇められる程度で済んだけど、ウィルを欲しいと思った人間が全てそんな紳士的な訳じゃないよ。何なら手足をもぎ取って閉じ込めようとする奴も出てくるかもしれない。俺だって本当は、こんなに綺麗で可愛いウィルを誰にも見せたくないから、この家から一歩も外に出ないで欲しいもん。」

「……バカ……サークの…バカ……。」

「ごめんね、意地悪して。」

「……いい。ムカついたけど……この程度、サークの意地悪にしては軽い方だ……。」

「……え??」

「……もしかして、自覚ないのか??サーク??」

そう言われて俺はきょとんとした。
え??俺、そんなに常にウィルに鬼畜な意地悪してるのか??
固まる俺にウィルが苦笑する。

「とりあえずその話は後で良いだろ??これだけ焦らしておいて、まさか俺を放置する気じゃないよな??」

俺の肩に両腕を引っ掛け、ウィルが悩ましく笑う。
その瞳は熱に溺れて濡れていた。
いやらしく下を出し、俺に口付けてくる。

「……ウィル……いやらしい……。」

「バカ……誰がこんな状況にしたんだよ……誰がこんな事、俺の体に教えこんだんだよ……責任取れ……サーク……。」

俺はウィルと絡み合いながら、パジャマをも脱がせる。
ウィルもキスしたまま俺のパジャマを脱がせてくる。
肌と肌を触れ合わせ、貪るように口を吸った。

何となく股間が痛い気がして触ってみたけど、やっぱりいつも通りな息子さんだった。
せめて半勃ちとかになんないのかなぁ??
多少勃てばウィルの中に直接入れるんだけどなぁ~。
感じさせられるかは別問題だけどさ。

「何?サーク?ちんこなんか触って??」

「ん~、ちょっとくらい勃たないかなぁと思って?」

「勃ったらそれはそれで嬉しいけど……。今はそれより、早くめちゃくちゃにして欲しいよ……サーク……。どれだけ俺を焦らすんだよ……。」

「ごめんごめん。なら今日はいつもよりもっと満足させてあげるね??」

「うん……して……。」

「……俺以外じゃ満足できない体に作り変えて上げる……。」

「……え…っ?!」

「今以上の快楽をウィルの体に教えてあげるよ。そうすれば浮気防止にもなるしね♪」

「サ…ッ!サークっ?!」

「大丈夫、大丈夫。ウィルはいつも通り、気持ちよくなってれば良いんだよ?飛ぶくらいに、ね?」

ちょっと焦った顔をするウィルを、俺は有無を言わさず押し倒した。
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